2018年11月28日水曜日

パンドラ・アイランド/大沢在昌 ★★★ 2018/11/28

小笠原から更に離れた何回の孤島で、元警官の主人公が保安官として務めるのだが、そこで殺人事件が起こるというお話。好みの文体で読みやすく、冒頭の事件が起こっていない日常風景が読んでいて楽しかった。ハードボイルド小説かなと思いながら読んでいたが、殺人事件が積み重なるにつれ推理小説っぽくなっていき、しまいには犯人に自分の推理をとうとうと話し出してしまい、やや不出来な印象。登場時からチナミは怪しいかったしね。でも、全体的にとても読みやすかったので、機会があれば別の作品にも手を伸ばしてみたい。


2018年11月17日土曜日

悪人/吉田修一  2018/11/16 ★★☆

なんて言ったらいいのかな、下のアマゾンリンクと違って、手にしたのが映画化が決まりましたという表紙になったもの。他のブロクの画像のURLを貼ったが、映画を見たことあるような気がするの。本を手にしたときにも気になったのだが、この妻夫木聡に見覚えがある。本を読んでいって、映画で見た、となると興ざめなので、Amazonビデオでちら見したが、なんとなく見たことがあるような、でも筋は思い出せず、やや悶々とした気持ち。ビデオちら見してややネタバレした感じもするので、読むのを中断。冒頭だけ読んだが、良さそうな感じだったので残念。


もぐら 凱/矢月秀作 ★★☆ 2018/11/16

モールだとかいう警察の秘密組織に犯罪者軍団が刺客を放つ、といった感じなのかな、やや厨二病的なストーリーに思うし、いかにも安っぽく映画化されてそうにも思った。Amazonで調べたら、シリーズものだった。たしかに、以前にこういう事があったとか書かれていた。文体はそんなに悪くはないものの、読んでいてさほど惹きつけられないという程度。まだ、60ページほど読んだだけだしね。同時期に面白い本を読み出してしまったので中断。ややもったいないかな、そうでもないかな。

2018年11月15日木曜日

造花の蜜/連城三紀彦 ★☆☆ 2018/11/14

誘拐事件がからむミステリーもの。二度「えっ!」と思ったのでプロットは悪くないんだろうが、文体が自分に合わないというか、読んでいてつらい。相性が悪いということだろう。

2018年11月10日土曜日

痴人の愛/谷崎 潤一郎 2018/11/7 ★★☆

てっきりエロ小説だと思っていた細雪がホームドラマ小説だったことに驚いて、こちらこそエロ小説だろうと痴人の愛に手を出したのが、嫁にした若い女が多情な女だったというお話。流石に読ませる文章なのが文豪たるゆえんなのだろうか。死ぬまでに古典的な作品を読んでいきたいなと思った。

2018年11月2日金曜日

ひげよ、さらば/上野瞭 ★☆☆ 2018/11/02

聞き覚えのある題名だなと思って手にとったのだが、読んでみたら猫が主人公のお話で、ガンバの冒険とか思い出したが、おそらく劇とか映画とかになったのかな。それで耳に入ったんだと思うだが、あんまり面白くなく、60ページでドロップした。

卒業/東野圭吾 ★★☆ 2018/10/31

新参者がよかったので、シリーズ一作目に手を出したのが、構成が新参者と異なり、謎解きがメインの推理小説でかなりがっかり。予断を持って本を読むとよくないなと思った。

修羅の宴/楡周平 ★★☆ 2018/10/31

銀行から経営不振の商社に社長として派遣された男が経営再建を果たし、さらに自分のポジションをカッコとしたものにするために、バブル経済に乗ってマネーゲームに走る、といったお話。解説によると、住友商事のイトマン事件がモデルらしいが、そういったリアリティは抜きにして、そこそこ楽しめた。愛人の桐子がいいな。惚れる