2022年2月27日日曜日

坂道と雲と/立原正秋 *** 2022/02/27

立原正秋って字面が見覚えがあって手にした。読みだしたらエッセイだったので、読むのをやめた。


2022年2月26日土曜日

卜伝飄々/風野真知雄 ★★☆ 2022/02/26

剣豪とうたわれる塚原卜伝を主人公とした短編集。壮年以降の卜伝を描く。まあ軽い読み物という感じで、読みやすいが深くはない。


2022年2月25日金曜日

わたしの忘れ物/乾ルカ ★★☆ 2022/02/25

ショッピングセンターの忘れ物センターでバイトする恵麻が、そこの社員の水樹が忘れ物の由来などを見事に推理するという形式のミステリーなのだが、実は恵麻自身が、という意外な展開をするのだが、全般的に推理内容が難しくてストンと落ちない。


非情人事/江上剛 ★★☆ 2022/02/25

リストラに奔走させられた挙げ句に首にされる人事部長の悲哀を描く表題作をはじめとした軽い短篇集。NTTドコモや西武グループなど実在の企業をモデルにした短編もある。読みやすいが深くはない。


花の下にて春死なむ/北森鴻 ★★☆ 2022/02/24

三軒茶屋にあるというビアバー香菜里屋のマスター工藤を取り囲む常連たちが日常の出来事を推理するというミステリーものなのだが、謎解き部分が難しくてピンとこず、いまひとつなのだが、草魚と号する放浪の俳人についての最初と最後のお話がそこそこしっとりしていて悪くなかった。なおシリーズ化している。


2022年2月22日火曜日

櫛挽道守/木内昇 ★★★ 2022/02/22

お六櫛を挽く職人の娘とした生まれた登瀬が名人である父の技に惚れ込み、ひたすら櫛挽に打ち込んでいく姿を中心に、若くして死んだ跡取り息子だった弟が書いていた絵巻、その弟と親しくしていた出自の卑しい源次、自分に対抗意識を燃やして早くに嫁いでいったあまり幸せではない妹、櫛挽の才能を見せつけ婿にと一家に入ってきた実幸との心通わない生活などが語られる。不器用だし、考え方もやや硬直しているが、ひたむきな登瀬に心打たれる。


大日本帝国の銀河3/林譲治 ★★☆ 2022/02/22

またたく間に第3巻を読了。パトスやらパイラやらオリオン集団の乗り物がよく登場するようになり、またソ連でのオリオン集団の活動が明らかになる。といったところ。第4巻に進む。


2022年2月15日火曜日

正義の天秤/大門剛明 ★★☆ 2022/02/15

刑事事件を扱う弁護士チームのお話。被告の利益を尊重しつつも真実を追求するという感じで、そこそこ面白かったが、青臭いというかおはなしおはなししていてリアリティとかそういうのは感じなかった。6話が収められていてドラマとかなったりするのかなと思ったが、NHKでドラマになったみたい。


2022年2月13日日曜日

ぶたぶたの花束/矢崎存美 ★★★ 2022/02/13

山崎ぶたぶたという豚のぬいぐるみの姿をしたおっさんを巡って登場人物がほんわかするという短編集で、まあ軽い内容なんだが読みやすくてよかった。シリーズ第6作目ということのようだ。


2022年2月12日土曜日

燦1/あさのあつこ ★☆☆ 2022/02/12

女優さんに浅野温子っていたなあと思いつつ、複数巻のシリーズになっているので面白いのかなと手にとった。表紙の絵からして時代小説とはわかっていたが、剣に自信がある若者が謎の手練に襲われるという物語のスタートなのだが、文体が合わない。73ページまで読んだが、読むのかが苦痛になってきたのでドロップする。


2022年2月7日月曜日

大日本帝国の銀河2/林 譲治 ★★☆ 2022/02/07

2巻目。オリオンイワンとか登場して、各国にオリオン集団が出現していることがわかる。また、いろんな乗り物とか登場して、宇宙人感が出てきたなあというところ。第3巻へ進みたい。


2022年2月6日日曜日

余命3000文字/村崎羯諦 ★★☆ 2022/02/05

ショートショートなのか。すごく短い。何篇か読んでみたところそれなりに面白くはあったのだが、いかんせん短すぎるなあ。もう少し長いのを読みたいということで、52ページでドロップ。


アリスの国の殺人/辻真先 ★☆☆ 2022/02/05

スナック「蟻巣(ありす)」を舞台に、漫画雑誌の編集部に異動になった克二が、といった内容で読んでいて面白くない。読むのもしんどくなってきたので、50ページでドロップした。


2022年2月3日木曜日

マリアージュ・マリアージュ/金原ひとみ ★★☆

男女の恋愛を描く短編集。仲の良い男女が描かれているが、やがて不倫関係であることがわかるとか、やや陰影ものばかりで読後にやや気持ちが残るところも悪くない。著者の来歴をみると芥川賞受賞とのことで、上出来な短編小説な気もしてくるが、やや頭に入ってきづらくて手放しで絶賛できるほどではなかった。調べたらそこそこ作品はあるようで、長編を読んでみたいなと思う。


摂氏零度の少女/新堂冬樹 ★★☆ 2022/02/03

虫とか好きな変わり者の少女が、愛犬を安楽死させたことを恨んで母親を毒殺しようとタリウムを与え続けるお話。精神的に問題あることを表現しているのだろうか、カタカナで書かれた動物との会話シーンが定期的に現れて読みづらいもの、全般的すいすい読めたかな。望み通り母親を殺すことができるのかでお話の最後まで突き進むところが物足りなかったかも。


修羅の都/伊東潤 ★★☆ 2022/02/03

源頼朝、北条政子を主人公とする歴史小説。鎌倉幕府草創期のお話は読んだことがないなと興味が湧いたが、義経は最初の方で殺されてしまい、あとはひたすら頼朝がボケ老人とかしていく恐ろしい展開。北条氏が執権政治始める話もまったくない。ある意味すごい小説だった。


2022年2月2日水曜日

銀橋/中山可穂 ★★☆ 2022/02/02

ヅカ小説。専科のアモーレのもとにジェリコが弟子入するお話かと思っていたら、レオンがトップになって頑張る方に軸足が移って残念。読後に知ったが、三部作の三作目で、これまで登場してきたレオンが本作でついにトップにということのようだ。読者は、お気に入りのタカラジェンヌを登場人物に重ね合わせたりするんだろうと思いながら、楽しんで読んだ。


2022年2月1日火曜日

本屋さんのダイアナ/柚木麻子 ★★☆ 2022/02/01

大穴(ダイアナ)と名付けられた少女とその親友である綾子との成長物語。最初はとても良かったのだが、絶交してからが今ひとつかな。ダイアナの母であるティアラのチートキャラっぷりも気になるが、読んでて楽しかった。