2019年8月1日木曜日

64(ロクヨン)/横山秀夫 ★★★ 2019/08/01

上巻を読んだ時点で、昔にあった誘拐殺人事件通称ロクヨンをめぐる秘密を広報官が探るという、一般市民感覚的にはどうでもいいようなことに頑張っている警察小説だなあ、と退屈気味だったのだが、最後の最後にロクヨンにつながってきて驚いたサスペンス。小さなことに刑事が気がついて、事件の真相に近づいていく、という形式なので、事件の仕掛けが気になる人は何度も読み返すのかな。結局あゆみは行方不明のままで気の毒だが、それを乗り越える姿には感動を禁じえない。

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