一家惨殺の生き残りの少女と、その犯人の娘を描く作品で、宮部みゆきを思い起こすような筆致の読み応えのある作品。ラストまで、どうなるんだろうと引き込まれる作品だったが、終わり方がちょっと物足りなかったかな。未歩は、生き残りの奏子だと気づいていたのかなとか思わなくもないような、でも匂わせもないし、とかそんなことを思った。妹に借りて読了。
2024年12月31日火曜日
バリ山行/松永K三蔵 ★★☆ 2024/12/31
工務店に勤める主人公が、六甲山を登山ルートから外れて自由に登山するバリエーションルートを行く妻鹿さんに影響を受けて、リストラの心配と登山の事故の恐怖とを天秤にかけるようなお話。妹に借りて読了。
2024年12月28日土曜日
カフネ/阿部暁子 ★★☆ 2024/12/28
2024年12月27日金曜日
こまどりたちが歌うなら/寺地はるな ★★☆ 2024/12/26
親戚の会社で働く茉子(まこ)が、パワハラとか職場環境について指摘するのだが、後輩を守ってあげられなかった過去の苦い経験に基づくことがわかり、といった筋でやや説教臭く感じたがまあまあ楽しめた。満智花や善哉などの周辺のキャラクタがちょっと薄かったの残念。妹に借りて、2024年末の広島旅行で読んだ。
2024年12月15日日曜日
紅い糸のその先で、/優衣羽 ★★☆ 2024/12/15
小指につながる運命の糸が見えるという女子高生つむぎを主人公としたラブコメかな。風紀委員会で一緒の先輩とのドタバタしたやり取りもあるのだが、最後に語られる先輩の能力がなんともなあ。ひかくてきゆるストーリー。
王妃さまのご衣裳係 路傍の花は後宮に咲く/結城かおる ★★☆ 2024/12/15
表紙がイラストが少女っぽくてやや抵抗を感じるのだが、中国風の王朝の後宮を舞台にした作品。実家の貧窮を嘆いて女官として後宮に上がった娘がいろいろ頑張る話で、衣装センスがあるのだがさほどフィーチャされておらず、ストーリーラインはとてもオーソドックス。死体で見つかる女官も中国風の名に馴染めずなんと読むのかも忘れてしまった。
さよなら日和/行成薫 ★★☆ 2024/12/15
閉園しようとしている遊園地を舞台に、喧嘩して気まずい彼女と仲直りしたい少年、離婚後に子どもに面会中の男性、不倫関係に悩む女などを描く、連作短編集。閉園日に各短編の解決編があり、登場人物間の意外な関係性が明らかになるのだが、ゆるく関係している程度でフツーの読み物という感じかな。
ふるさとは本日も晴天なり/横山雄二 ★★☆ 2024/12/15
山田錦の身代金/山本薫 ★★☆ 2024/12/14
日本酒に使う山田錦の田んぼに毒をまかれたくなければ身代金を払えという要求を軸に、醸造タンク内で見つかった杜氏の死の謎を、キャリアの警部やジャーナリスト、居酒屋なの女将とかが挑んでいくのだが、登場人物が多くて、火曜サスペンス劇場みたいな話だなと思った。
2024年12月10日火曜日
ダンシング・プリズナー/遊川ユウ ★★☆ 2024/12/10
少年院で更生のために演劇に取り組んでいるという設定のもと、無実の罪で収容されているツレが仲間たちの力を得て無実を証明しようという話なのだが、母親が真犯人だろうという見立てで活動し、果たしてそうだったという内容。なんだろう、この今一つ感は。
2024年12月1日日曜日
52ヘルツのクジラたち/町田そのこ ★★☆ 2024/12/01
おそらくYoutubeのおすすめ読書で手に取った作品。子供時代に虐待されて育った貴瑚が、おなじく虐待されている少年を助けるというストーリー。絶賛されている本ということで読み始めたこともあって、それほどなのかと首を傾げながら読み進めてしまったが、貴瑚の友人である美晴やアンの過剰なまでの貴瑚への友情というか関わり方がいまいちピンとこなかった。大阪への帰省で読了。