2023年12月30日土曜日

理由/宮部みゆき ★★★ 2023/12/30

実家に帰省中に読了。分厚くて手に取るのをためらったが、淡々と事件の様子を描いていく描写が悪くなくて、一気に読み終えた。事件の発覚から各人物へのインタビューとか、事件に関するルポルタージュのような形式で描かれててい、事件の真相を読者に考えさせつつ読ませる構成で楽しめた。

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2023年12月26日火曜日

逆転正義/下村敦史 ★★☆ 2023/12/26

大阪へ帰省中に読了。読んでそう思い込んでいた想定が最後に逆転するという形式の短編集。各話もそう長くない。逆転することに意味があるので、話自体は今一つのような気もするが、まあ楽しめした。


2023年12月20日水曜日

銃の啼き声 潔癖刑事・田島慎吾/梶永正史 ★★☆ 2023/12/20

年末年始の休みを挟むとサクッと読めそうなものとして手に取った。自衛隊員の交通事故死の事件性を調べるところから始まる刑事もので、自衛隊の警務隊との対立を乗り越えつつ、真相に近づいていくというもので、本格的な構成で楽しめた。


2023年12月15日金曜日

ようこそ赤羽へ 真面目なバーテンダーとヤンチャ店主の角打ちカクテル/美月りん ★★☆ 2023/12/15

元銀行マンのバーテンダー薫と元ヤンの龍巳を主人公に、赤羽の酒屋にある角打ちバーを舞台に、客の悩みを解決していく、まあありがちなストーリーラインのお話。薫が作ったカクテルが、というところが無理筋かな。


初恋さがし/真梨幸子 ★★☆ 2023/12/15

山之内光子が営むミツコ調査事務所が行う人探しが事件を引き起こしていく連作集で、一つの大きな謎を追っていくという構成で悪くないのだが、最後の解決編を読んでも、ああそうですかという感じで、今ひとつだったかな。

同潤会代官山アパートメント/三上延 ★★☆ 2023/12/15

代官山にあった同潤会アパートを舞台に、関東大震災に罹災した八重と竹井の夫婦がアパートに暮らす様子を、子、孫、ひ孫と主人公を変えながら描いていく、ハートウォーミング系の連作集。各話も30ページほどで、通勤電車内での読書には良かった。

2023年12月14日木曜日

リカ/五十嵐貴久 ★★☆ 2023/12/14

出会い系サイトで知り合った女、リカから異常なストーカー行為を受けるという、ハードボイルド調のスリラー作品という感じ。異様な体臭を放ち、銃で撃たれても死なないとか、現実離れした設定に興を削がれるが、そこそこ楽しめた。


2023年12月13日水曜日

チンギス紀 九 日輪/北方謙三 ★★☆ 2023/12/13

ついにジャムカが捕らえられ、袋に入れられて死亡。わかってはいたが、最初から物語を引っ張ってきた重要人物なので、10巻以降、盛り上がりに欠けるんではないかと心配になる。ラシャーンだのみか。


2023年12月5日火曜日

石の聲 完全版/李良枝 ★☆☆ 2023/12/03

著者は芥川賞受賞者のようだが、文学チックな文章で肌に合わず、冒頭14ページあたりで早々にドロップした。


2023年12月1日金曜日

チンギス紀 八 杳冥/北方謙三 ★★☆ 2023/12/01

裏切ったケレイト王国を滅ぼしたテムジンが草原の覇者となり、ジャムカが北の集落でリャンホアという女を抱く。


ハッカの薫る丘で/森久美子 ★★★ 2023/11/30

農家に嫁いだ美紀子が、50年ぶりに中学の同窓会に参加したことを契機に、当時の想い人と絆を取り戻していくような、しっとりしお話。子供を死産した悲しみとか、義父母との関係とか、苦労した半生を思い出しながら、現夫との関係を見直していく感じ。還暦を過ぎても新たな人生を始められるんだなあ、と明るい希望を抱かせてくれた。


降格警視/安達瑶 ★★☆ 2023/11/30

タイトルからして降格させられたが有能な警察官が犯罪を解決する話かと想像したのだが、降格して警部となった錦戸はちょっと癖のある人物で、私人逮捕が趣味な鋼太郎が主人公な設定なコミカルなお話。推理関係なく疑わしい人物が犯人で、安易に話が進むので、そこそこ楽しめた。


後宮妃の管理人 ~寵臣夫婦は試される~/しきみ彰 ★★☆ 2023/11/30

シリーズになるくらいだから面白いのかなと手に取った。中国風の王朝が舞台のお話で、商家の娘が後宮の管理人をやらされるという設定で、期待せずに読み始めたのだが、オーソドックなストーリーなのでそこそこ楽しめた。


2023年11月30日木曜日

銀河帝国の興亡1/アイザック・アシモフ ★☆☆ 2023/11/30

Apple TVでファウンデーションを2シーズン見て、でも原作とはだいぶ違うとのことだったので手に取った。登場人物名はApple TVと同じだなと思いつつも、遺伝王朝とか出てこないし、だいぶ話が違ったが、翻訳SFって読み進めるのがつらくて途中でドロップ。


すべてがFになる/森博嗣 ★☆☆ 2023/11/30

サスペンス小説で賞を取った作品ということで手に取ったが、読み進むのがつらくて途中でドロップ。


2023年11月22日水曜日

人間じゃない/綾辻行人 ★☆☆ 2023/11/22

ホラー小説なのかな、何話かが収められているのだが、第1話の「赤いマント」を読み終わるのもままならず、40ページでドロップ。文章が好みではなく、ホラー自体も興味がないので、早々のドロップとなった。


きもの/幸田文 ★☆☆ 2023/11/22

しっとりした小説かなと手に取ったが、昭和期の作家で、文章が古いのはいいとして、子供が主人公なところが嫌で、28ページでドロップする。


浪花ふらふら謎草紙/岡篠名桜 ★☆☆ 2023/11/22

シリーズになるくらいだから面白いのかなと思って手に取ったが、文章が好みではなく、読んでいて頭に入ってこない。主人公の花歩もあんまり魅力的ではなく、91ページでドロップした。


2023年11月19日日曜日

チンギス紀 七 虎落/北方謙三 ★★☆ 2023/11/19

トオリル=カン・テムジン対ジャムカ・タルグタイ・アインガのモンゴル最終決戦。戦いのシーンは読み飛ばしたが、ジャムカに勝利。テムジンがモンゴル族全体に勢力を伸ばす。井上靖の小説では袋に入れられて殺されていたので、北方版もそうなるのかな。


2023年11月18日土曜日

東京ワイン会ピープル/樹林伸 ★★☆ 2023/11/18

ワイン初心者のOLが、ワインの味わいの表現が上手いとして、ワインマニアの青年社長に気に入られて各地のワイン会に顔を出す、ワインの関するうんちくが語られ、さらに東京のハイソサラリーマン世代の恋愛事情も語られる、軽い作品なのだが、ワインの味わいの感想に周りの人が感心するという構図が読んでいて面白かった。


祐介・字慰/尾崎世界観 ★★☆ 2023/11/18

尾崎世界観ってタモリ倶楽部で聞いた覚えがあるなと手に取った。「祐介」は文学系な小説で、エロくてクズなバンドマンの私小説っぽい作品。文章も重くて微妙なところもあったが、最後まで読めた。「字慰」は設定が妙な文芸作品という感じ。


地下芸人/おぎぬまX ★★☆ 2023/11/18

まだ売れていない10年目の芸人コンビ・お騒がせグラビティーの片割れが辞めると言い出し、解散の危機が訪れるが、最後のライブでのネタが大ウケしてコンビが継続するという大枠のストーリーで、スーパーでの営業とかのエピソードが挟まれていく構成。お笑い芸人というだけで「花火」とか思い出したりした。中盤はだれたが、そこそこ楽しく読めた。


2023年11月9日木曜日

泣くな研修医/中山祐次郎 ★★☆ 2023/11/08

有名な作品のようで映像化もされているが、大学を出たての研修医が患者の死などに涙しつつ成長していくという想像通りの物語だったが、予想していたにも関わらず読んでみて結構良かった。続刊も多数。


エリザベスの友達/村田喜代子 ★★☆ 2023/11/08

施設に入所している認知症の母とその娘たちの物語で、認知症老人を温かい目で描く良作。中国の租界や満州などの若い頃の体験を今の体験として感じているという説明に、認知症への理解が深まったように思う。


信長鉄道/豊田巧 ★★☆ 2023/11/08

国鉄の保線職員らが戦国時代にタイムスリップするお話で、真桶狭間線という文字に衝撃を覚えたが、鉄道による大量高速輸送によって信長の覇道を助ける、怪作と言っていいだろう。


2023年11月7日火曜日

チンギス紀 六 断金/北方謙三 ★★☆ 2023/11/07

金と結んでタタルを討つ。これで一気に勢力を拡大したんだなと思った。ラシャーンの登場が少なくて寂しい。