室町無頼／垣根涼介 ★★☆ 2020/04/15

上巻：室町時代末期を舞台にした歴史小説で戦国武将の誰が主人公なのかなと思いながら読み始めたのだが、没落した士族の青年を主人公とした時代小説で彼を囲む登場人物もしっかりと描かれたエンタテインメント作品という感じで面白い。下巻にかなり期待。
下巻：下巻は土一揆を手動した蓮田たちのさまを描く。才蔵がまたたく間に棒術の達人に成長したりして、やや興ざめしなくもないのだが、オリジナリティーのある内容でとても読みやすく楽しめた。

火花／又吉直樹 ★★☆ 2020/04/06

お笑いタレントが芥川賞をとったと評判になったのをよく覚えているがあれば3年前かと遠い目になってしまう。若手お笑い芸人が先輩芸人と交流を通して成長していく青春ものという感じの作品。主人公がこだわっている芸人ロジックがなかなか理解できないが、周りから見てどうでもいいようなことにこだわるのが若者なんだろうとか思いながら読んだ。まあ読みやすい。

天狼星／栗本薫 ★★☆ 2020/04/04

栗本薫の作品として名前は知っていので手にとった。どんな話なのか知らずに読み始めたが、伊集院大輔シリーズでやっぱりそうか、という少し残念な感じもした。最後まで読み進めたが、明智小五郎シリーズを思い起こさせてくれるね。

峠うどん物語／重松清 ★★☆

上巻：峠の上にある斎場そばのうどん屋さんを営む祖父と祖母を手伝う中3の孫娘の成長物語と言ったお話。毎章一話完結でテレビドラマを見てる感じもしてくる。ちょっとホロリもするまあまあ読みやすい作品。下巻に突入する。
下巻：上巻に引き続き、ちょっとホロリもするまあまあ読みやすい作品。さほど良くもないんだけどね。

半沢直樹4 銀翼のイカロス／池井戸潤 ★★☆ 2020/03/27

堺雅人主演のドラマが話題となったが、その原作にあたるのかな。ドラマは見ていないが、「倍返しだ」のセリフは著名。読んでいて、言ってる言ってると思った。銀行が舞台で、不条理な上役や政治家などに堂々正論をかますという内容で、とても読みやすい。スラスラ読める。

天空の舟／宮城谷昌光 ★★☆ 2020/03/31

上巻宮城谷昌光は三国志を読んだことがあったがやたらと長く細かいことが書いてあるなと思った程度で良い印象は持っていなかったのだが、古代中国の夏王朝ということで興味を覚え手に取った。車がまだ発明されていない時代とかで、場面の様子の想像が難しいのだが、それなりに読んでいて楽しい、そんな感じで下巻に突入する。
下巻：古代中国の夏王朝から商王朝の勃興までのお話。珍しい舞台設定に目がつくが、読みやすい文章でそこそこ楽しめした。