2022年7月29日金曜日

悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと/瀧森古都  ★★☆ 2022/07/29

生き別れた兄弟の再開というテーマがあるんだけどそれはさておき、保護猫だどうだとか、あれだね、猫は好きだけど、猫好きな人は好きじゃないかも、そんなことに気付かされた小説。


美食亭グストーの特別料理/木犀あこ ★★☆ 2022/07/29

グルメ小説かなと思ったけど、新宿に店を構える美食亭グストーの地下で、招待状を持つ客の要望に応えてシェフ荒神が特別な料理を提供するというを、助手となった刀馬の視線で描く。まずいものを食べるグループに出すまずい料理だとか、いろいろ出てくるけど、さして面白くはなかったかな。


つばめ館ポットラック ~謎か料理をご持参ください~/竹岡葉月 ★★☆

学生向けの下宿で、高校時代に柔道で鳴らしたものの故障して平凡な女学生になりたいと意気込む沙央のドタバタ劇というところか。おなじ下宿生に、女装好きな男の子がいたり、コミカルな感じで読みやすくて悪くない。


ビター・スウィート・ビター/沢木まひろ ★★☆

濡れ場表現が厚い恋愛小説。幼少期の環境のせいで、複数のセフレをとっかえひっかえしている暁(アキ)が、掃除夫の男と一夜をともにしたことから、恋愛関係に発展するまでのお話。前半はアキの視点から。後半は掃除夫の視点から。比較的スラッと読めたかな。でもさほど面白かったわけでもなかった。


2022年7月25日月曜日

二階の王/名梁和泉 ★☆☆ 2022/07/25

2階に住む兄が引きこもりで、という出だしから引きこもり小説家と思ったんだけど、次の章で、人から悪臭がしてそいつは悪果だとか訳の分からない展開へ。登場人物もいろいろ出てきて、頭に入ってこないなあ。引きこもりの兄の話は面白そうなんだが、オカルトチックな展開のところがストンと来ず、160ページあたりでドロップする。


サナキの森/彩藤アザミ ★☆☆ 2022/07/25

死んだ男と結婚し死ぬまで家から出れないという冥婚という風習を題材にしたミステリー、かオカルトもの。どっちだろう。祖父の残した小説をもとに向かった田舎で少女と出会い、と出だしはいいんだが、ちょっと肌に合わないかなあ。速読しだして筋もよくわからなくなってきたので、144ページでドロップする。


2022年7月22日金曜日

永訣の波濤/五代ゆう ★★☆ 2022/07/22

グイン・サーガ143巻。カメロンの遺骨をヴァラキアに運んだところアルミナと再開、スカールはブランたちと合流するもスーティーがグラチウスに、リギアらはワルスタットで捕囚に、と新しい展開を見せるが147巻で完結するんだろうか。


2022年7月16日土曜日

早期退職/荒木源 ★★☆ 2022/07/16

早期退職への応募を呼びかけられた中間管理職の悲哀もののようにスタートするのだが、森永をモデルにしたような会社エンゼルで賞味期限切れの材料の事件が発生し、その責任を追求して会社を立て直す筋に発展していき、なかなか楽しめたかな。


風に恋う/額賀澪 ★★☆ 2022/07/16

高校生の吹奏楽部青春もの。サックスの基(もとき)、その幼なじみの玲於奈、指揮をする部のOBの瑛太郎を中心に展開していくが、さして大きな事件もなく全国大会まで勝ち進んでいくし、玲於奈との恋愛ストーリーもなく、のんべんだらりとした感じ。もともと青春ものが苦手なのに最後まで読めたんだから、そこそこ面白く感じたんだと思うが、振り返ってみると、構成として今一つだったようにも思う。


ちょっと今から仕事やめてくる/北川恵海 ★★☆ 2022/07/16

ブラック企業に就職してしまい、仕事に疲れて電車に飛び込んでしまいそうになったところで助けてくれた、同級生だったと称する男と仲良くなり...となんだか聞いたことある話だなあ、読んだことはないみたいだしと頭を捻りながら読み進めてきたが、映像化されたものをアマゾンプライムで見たんだとわかり、112ページでドロップ。読みやすくはあるが、先の展開がわかっているのはねえ。


2022年7月15日金曜日

ナナフシ/幸田真音 ★★☆ 2022/07/15

ファンドマネージャーだった深尾真司が会社の破綻により妻とも分かれ、コンビニのバイトで食いつないでいたところ、娘くらいの年代の女を拾って人生の目的を再発見するといった感じのお話。本作のような、中高年の男の一人称語りの小説をハードボイルドものと認識しているのだが、あっているのだろうか。癌を発症してしまうこの若い女を深尾は甲斐甲斐しく世話を焼くのだが、性的なあれはないんだろうかと疑問を感じつつ、そこそこ面白かった。


2022年7月14日木曜日

ポンチョに夜明けの風はらませて/早見和真 ★★☆ 2022/07/14

又八、ジャンボ、ジン、ねずみの4人の高校生と彼らと出会う女の子たちを描く、ロードムービー的な青春物語というところか。各章ごとに主人公が異なる形式で、又八の失踪中の父の正体を探るストーリーもある。自分はこういった青春ものは好きじゃないんだよなあ、と実感しながら読了。好きじゃないんだよなあと思いながらも、ところどころ面白かったりもした。映像化もされているようだが、映像には合いそう。


星になれるか/生島治郎 ★★☆ 2022/07/14

越路玄一郎という作家を主人公にしたお話で、直木賞を取るまでの苦労話や吉行淳之介ら作家たちとの交流、睡眠薬に耽溺した生活など、実話なのかなあ、でも越路玄一郎って聞いたことがないしといぶかりながらも読了。調べるとその名前の作家はおらず、解説によると著者生島治郎がモデルのようだ。文壇小説というのかなあ。そこそこ面白かったが、さほど面白かったわけでもない。


2022年7月13日水曜日

樽とタタン/中島京子 ★☆☆ 2022/07/13

「長いお別れ」を読もうとしてアマゾンプライムビデオで見たことを思い出して読むのをやめたことを覚えていたので、手に取った。喫茶店に入り浸って樽の中にちょこんと座る女の子を中心とした短編連作なのだが、あんまり面白くない。文学チックなのかなと思ったりもしたが、そういうわけでもないかな。文体が合わないだけかも。もう十分。


2022年7月9日土曜日

翔けゆく風/五代ゆう ★★☆ 2022/07/08

グイン・サーガ142巻。アマゾンで調べると全147巻中の142巻と出るので、147巻で完結しているのかなとか思うが、ドライドン騎士団にファビアンという新参が加わったり、アルミナ王女が登場したり、新たな話の種もまかれているようにも思うが、単に五代ゆうが倒れるだけかも。