2019年6月20日木曜日

幻の朱い実/石井桃子 ★★☆ 2019/06/19

戦前くらいの時代背景で、明子とその友人蕗子との交流を中心としたお話。結核を患っている蕗子は気遣う明子と、彼女を支えるセッチンと、登場人物はほぼいい人ばかりなので、安心して読んでられる。下巻の前半で蕗子が死去。舞台は現代に移って、当時の友人と、蕗子が堕胎したことがあったという事実に向き合う。全体を通してすんなり読めたが、旧仮名遣いで読みにくいので手紙文を読み飛ばしたりしていたので、細やかな機敏は読み取れなかったのかなと思う。

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