なんとも神秘的なタイトルだが、ムエタイの達人である女性調査員を主人公としたハードボイルドもので、ピザチェーンでアイドル事業を営む男の過去がタイトルの由来であることが最後の最後でわかった。
2020年12月26日土曜日
斬死 - オッドアイ/渡辺裕之 ★★☆ 2020/12/26
シリーズ物の途中から読み始めてしまったようで、おそらく前作での犯人であるマリクがどうだったとのエピソードが語られる。元特殊部隊の日本の警察官が米軍の犯罪捜査組織から請われてグアムで猟奇殺人事件に挑むというもの。まあ普通という感じ。
2020年12月24日木曜日
2020年12月23日水曜日
蓬莱/今野敏 ★★☆ 2020/12/22
ファミコン用シミュレーションゲームを題材にしたもので、なんか古臭いなと奥付をみたら1994年の作品だった。蓬莱という国造りゲームが徐福伝説に基づいていたりと荒唐無稽な気がするが、すごい刑事らしい安積のすごさが伝わってこず、今ひとつだった。
2020年12月20日日曜日
2020年12月19日土曜日
欲情/坂東眞砂子 ★★☆ 2020/12/17
早紀と真奈美という二人の性に奔放な女性を巡って信夫がオロオロするという感じのお話なのだが、冒頭は官能小説のようで悪くなかったのだが、途中から平凡な感じになってしまった。早紀は胃がんで早々に死んでしまい、真奈美は結婚を繰り返す。
2020年12月9日水曜日
スタフ staph/道尾秀介 ★☆☆ 2020/12/09
離婚した女が移動デリをやっていてと、出だしは悪くなかったのだが、アイドルの売れない頃の枕営業の証拠をもみ消すために拉致されてとか、展開がハチャメチャになってきて、なんじゃこれという感じで、最後まで読んだが正直面白くない。
太陽のパスタ、豆のスープ/宮下奈都 ★★★ 2020/12/08
料理関係のエッセイだったら嫌だなあと軽い気持ちで手にとったのだが、婚約者から別れを切り出された女性が失恋の痛手から立ち直っていくお話なのだが、彼女の叔母に当たるロッカさんがとても素敵な感じで、長嶋有の「夕子ちゃんの近道」に出てきた瑞枝さんを思い出した。しっとり優しい感じで、今年後半に読んだ小説の中では一番良かったかなと思う。
2020年11月22日日曜日
氷菓/米澤穂信 ★★☆ 2020/11/22
こういうのをライトノベルと言うだろうか、高校生の部活で古典部というのがあって、そこが出版している冊子が「氷菓」で、かこの事件の謎を追っていくと学生運動でひとり犠牲となった男がいて、彼が「氷菓」の名付け親で、I screamをかけたものだとかガクッと来る。千反田(ちたんだ)とか変わった名前の登場人物が出てるとやばい。
暗黒の羊/美輪和音 ★★☆ 2020/11/22
殺してほしい人を願うと叶う羊目の女にまつわるオカルトサスペンスの短編連作。オカルトものって好きじゃないのだが、やっぱり読んでいてあんまり楽しくなかった。最後も、真犯人がわかって逃げようとしているところで終わっているのだが、最後がどうなるのかは重要じゃないということなのかな。
2020年11月19日木曜日
おまえじゃなきゃだめなんだ/角田光代 ★★☆ 2020/11/19
恋愛をテーマにした短編集。短編と言っても、5ページ程度の本当に短いもので、やや連作っぽくなってたりするが、読むにはもの足りずに60ページでドロップした。作品自体は、うまく書けましたねという感じで悪くはない。
東京近江寮食堂/渡辺淳子 ★★☆ 2020/11/18
夫が失踪して10年になる妙子が東京に探しに来たところ、財布をなくしたことが縁で根津あたりにある滋賀県関係の宿泊施設の食堂で腕を振るうお話。ゲイカップルの話とか、悪くない感じ。調べたら続編っぽいのもあった。
2020年11月16日月曜日
石の森/三浦綾子 ★★☆ 2020/11/15
このまえ曽根綾子を読んで、そういえば三浦綾子というのもいたなと綾子つながりで思い出して手にとった。19歳くらいの女が裸の上にコートを着ているだけで外出したところを好きな男にバレて嫌われると展開に少し苦笑するが、ちょっとまえの純文学的な香りがする作品だなあと感じた。悪くはないが、そんなに良いわけでもない。そんな感じ。
2020年11月15日日曜日
紅い鷹/矢月秀作 ★★☆ 2020/11/14
ふとしたことから殺し屋組織の殺し屋養成機関に送り込まれて各種トレーナーからトレーニングを受けるとて殺し屋になるのだが、自分の生い立ちを知り、組織を壊滅させるお話。とてもカジュアルなハードボイルド小説というべきか。ありそうな濡れ場がないのが残念かも。
天使の柩/村山由佳 ★★☆ 2020/11/14
不幸な生い立ちの15歳の少女が、好演で出会った30代の男に信頼を寄せていく甘いストーリーなのだが、タクヤにながながと体をもてあそばれる話が嫌で読み飛ばしぎみになってしまったがやや残念。安心して読めるような話にしてもらいたいなあとお風呂読書で思った。
2020年11月3日火曜日
無花果の実のなるころに(お蔦さんの神楽坂日記)/西條奈加 ★★☆ 2020/11/03
神楽坂に住む元芸者のお蔦さんと、同居する孫の中学生の男がいろんな出来事をお蔦さんが乗り越えていくのを見ながら成長していく、といったお話。子供が主人公のお話ってあまり好きじゃないのだが、まあまあという感じかな。
柩の中の猫/小池真理子 ★★★ 2020/11/02
作者はサスペンスものを書く人らしいのだが、これも確かにサスペンスっぽい。千夏がかわいそうと思いながら読んでいたが、本当のお母さんというところでびっくりした。読みやすい文体で良かった。他の作品も読んでみたい。
2020年10月25日日曜日
不連続の世界/恩田陸 ★☆☆ 2020/10/23
多聞という男が同僚と会話していて、日本語ペラペラの外人さんともいて、木守り男がどうだとかいう話になったりしたんだけど、結局何の話か頭に入らなくて91ページでドロップ。バンドのプロデュースをしていてその名前を決めようとしていたとかは頭に入ったんだけど、最初は面白そうな感じだったんだけど。
2020年10月23日金曜日
銀の匙/中勘助 ★☆☆ 2020/10/23
出だしは、なんかいい作品に巡り合ったかとと思いました。出だしの方はね。明治維新前後を舞台にした少年が伯母さんに育てられている様子を独白しているような感じなのだが、なんかそのうちに面白くないというか、頭に入ってこなくなったが、なんとか最後まで読んだというところ。結局、何の話だったのかよくわからずじまいだったが、最後の方でかわいがってくれた伯母さんがなくったところはホロリとした。
国道沿いのファミレス/畑野智美 ★★☆ 2020/10/22
地方のファミレスに流された青年が主人公の、セックス描写がしばしばある青春もの。なかよくなった綾ちゃんが、主人公の父親とも関係があったというのには驚いたが、みんな悩みながら生きていくという感じで、そこそこ面白かった。
2020年10月19日月曜日
空をつかむまで/関口尚 ★★☆ 2020/10/19
2020年10月17日土曜日
炎より熱く/矢口敦子 ★★☆ 2020/10/16
医療事務のバイトに勤しむ真志歩が、しばしば入退院を繰り返す女の周辺を調べたり、祖父の後妻の連れ子に入れあげたり、おかしな動向をするのだが、まあ人ってそういうものかなと思ったりしながら読んだ。取り立てておもしいわけでもなく、普通な感じ。
クリュセの魚/東浩紀 ★★☆ 2020/10/16
2020年10月14日水曜日
たとえ君の手をはなしても/沢村基 ★★☆ 2020/10/13
冒頭、電磁石で矢を飛ばす武器で女子高生が殺されるショッキングなシーンで始まる、その弟が主人公のお話で、女性が風俗店に売られる事件を追う女性刑事の話と交差するのだが、結局ショッキングに殺されたシーンは何だったんだろうという感じで、今一つだったなあ。