2020年6月28日日曜日

翔べ麒麟/辻原登 ★★☆ 2020/06/27

上巻:Wikipediaの純文学で例示されていた作品。唐へ渡った遣唐使の一行が、阿倍仲麻呂らと、唐王朝のゴタゴタに巻き込まれる的な歴史小説。読みづらくはないが、さほど面白くもない。コロナで下巻が入手できないが、このままでもいいかと思う程度。
下巻:藤原氏の一族が遣唐使として唐に渡り、そこで高官を務めていた阿倍仲麻呂とともに活躍する。ドタバタあり、色ごとありで、まあまあ楽しめたかな。

2020年6月25日木曜日

親指Pの修業時代/松浦理英子 ★★☆ 2020/06/25

上巻:Wikipediaの純文学で例示されていた作品。ある日、右足の親指がペニスになった若い女性のお話で、盲目の男の子と付き合ったりとなかなか面白い。いまは生殖器に関わるフリークスたちの集団に加わって見世物ショーのツアーに出てるんだけと、下巻の展開に期待だなあ。
下巻:上巻は面白かったんだが、フラワー・ショーのメンバーとのお話が最後までつづき、やや退屈。巻末に掲載されていた作者の講演録で性器以外による快感とか描きたかったみたいな話を読んでしまい、純粋な読後感想を思い出しにくくなったが、面白くない方向に収束したように感じて残念。

2020年6月21日日曜日

仮往生伝試文 古井由吉 *** 2020/06/21

Wikipediaの純文学で例示されていた作品。本を開くと文語調で面食らう。読みやすいわけではないものの、同時に読んでいる別の本に惹かれたので、12ページでドロップ。なんか評価が高いので再挑戦するかも。

2020年6月14日日曜日

苦海浄土 わが水俣病/石牟礼道子 ★☆☆ 2020/06/14

Wikipediaの純文学で例示されていた作品。水俣病に関する作品ということで、ネタバレした状態で読み始めたのだが、おそらく楽しい話ではないじゃん。読みにくい文体ではないのだが、お風呂読書しているとイライラしてくる。22ページで早々にドロップした。

2020年6月7日日曜日

照柿/高村薫 ★★☆ 2020/06/07

上巻:レディージョーカーで高村薫にはまり、会社の昼休み読書用に合田雄一郎が出てるマークスの山を読み、照柿に手を出した。事件はホステス殺しみたいで詳細は語られないんだけど、相変わらずの緻密な人間描写で読み応えがある作品。下巻に期待。
下巻:再開したお笹馴染みの達夫が殺人を犯して逃亡する展開にやや驚く。マークスの山がわけのわからない終わり方をしたのに比べて、わかりやすかった。

指の骨/高橋弘希 ★★☆ 2020/06/06

Wikipediaの純文学で例示されていた作品。太平洋戦争で南洋に従軍した主人公が負傷して野戦病院に収容されるが、故郷への遺品として亡くなった兵隊さんの指が切り落とされる。作者の実体験かと思ったが、若い作者だった。ああいう戦争はしちゃいかんということだろう。

2020年6月5日金曜日

あひる/今村夏子 ★★★ 2020/06/02

Wikipediaの純文学で例示されていた作品。表題作を含む短編が3つ収められているが、どれもゆったりとした文体で、大人向けの童話だな思った。長編とかあるのかなあ。