2023年6月29日木曜日

種のキモチ/山田悠介 ★★☆ 2023/06/27

蔵に閉じ込められた少女が植物になって黒い花を咲かせる、SFかな、ややホラー。おばちゃんになった植物女と少年とのお話、種を飛ばして繁殖した植物女と青年とのお話、青年の彼女と植物女とのお話の全4話。荒唐無稽な感じで、ちょっと馴染めなかった。


2023年6月24日土曜日

宇喜多の捨て嫁/木下昌輝 ★★★ 2023/06/24

宇喜多直家をめぐる連作短編で、表題作は四女の於葉が、父の直家が娘の嫁ぎ先をつぎつぎと滅ぼすことから捨て嫁と呼ばれつつも後藤家でがんばるお話。各短編は独立した話ではあるが、直家自身、主家の浦上宗景など主人公を変えて、歴史を振り返っていき、読み応えがあって楽しめた。


2023年6月23日金曜日

信子/獅子文六 ★★☆ 2023/06/23

女学校で新任の女性教師の奮闘する日常を描いた作品で読みやすく面白い。戦前の作品ということで、ふるい風俗が描かれて入るものの、日常生活自体はいまと変わりなく身近に感じられて楽しめた。解説で女版の坊っちゃんとあり、教師にあだ名を付けていたなと納得した。


デルフィニア戦記外伝 大鷲の誓い/茅田砂胡 ★★☆ 2023/06/21

ノラ・バルロとナシアスとが出会い友情を育んでいく外伝だが、レヴィン男爵夫人という大人の女性が絡んできていいお話に仕上がっている。正伝が終わってしまった喪失感をしばし埋めてくれる良作。


2023年6月21日水曜日

猫忍(上)/諸星崇 ★☆☆ 2023/06/21

タイトルからして猫が絡む忍者ものだろうと予測がついたが、コミカルタッチで個人的にはも一つかな。お父さんが猫になったとかわけわからん。第1章を読み終えた51ページでドロップ。


カツベン!/片島章三 *** 2023/06/20

表紙の写真でなんとなくわかっていたが、映画のノベライズものでアマプラで見てるかもと思うと読む気がなくなった。


さいはてにて やさしい香りと待ちながら/柿木奈子 2023/06/20 ***

同名の映画のノベライズものと判明。アマプラで見てるかもしれないので、読まないでおく。


2023年6月19日月曜日

塞王の楯/今村翔吾 ★★☆ 2023/06/19

妹に面白よとすすめられて読んだ。城の石垣を組む職人集団を主人公とした歴史小説だが、戦いの世を終わらせるため、といった人道的な考え方がちょっと鼻につくなあ。大津城の外堀に水を引いた仕組みとか、石垣を組む様子もイメージできず、がっかり感を感じた。


2023年6月12日月曜日

ウルトラ・ダラー/手嶋龍一 ★★☆ 2023/06/12

何気なく手に取ったが、著者はNHKにも出ていた手嶋龍一で、小説を書くなんて知らなかった。北朝鮮が偽札づくりから巡航ミサイルの取引に発展しつつ、英国人のインテリジェンスと日本人の恋人とを描くがスパイ小説。前半退屈気味だったが、後半は良かった。


サンブンノイチ/木下半太 ★★☆

3人組が銀行強盗をやる話なのだが、キャバクラの店主や金貸しババアとか、周辺人物の騙し合い、どんでん返しといったところが読みどころの小説。そこそこ楽しめた。


蒼いみち/小澤征良 ★☆☆ 2023/06/12

間違い電話をしたらその留守番電話が家への道順と鍵の在り処を喋っていて、ミステリーなのかなと思ったが、どうも文芸系の小説で、文章は頭に入ってこづらく、肌が合わなかったあ。


2023年6月10日土曜日

伝説の終焉〈6〉―デルフィニア戦記 第4部/茅田砂胡 ★★☆ 2023/06/10

ついに最終巻を読了。ルゥが出てきて破綻感が強かったが、レティシアもあっさり死んじゃったし、物語がインフレで収集がつかなかったのかな。あとは外伝をまったり楽しみたい。


2023年6月6日火曜日

謎好き乙女と奪われた青春/瀬川コウ ★☆☆ 2023/06/05

ラノベというものに憧れがあるのでこの手の本を手に取ってしまうのだが、高校を舞台に新入生の女子生徒に渡した花束が赤いバラの花束にすり替わっていてとか、うーんついていけない感じ。第1章を読み終えた60ページでドロップする。


村のエトランジェ/小沼丹 ★☆☆ 2023/06/05

昔の文学作家のようで、「紅い花」「汽船」と読んだが、面白くなく、54ページでドロップする。


霧の犬: a dog in the fog/辺見庸 ★☆☆ 2023/06/05

文芸もので詩っぽくもあるだが、性交中の男女を描いているような冒頭の短編「カラスアゲハ」は読み終えたが、読み進めるのがしんどい。つぎの短編も同じような感じだったので、51ページでドロップした。


2023年6月4日日曜日

新リア王 下/高村薫 ★★☆ 2023/06/03

新リア王下巻。上巻に引き続き、彰之の庵で榮との対話が続く。23年のゴールデンウィークの帰省で177ページまで。

札幌旅行で読了。金庫番で、姪の喜代子の夫でもある保田英世が自殺し、没落した榮が、庵に応援した知事候補の重森とか関係者を呼んでいろいろ話し、最後は死んだのかな。初江の餓死は警察からの知らせとして触れられただけ。福澤彰之シリーズの続編となる「太陽を曳く馬」を読んだのは結構前だが、秋道は何をしでかしたんだっけ、とか結構忘れてしまっている。順番に読んだほうが良かったかなとかしみじみ思う。