2019年1月29日火曜日

警官の血/佐々木譲 ★★★ 2019/01/28

戦後まもなく警察官になった男から、息子、孫までが警察官になり、1つの事件を追うグランドテーマを背負いながら、警察官が日々直面する問題を描く、といった作品。読みやすい文体で、スケールの大きな作品だなと思いながら読んだが、いろいろと賞をとっていたようだ。サスペンスと言うよりは警察小説という感じかな。読書途中、うらすじに三代に亘って警察官とあるのを目にしてしまい、ちょっとネタバレしてしまったのが残念。でも、こんな良作に出会ってよかったと思った。

2019年1月17日木曜日

赤い月/なかにし礼 ★★☆ 2019/01/17

なかにし礼って聞いたことがあるなと手にとった。当時の新天地であった満州で一旗揚げようと内地からやってきた波子と勇太郎の森田一家が酒造所を営みながら、エレナというソ連スパイや氷室啓介という秘密警察に出会い、ソ連侵攻後の激動の時代を生きていく、という感じのお話。そこそこ楽しめた。表紙の顔、見たことあるなあと思っていたら映画化で主演を務めた常盤貴子のようだ。

2019年1月13日日曜日

リングワールド/ラリイ・ニーヴン ★★☆ 2019/01/11

恒星の周りを回転するリングの内側を居住地とした構造体の名称として有名なリングワールド。昔から読んでみたいと思っていたので手を出した。おそらく猫のような姿のクジン人や、頭が2つのちょっとわけのわからない形状のパペッティア人とか、珍妙な異星人と一緒に人間の男女がリングワールドへ旅をして探検するという筋。カホな、とか未来の口癖が妙な雰囲気をかもし出すが、訳文がこなれていない感じで、何が起こっているのかわからないことが多いが、まあこんな話なんだなということはわかってよかった。