こういうのをライトノベルと言うだろうか、高校生の部活で古典部というのがあって、そこが出版している冊子が「氷菓」で、かこの事件の謎を追っていくと学生運動でひとり犠牲となった男がいて、彼が「氷菓」の名付け親で、I screamをかけたものだとかガクッと来る。千反田(ちたんだ)とか変わった名前の登場人物が出てるとやばい。
2020年11月22日日曜日
暗黒の羊/美輪和音 ★★☆ 2020/11/22
殺してほしい人を願うと叶う羊目の女にまつわるオカルトサスペンスの短編連作。オカルトものって好きじゃないのだが、やっぱり読んでいてあんまり楽しくなかった。最後も、真犯人がわかって逃げようとしているところで終わっているのだが、最後がどうなるのかは重要じゃないということなのかな。
2020年11月19日木曜日
おまえじゃなきゃだめなんだ/角田光代 ★★☆ 2020/11/19
恋愛をテーマにした短編集。短編と言っても、5ページ程度の本当に短いもので、やや連作っぽくなってたりするが、読むにはもの足りずに60ページでドロップした。作品自体は、うまく書けましたねという感じで悪くはない。
東京近江寮食堂/渡辺淳子 ★★☆ 2020/11/18
夫が失踪して10年になる妙子が東京に探しに来たところ、財布をなくしたことが縁で根津あたりにある滋賀県関係の宿泊施設の食堂で腕を振るうお話。ゲイカップルの話とか、悪くない感じ。調べたら続編っぽいのもあった。
2020年11月16日月曜日
石の森/三浦綾子 ★★☆ 2020/11/15
このまえ曽根綾子を読んで、そういえば三浦綾子というのもいたなと綾子つながりで思い出して手にとった。19歳くらいの女が裸の上にコートを着ているだけで外出したところを好きな男にバレて嫌われると展開に少し苦笑するが、ちょっとまえの純文学的な香りがする作品だなあと感じた。悪くはないが、そんなに良いわけでもない。そんな感じ。
2020年11月15日日曜日
紅い鷹/矢月秀作 ★★☆ 2020/11/14
ふとしたことから殺し屋組織の殺し屋養成機関に送り込まれて各種トレーナーからトレーニングを受けるとて殺し屋になるのだが、自分の生い立ちを知り、組織を壊滅させるお話。とてもカジュアルなハードボイルド小説というべきか。ありそうな濡れ場がないのが残念かも。
天使の柩/村山由佳 ★★☆ 2020/11/14
不幸な生い立ちの15歳の少女が、好演で出会った30代の男に信頼を寄せていく甘いストーリーなのだが、タクヤにながながと体をもてあそばれる話が嫌で読み飛ばしぎみになってしまったがやや残念。安心して読めるような話にしてもらいたいなあとお風呂読書で思った。
2020年11月3日火曜日
無花果の実のなるころに(お蔦さんの神楽坂日記)/西條奈加 ★★☆ 2020/11/03
神楽坂に住む元芸者のお蔦さんと、同居する孫の中学生の男がいろんな出来事をお蔦さんが乗り越えていくのを見ながら成長していく、といったお話。子供が主人公のお話ってあまり好きじゃないのだが、まあまあという感じかな。
柩の中の猫/小池真理子 ★★★ 2020/11/02
作者はサスペンスものを書く人らしいのだが、これも確かにサスペンスっぽい。千夏がかわいそうと思いながら読んでいたが、本当のお母さんというところでびっくりした。読みやすい文体で良かった。他の作品も読んでみたい。