便利屋が登場する短編サスペンス、がたくさん集まって一つの謎を追う、という感じの凝った作りなのだが、トリックというか謎解きを読んでも難しくてなるほど感が乏しく、また登場人物が多く、何の話を読んでるんだろうという気になってきたので、386ページでドロップする。
2023年1月30日月曜日
2023年1月27日金曜日
チャップリン暗殺指令/土橋章宏 ★★☆ 2023/01/27
旧日本軍の士官学校生がチャップリン暗殺を試みるお話。五一五事件にからめてチャップリンをも暗殺しようとする企みがあったという筋書き。コミカルに描かれいて、さいごまですんなり読めたが、主人公の新吉に感情移入できず、面白さは微妙かな。
2023年1月22日日曜日
2023年1月20日金曜日
ストラングラー 死刑囚の推理/佐藤青南 ★★☆ 2023/01/20
判決が確定している死刑囚が、刑事などに自分の無罪を立証させようという働きかけるお話。恋人を殺したとして恨まれている刑事に、冤罪の可能性を納得させるまでのストーリーが描かれており、死刑囚が実ははめられたのだというところで終わっているので、続編がありそうな雰囲気なのだが、本巻で終わっておく。
2023年1月19日木曜日
斬られ権佐/宇江佐真理 ★★☆ 2023/01/18
体中に傷がある権左が、岡っ引きをつとめて江戸の町と家族をまもる時代小説。医者でもある妻のあさみがいい感じ。体の傷は、かつてあさみを助けるために侍たちに斬られたものだが、命をとりとめたものの傷が原因で作中後半に床に伏せるようになり、身を挺して娘を助けて死ぬ。結構面白かった。
2023年1月14日土曜日
追跡/千野隆司 ★★☆ 2023/01/13
磯市が、父親の同僚だった菊右衛門が父を殺したとして彼を恨む時代小説。立派な人格者に描かれる菊右衛門をかたくなに恨む姿に違和感を覚えるが、島流しで江戸を出発する際にみんなに見送られる様子はジーンときた。
2023年1月12日木曜日
ほねがらみ/芦花公園 ★☆☆ 2023/01/11
趣味で怪奇伝承を集めている人がいろいろな話を集めていくというドキュメンタリータッチのホラー小説なのだが、オカルト的なものに興味が無いので今ひとつピンとこない。最終的に謎が解けてゾクゾクするのかなと淡い期待をいだきつつ読み進めたが、ふーんという感じで読んだのでふーんで終わった。評価が高いのが解せないが、好みの問題だろう。
2023年1月9日月曜日
2023年1月8日日曜日
2023年1月7日土曜日
トマト・ケチャップ・ス/東直子 ★★★ 2023/01/05
2023年1月5日木曜日
出合茶屋/阿部牧郎 ★★★ 2023/01/05
江戸時代の大坂で貸本屋の主人が、毎話、登場する女性と情事に及ぶ艶話ともいうべき歴史小説。情事が出てくる小説は枚挙にいとまがないが、毎話、誰とねんごろになるんだろうと考えながら読むのはこんなに楽しいものなのかと驚かされた。本作の前篇にあたる「後家長屋 町之介慕情」にも手を伸ばしてみたくなる。
江戸川西口あやかしクリニック/藤山素心 ★★☆ 2023/01/05
表紙のアニメ画からして軽い内容だろうと思っていたが、人間界で暮らしいてる妖怪と人間のハーフたちが訪れる診療所を舞台にしたコメディ。クリニックに医療事務として就職した主人公の女の子のひとり語りを中心に話が進んでいくのだが、なんか肌に合わないかな。妖怪ものに興味が無いというのもあるのだが、いまアマゾンで調べたらシリーズ化しており、ああ人気があるんだなあと思った。
2023年1月2日月曜日
野の春 流転の海 第九部/宮本輝 ★★★ 2023/01/02
流転の海、最終巻。辻堂とあんな感じになったのは意外。看病中に知り合った男についていく博美がかわいそうだなあ。前巻の「長流の畔」を読んで3年が経ったので、いろいろ登場人物を忘れていて、大団円も感動が薄いかな。流転の海シリーズの中で、一番面白くなかった巻かもしれないが、まずは完結してよかった。
方舟/夕木春央 ★★☆ 2022/12/31
帰省中に妹にすすめられて読了。評判の良いミステリーだとかで、面白いらしいと聞いて読み出して面白かった試しが少ないので、期待せずに読み始めたが、山の中の地下施設に閉じ込められる男女たちのお話なのだが、殺人事件の犯人を探す前に脱出したらとか気になることばかりで楽しめなかったかな。さいごのどんでん返しも納得感が少なかった。