2018年10月27日土曜日

細雪/谷崎潤一郎 ★★★ 2018/10/25

戦前の上流家庭のホームドラマ的な小説で、かなり面白い。名前が知られているだけのことはある。個人的には、痴人の愛のようなエロ小説だと思っていた。なので読み始めは、見合いをしようという雪子がそういう役回りなのかな、こいさんがそういう役回りなのかな、と思いながら読んだりもした。こいさんがちょっと可愛そう。子供が死産するというはちょっとね。

ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語/津島 佑子 ★☆☆ 2018/10/25

アイヌのお話なのかな。現代で放浪しながら北海道のアイヌの博物館へ行く男、そして時間は戻って幕末かな、アイヌ人がパードレにどうだとか、そういう展開に。読んでてあまり面白さが感じられず70ページくらいでドロップした

無理/奥田 英朗 ★★☆ 2018/10/27

読み出して1年ほど前に読んだな、と思い出した本。5人の登場人物がひょんなことから意外な形で関係すると言った筋書き。女子高校生が誘拐されたりするのだが、あんまりひどいことにならずに良かったな、と思った。

2018年10月21日日曜日

獣の奏者 1闘蛇編/上橋菜穂子 ★☆☆ 2018/10/19

タイトルからしてファンタジーものだろうなと覚悟を決めて読み出したのだが、果たして闘蛇と呼ばれる生き物を育てているお母さんが死なせてしまった責任を追求されて、なんちゃらという民族が、という出だし。複数冊あるのでそこそこ人気なんだろうと思って読み出したのだが。。。

新参者/東野圭吾 ★★★ 2018/10/19

人気らしい東野圭吾を読んでみたいと前回は手紙を手にとってしまったが、今回はこれ。聞き込みをしている刑事が、町の人たちの日常をほっとさせるという短編集かなと思ったが、一つの事件を巡っていろんな人達をほっとさせるという作りで驚いた。たしかに面白い。通勤の往復でちょうど1章分が読めるのも都合よい。読後調べたら加賀恭一郎シリーズというものらしい。予見を持って読み始めるのは嫌なのだが、シリーズ第一作から読み通してみたいと思うくらい、気に入った。

蛟堂報復録〈1〉/鈴木 麻純 ★☆☆ 2018/10/19

依頼者に代わって報復する陰陽師のお話かな。第1話を読んだのだが、安珍清姫の道成寺という古本を使って清姫を現出させ、結婚詐欺師を追い詰めるのだが、あまり面白くなかった。

2018年10月18日木曜日

福沢山脈(上)/小島直記 ★☆☆ 2018/10/16

福沢諭吉の自身の話も出てくるが、周りにはこんな人物がいた、ということが主眼におかれたお話。破天荒な朝吹英二とかそこそこ面白く読めたが、全般的にあまり面白くなく、途中で読みのをやめた。


2018年10月10日水曜日

翼をください/原田マハ ★☆☆ 2018/10/10

第二次大戦前、飛行機による世界一周を目指すお話。はじめ米国人女性パイロットが仲間に支えられながら世界一周に挑戦する前編と、失敗した彼女を連れて日本のチームが挑戦する後編とに大きく分かれる。全般的に、低年齢向けなのかなと思わせる筆致で、この女性パイロットがアインシュタインと仲良くなる展開とかチープだし、日本側の参加メンバーの浮ついた感じとか、どうも感情移入できず、面白くない。どこかで面白くなるのかなと最後まで読み進めたが、やっぱり面白くなかったなというのが印象。

2018年10月7日日曜日

岳飛伝/北方謙三 ★★☆ 2018/10/07

水滸伝、楊令伝と読んできたが、ちょっと間をおいて読み始めたため、登場人物がよくわからなくて辛い。呉用とか史進など水滸伝からの登場人物はわかるのだが。
岳飛伝では南宋側の軍閥を率いる岳飛が梁山泊をも率いるようになるのかな、とまだ先が読めないのだが、ただひたすら幻王楊令がかっこよかった楊令伝が方臘の乱や金による宋の滅亡などストーリーも盛りだくさんだったのに比べて、2巻の安撫の火まで読んだ印象では起伏に欠ける印象。王進先生が亡くなりましたが。
再開。岳飛がかっこいいな。(2018/10/20)
3巻の双鞭の夢、まで読んで二度目の中断。(2018/10/27)
3巻を再開。(2018/11/05)
3巻を読了。(2018/11/07)

2018年10月4日木曜日

のぼうの城/和田竜 ★★★ 2018/10/03

秀吉の小田原攻めにおける忍城の籠城戦をテーマにしたお話。百姓からでくのぼうとして「のぼうさま」と呼ばれる成田長親が将器を発揮するというもので、小気味よくまとまっていて面白かった