2022年11月30日水曜日

異郷の煌姫〈1〉―デルフィニア戦記 第2部/茅田砂胡 ★★☆ 2022/11/30

コーラルを落として王様に返り咲くまでの第1部が終わり、リィは旅立つのかと思っていたら、まだいるんだなとか。国内事情がややこしくなる話で少し興ざめかなと思ったが、魔法っぽい話が出てきたり、そこそこ楽しいお風呂読書ができた。


巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉/天童荒太 ★★☆ 2022/11/30

4冊目。家族を惨殺した少年事件、じつは犯人がいるんじゃないかというサスペンス調になってきて面白い。


2022年11月25日金曜日

めぐり逢いサンドイッチ/谷瑞恵 ★★☆ 2022/11/25

靭公園近くにあるサンドイッチ屋さんを舞台に、笹ちゃんと蕗ちゃんの姉妹のお話。蕗ちゃん語りが中心だが、笹ちゃんのおっとりした感じが伝わってくるようで、ほっこり系の優しいお話で雰囲気はいいのだが、少ないながらもいる他の登場人物の誰のことを書いているのかわからなくなることがあり、文章的にもう一つな気がするのだが、最終話は良かったので、文章力が上がってきたのかな。続編もあるようで、納得する。


2022年11月24日木曜日

たまさか人形堂それから/津原泰水 ★★☆ 2022/11/24

人形の修理業を営む工房の女主人を主人公として、きほんマッタリとしたお話なのだが、ちょっとあわなかったかな。文体もしっくりと来なかったかも。人形に関するうんちくもあって、悪くはないんだけど登場人物に感情移入できず、戯曲形式の最終話は読み飛ばしてしまった。どうも前作があっての2巻目だったようで、それが理由かもしれない。


2022年11月17日木曜日

なんとなく、クリスタル/田中康夫 ★★☆ 2022/11/17

こどものころに評判となったという記憶があって手に取った。いぜん読もうとして途中で投げた覚えがあるのだが、今回はすんなり読めた。若い男女の話で、それ自体はどうということはないのだが、たくさんつけられた注釈を通して、執筆された80年当時の風俗というか東京の風景が見えるようで楽しめた。


デルフィニア戦記 第I部 放浪の戦士4/茅田砂胡 ★★☆ 2022/11/16

王様の本当の子供であることがわかり、コーラルを落としペールゼンを倒して放浪の戦士篇が終わる。軽い話だが、お風呂読書には適していた。


2022年11月15日火曜日

三軒茶屋星座館3 春のカリスト/柴崎竜人 ★★☆ 2022/11/15

3冊目。毎話まったりしながら星座の話を楽しめると思っていたら、リリーが死んだり、葵と和真の恋愛ネタが盛り上がったり、急にストーリーづいてきた感じだが、月子の実の父親を巡って混迷を深めて最終巻に続く。


2022年11月14日月曜日

贈られた手―家族狩り〈第3部〉/天童荒太 ★★☆ 2022/11/14

3冊目。游子も、寝たきりの父の介護に疲れて、登場人物それぞれに悩みを抱えていて、なんだか重い話だなあと思いつつも読み進んでしまう。

2022年11月12日土曜日

テンペスト 第一巻 春雷/池上永一 ★★☆ 2022/11/11

琉球を舞台に、少女真鶴が男と性別を偽って孫寧温を名乗り、試験をパスして琉球王朝で活躍する物語だが、琉球の制度がよくわからず名前もピンとこず、琉球って日本じゃないんだなあとしみじみと思わせてくれる作品だった。そこそこ面白いのだが、いじめシーンが多くて、続きを読もうという気がしない。


ひとつむぎの手/知念実希人 ★★★ 2022/11/11

心臓外科医を目指す平良裕介が、面倒を見る研修医が医局に入局希望することを条件に望む病院への出向を教授から約束されて、という大筋の中で、各研修医とのエピソードがあり、怪文書の犯人探しがありと、とても優れたプロットで、ドラマ化される作品ってこういうものなんだろうな。小児がんで死んでしまう絵理香のエピソードは泣いてしまう。ずるいと思う。


2022年11月10日木曜日

幻魔大戦〈第1集〉 (平井和正ライブラリー)/平井和正 ★☆☆ 2022/11/08

むかし映画が流行ったけど、どんな内容か知らないからと手に取った幻魔大戦。よみだしてしばらくすると、丈という青年が超能力に目覚めるのだが、そういえば同級生がそれを妬むアニメシーンがあったなと思い出し、ネタバレというほどでもないのだが、読む気が萎えた。読んでていて、そんなに楽しくなかったし、単行本なのでお風呂読書に辛かったし。77ページでドロップする。


2022年11月4日金曜日

放浪の戦士〈3〉―デルフィニア戦記 第1部/茅田砂胡 ★★☆

お父さんの伯爵を救い出すも拷問で弱っていたのでウォルと対面して死亡。そしてウォルは前王の本当の子供ではないとの展開。リィは親子関係がわかるという設定だったと思うけど。


帝都物語〈1 神霊篇〉/荒俣宏 ★★☆ 2022/11/04

むかし映画が話題になったのを覚えていて、でも見ていないので読んで見るかと手に取った。加藤という怪しい軍人が出てきて陰陽道とかそういった怪しげなストーリー。この先を読み進めてもいいのだが、読んでいて楽しいという感じではないので、映画を見たほうがいいかな。


2022年11月2日水曜日

黄金の猿/鹿島田真希 ★☆☆ 2022/11/02

薄そうだったので手に取った。短編集。最初の「ブルーノート」は、バイセクの女が主人公のエロチック文学かなと思ったが、読んでて頭に入ってこない。つづいて「黄金の猿」三部作を読み出したのが、やっぱり頭に入ってこないので、86ページでドロップした。


土の中の子供/中村文則 ★☆☆ 2022/11/02

薄かったので手に取った。2篇の短編集。表題作のさいしょは男女のお話のようなんだが、途中からよくわからくなってきた。文学チックな感じなのだが、私にはあわなかった。116ページ、表題作を読み切ってドロップした。