蔵に閉じ込められた少女が植物になって黒い花を咲かせる、SFかな、ややホラー。おばちゃんになった植物女と少年とのお話、種を飛ばして繁殖した植物女と青年とのお話、青年の彼女と植物女とのお話の全4話。荒唐無稽な感じで、ちょっと馴染めなかった。
2023年6月29日木曜日
2023年6月24日土曜日
宇喜多の捨て嫁/木下昌輝 ★★★ 2023/06/24
宇喜多直家をめぐる連作短編で、表題作は四女の於葉が、父の直家が娘の嫁ぎ先をつぎつぎと滅ぼすことから捨て嫁と呼ばれつつも後藤家でがんばるお話。各短編は独立した話ではあるが、直家自身、主家の浦上宗景など主人公を変えて、歴史を振り返っていき、読み応えがあって楽しめた。
2023年6月23日金曜日
信子/獅子文六 ★★☆ 2023/06/23
女学校で新任の女性教師の奮闘する日常を描いた作品で読みやすく面白い。戦前の作品ということで、ふるい風俗が描かれて入るものの、日常生活自体はいまと変わりなく身近に感じられて楽しめた。解説で女版の坊っちゃんとあり、教師にあだ名を付けていたなと納得した。
2023年6月21日水曜日
2023年6月19日月曜日
塞王の楯/今村翔吾 ★★☆ 2023/06/19
妹に面白よとすすめられて読んだ。城の石垣を組む職人集団を主人公とした歴史小説だが、戦いの世を終わらせるため、といった人道的な考え方がちょっと鼻につくなあ。大津城の外堀に水を引いた仕組みとか、石垣を組む様子もイメージできず、がっかり感を感じた。
2023年6月12日月曜日
ウルトラ・ダラー/手嶋龍一 ★★☆ 2023/06/12
何気なく手に取ったが、著者はNHKにも出ていた手嶋龍一で、小説を書くなんて知らなかった。北朝鮮が偽札づくりから巡航ミサイルの取引に発展しつつ、英国人のインテリジェンスと日本人の恋人とを描くがスパイ小説。前半退屈気味だったが、後半は良かった。
2023年6月10日土曜日
2023年6月6日火曜日
謎好き乙女と奪われた青春/瀬川コウ ★☆☆ 2023/06/05
ラノベというものに憧れがあるのでこの手の本を手に取ってしまうのだが、高校を舞台に新入生の女子生徒に渡した花束が赤いバラの花束にすり替わっていてとか、うーんついていけない感じ。第1章を読み終えた60ページでドロップする。
2023年6月4日日曜日
新リア王 下/高村薫 ★★☆ 2023/06/03
新リア王下巻。上巻に引き続き、彰之の庵で榮との対話が続く。23年のゴールデンウィークの帰省で177ページまで。
札幌旅行で読了。金庫番で、姪の喜代子の夫でもある保田英世が自殺し、没落した榮が、庵に応援した知事候補の重森とか関係者を呼んでいろいろ話し、最後は死んだのかな。初江の餓死は警察からの知らせとして触れられただけ。福澤彰之シリーズの続編となる「太陽を曳く馬」を読んだのは結構前だが、秋道は何をしでかしたんだっけ、とか結構忘れてしまっている。順番に読んだほうが良かったかなとかしみじみ思う。