2018年4月8日日曜日

人生教習所、蒼穹の昴、水滸伝、楊令伝、三国志、深重の橋、血脈、日銀券、アルカトラズ幻想

人生教習所/垣根涼介 ★★☆
タイトルがいい。どんなストーリーかわからない。人生再生セミナーとか称するところに向かうのだが、不条理なゲームをさせられるお話だろうかと先の展開に期待しながら、セミナーを受講して終了という展開に驚愕したが、スラスラ読めた。



蒼穹の昴/浅田 次郎 ★★☆
清朝末期もの。科挙に好成績で合格し台頭する青年と、宦官となり西太后に食い込んでいく青年とを主人公にして清朝滅亡を描く、という感じかな。怪しげな雰囲気がなんとも言えず楽しい。登場人物が中国名で馴染みにくいが、覚えられなくても楽しめた。


水滸伝/北方謙三 ★★☆
大河小説だが、ハマる。林冲かっこいい。


楊令伝/北方謙三 ★★☆
水滸伝続編で、楊志の義息楊令が壊滅した梁山泊の残党を率いる。楊令かっこいい。この続編が岳飛伝。最近完結したみたいなので手を出したい。

三国志/宮城谷昌光 ★☆☆
劉備や曹操などが生まれるはるか前からお話が始まる大河小説。長い。惰性で読み切った。



深重の橋/澤田ふじ子 ★★☆
応仁の乱の混乱の中、奴隷として売られた青年のお話。奴隷ものとわかってちょっと驚いたが、同じく湯屋に売られた少女と恋に落ちる青春モノ。やや出来すぎな話の展開だと思ったが、恋の顛末がやや悲しい。


血脈/佐藤愛子 ★★★
佐藤紅緑って誰だろうと思いながら読み始めたのだが、後のサトウハチローを始め、本当にろくでもない人たちばかりで驚かされるお話。
 

日銀券/幸田真音 ★★☆
金融小説かと思って手にとったが、いきなり南アフリカ旅行のロマンスで、サスペンスなのかなと先に展開がわからず楽しかったが、日銀のボードメンバーがゼロ金利政策を解除するまでのお話のようで、金融政策的なところはよくわからないながらも最後まで読ませたのはある意味すごいなと思う。


アルカトラズ幻想/島田荘司 ★★☆
昔のイギリスを舞台にした殺人事件から話がスタートし、てっきりサスペンスかと思っていたら、とんでもないストーリー展開に驚かされた怪作。











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