2019年11月30日土曜日

誘惑/北原亞以子 ★☆☆ 2019/11/30

序章は悪くなく、しっとりした時代小説かと思ったのだが、本編に入って、由比正雪がどうだこうだいって面白くなく、110ページほどでドロップした。

絹屋半兵衛 あきんど/幸田真音 ★★☆ 2019/11/29

上巻:彦根の商人絹屋半兵衛が磁器に魅せられて職人を雇い窯を興す時代小説。しっとりし語り口で、半兵衛のつま留津も感じよく、安心して読める。彦根藩に窯を召し上げとなり、下巻がどうなるか気になるところ。家督を継ぐ前の井伊直弼が登場したので、下巻で絡んでくるのだろう。
下巻:半兵衛とその妻、留津との相手を思いやるやり取りに心があたたまる。105ページ「わしらに子供ができんかったのも」というくだりを何度も読み返した。井伊直弼との絡みも、上巻はよかったのだが、下巻は史実を追っているような感じがして残念。

2019年11月24日日曜日

日本核武装/高嶋哲夫 ★☆☆ 2019/11/23

核武装した日本のお話かと思って手にとったが、核武装についてのレポートが発見され、そのもみ消しに走る官僚としてお話がスタートする。日本でも短期間に核武装できる準備はできているといった話は聞いたことがあるが、それをベースにしているのだろうか。やがて黒幕のような人物が現れ、この先、主人公の官僚が感化されて核武装論に傾くのかもしれないが、ここまでの内容が浅くて読む気が失せる。260ページあたりでドロップした。

2019年11月23日土曜日

キャプテンサンダーボルト/阿部 和重、伊坂 幸太郎 ★☆☆ 2019/11/22

人生がうまくいっていない元野球部員の二人によるドタバタ劇という感じ。ひょんなことからロシアンマフィアみたいな連中に追われることになるが、テンポがあまり良くないというか、読むのが面倒になってきて207ページあたりでドロップした。

2019年11月16日土曜日

虚栄/久坂部羊 ★☆☆ 2019/11/15

癌が凶暴化しだしたとかで、外科、内科、放射線科、免疫医療の4つの癌診療チームがタッグを組んで、凶暴化した癌に取り組むことになったが、各チームの思惑があり、さらにそれを取材するジャーナリストが、といったドラマ。癌凶暴化というところがいまいち真実味が薄く、医局内の出世争いという話も面白みが薄くて、140ページくらいでドロップした。読みにくいわけではないが、読んでいても面白くない。

2019年11月11日月曜日

波止場浪漫/諸田玲子 ★☆☆ 2019/11/10

大正とか明治の頃の静岡県清水市のお話なのかな、清水の次郎長がどうだとかその妻がどうだとか、そういう文字面が目に入る。読みづらいわけではないので、85ページで読み進めたが、面白くないのでドロップした。