2020年5月18日月曜日

寵児/津島佑子 ★★★ 2020/05/16

Wikipediaの純文学で例示されていた作品。簡単に言うとシングルマザーの高子が好き勝手に生きるお話。いいねえ。読みやすい。お付き合いしたいと思うような高子じゃないけど、思い悩みながらも生きていく姿に感じるところがある。

2020年5月4日月曜日

すべて真夜中の恋人たち/川上未映子 ★★★ 2020/05/04

引っ込み思案の女の子が友人にめぐりあい、恋もするというお話。実際に接してみると鬱陶しいと感じるのかもしれないが、惹かれるものを感じるのも事実。最後に三束さんが離れてしまったが、全体を通して静かな感じでよかった。

2020年5月3日日曜日

冬の旅人/皆川博子 ★★★ 2020/04/30

上巻。明治時代の女の子が画家を目指してロシアに渡る話なんだけど、荒廃と性と汚濁にまみれた作品で、なんともマルキ・ド・サドっぽいと感じるのだがどうだろうか。下巻に期待。
下巻:大河小説のような壮大なドラマで、すごい作品だなと思いながら読み進んだのだが、終盤、ロマノフ王朝の皇帝一族の最期を看取るような展開が白々しくてうんざり。常に一緒にいたソーニャが良かった。彼女のような人に出会いたいと思う。