2019年6月23日日曜日

とっぴんぱらりの風太郎/万城目学 ★☆☆ 2019/06/23

少年向けの忍者マンガを小説化したような作品。読みづらい文体というわけではないのだが、采女様がどうだとか興味がわかず、読んでいても頭に入ってこずにドロップした。

暗殺者の森/逢坂剛 ★☆☆ 2019/06/22

第二次大戦末期を舞台にしたスパイ小説かな。プロローグを読むに前作があったような感じ。冒頭から出てくるヴァジニアというのが女なのか男なのかよくわからない。読みにくい文体というわけではないが、登場人物かっこいい的なノリを感じてさめてしまう。60ページくらいでドロップ。

2019年6月20日木曜日

幻の朱い実/石井桃子 ★★☆ 2019/06/19

戦前くらいの時代背景で、明子とその友人蕗子との交流を中心としたお話。結核を患っている蕗子は気遣う明子と、彼女を支えるセッチンと、登場人物はほぼいい人ばかりなので、安心して読んでられる。下巻の前半で蕗子が死去。舞台は現代に移って、当時の友人と、蕗子が堕胎したことがあったという事実に向き合う。全体を通してすんなり読めたが、旧仮名遣いで読みにくいので手紙文を読み飛ばしたりしていたので、細やかな機敏は読み取れなかったのかなと思う。

2019年6月19日水曜日

神の手/久坂部羊 ★☆☆ 2019/06/17

肛門癌の末期で痛みに苦しむ青年を安楽死させた医師が、その母親と戦うといったストーリーのようだが、人情に厚い医師と、子供を顧みない悪い母親というわかりやすい対立構造で、煽る文体とか、安心して読んでられないので2章くらいで読むのをやめた。

2019年6月18日火曜日

無名碑/曽野綾子 ★★☆ 2019/06/17

曽野綾子を読んでみようと手にとった。夜行列車で知り合った男女3人のお話。2人の女のうちの一人と結婚するが生まれた子供が死んで女は精神をやみ、他方の女も結婚の失敗したり不遇をかこいつつ関係を持ったり、というお話かと思っていたら、後半はタイの山奥に道路建設で対人に翻弄され、ついに妻が発狂する。

2019年6月13日木曜日

マスカレード・ホテル/東野圭吾 ★★☆ 2019/06/13

連続殺人事件で現場に残された数字から次の犯行場所と想定されるホテルに刑事が潜入して犯人逮捕を試みるというもの。いくつものショートエピソードが重ねられた作りになっていて、いかにも映画化されていそうな娯楽作品だなあと思いながら読んだ。同僚からカバー付きで借りて読んだので東野圭吾と知らずに読了。カバー付き読書も面白い。

深海のアトム/服部真澄 ★☆☆ 2019/06/12

手足を縛られた少年が船から突き落とされたので江戸時代くらいの時代設定かと思ったのだが、現代なのかな。リアスエリアとか読ませる国というか地域があるようで、架空世界物なのかしら。リオとかいう女料理人も出てくるが、よくわからんというか読んでいて面白くないので80ページ位でドロップ。

お順/諸田玲子 ★☆☆ 2019/06/12

時代小説。貧乏旗本の一家で、8歳の娘がお順と周りの人達を巡るお話だが、あまり面白くないので、読むのをやめた。

2019年6月8日土曜日

岳飛伝/北方謙三 ★★☆ 2019/06/08

水滸伝、楊令伝と続けて読んだのだが、岳飛伝は文庫本が出揃ってからにしたため間が空いてしまったので、登場人物を忘れて面白みが半減したかもしれない。それにしても、あれだけいた登場人物が世代交代したとはいえ岳飛伝では主要人物が僅かになってしまい、しかも小物感が漂っているようで残念に思う。王清と鄭涼との幼児婚が白眉かな。