2019年5月10日金曜日

ユーラシアの双子/大崎善生 ★★★ 2019/05/10

始めから読みやすい文体で引き込まれたが、50歳の男がシベリア鉄道からポルトガルまで鉄道で旅をしつつ、自殺しようとしている若い女を救わんとする話。自殺した娘など家族のことを内省しながらの旅で、しっとり楽しめる。読後直後は結末にやや不満を覚えたが、いまはまああんなものかなと思う。いい作品に出会えてよかった。

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