皇都で叛乱を起こした守原軍。宮城に新城が突入して解決する最終巻。どうも作者死亡により本巻で終了のようだ。話としては区切りがついているのかな。戦争シミュレーション小説というより、耽美小説という感じが強かったが、まあまあ面白かった。最終巻ということで本巻だけ外伝も読んだが、外伝はいらんな。
2023年2月23日木曜日
2023年2月22日水曜日
2023年2月21日火曜日
日無坂/安住洋子 ★★☆ 2023/02/21
薬種問屋の婿養子だった父利兵衛に厳しい教育に嫌気が差して飛び出した息子利一郎とが歪みある時代小説で、親子の和解がテーマかと思っていたら利兵衛が川に落ちて死んでしまいサスペンス調になる。刺客に襲われつつも難なく事件は解決するが、家族の溝が氷解するというわけでもなく、利一郎はいろいろ思い悩む割には淡々とした感じのお話。
へび女房/蜂谷涼 ★★☆ 2023/02/21
江戸時代が終わり明治時代が始めった頃を舞台とする短編集。いずれも当時の時代背景のなかで女性がかんばるといった感じで、とくに異人との婚姻にまつわる差別を扱うものが多いのだが、読んでいて話がストンとこないというか、文体がやや難しいように感じて、今一つだった。
2023年2月15日水曜日
タイムメール/鯨統一郎 ★★☆ 2023/02/15
人生をやり直すために過去の自分にメールが送れるという短いお話が集まった作品。各話とても短くて、深みとかあんまりないんだけど悪くはないかなという出来。最終話で、各話でのやり直しが功を奏するのだが、よくわからんかった。
2023年2月14日火曜日
ファースト・エンジン/未須本有生 ★★☆ 2023/02/14
航空自衛隊の戦闘機用のジェットエンジン開発のお話なのだが、テスト中の事故で若手開発者が死亡し開発リーダーが左遷されるのだが、開発消極的だったプロジェクトマネージャーが事故の遠因であると追求していくところまではストーリーがかなっていたのだが、あとは淡々と開発の様子を綴るだけで、うーんいまひとつ。
2023年2月10日金曜日
模範郷/リービ英雄 ★☆☆ 2023/02/10
4篇からなる短編集。幼い頃に台湾で過ごした主人公がもどってくるといった話のようだが、今ひとつ。裏筋によると表題作は文学賞を取ったようだが、たしかに文学チックではあるのだが、文体が私に合わないなあ。他の3篇もパラパラと見たが、同じような話でドロップした。
2023年2月8日水曜日
よっつ屋根の下/大崎梢 ★☆☆ 2023/02/08
大病院に楯突いた医師が銚子の病院に飛ばされるのだが、その息子、本人、妻、娘を各章で物語るという形式の小説。面白くない。それぞれこだわっていることがあるのだが、つまんない。文体が、というより話がつまらないので、娘について第4章の途中でドロップした。
2023年2月7日火曜日
2023年2月2日木曜日
二条院ノ讃岐/杉本苑子 ★★☆ 2023/02/01
父が良かったというので読んでみた。平家が隆盛を極める前後の時代において、二条院讃岐という女性について、4人の女声が語るという王朝物語。歴史の素養があると楽しめるのかなと思うが、私にはあんまり面白くなかった。