2020年5月3日日曜日

冬の旅人/皆川博子 ★★★ 2020/04/30

上巻。明治時代の女の子が画家を目指してロシアに渡る話なんだけど、荒廃と性と汚濁にまみれた作品で、なんともマルキ・ド・サドっぽいと感じるのだがどうだろうか。下巻に期待。
下巻:大河小説のような壮大なドラマで、すごい作品だなと思いながら読み進んだのだが、終盤、ロマノフ王朝の皇帝一族の最期を看取るような展開が白々しくてうんざり。常に一緒にいたソーニャが良かった。彼女のような人に出会いたいと思う。

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