2020年8月29日土曜日

あのころ、早稲田で/中野翠 ***

背表紙のあらすじとか読まないので仕方ないのだが、読んでみるとエッセイだったので読むのをやめた。

2020年8月27日木曜日

かくも水深き不在/竹本健治 ★☆☆ 2020/08/27

短編集、それもオカルト系なのかな。文体が肌に合わず、1つめの「鬼ごっこ」が子どもたちが廃墟か何かの中を探検しだしたりしたのだが途中で斜め読みしたりしたらよくわからずに終わり、2つめの「恐い映像」もあるCMの映像で体が固まるとかで原因を探りに撮影場所に行ったらむかし殺人事件があってあたりで読みしたりしたらよくわからずに終わった。

無垢の領域 /桜木紫乃 ★★☆ 2020/08/27

痴呆の母を介護する書道家と妻、図書館の館長と妹純香とが織りなすお話で、介護疲れとかそういった人生に疲れたという感じが出ていてよかった。純香が知的障害があるという設定なのだが、描写がっぽくなくて気になった。

2020年8月24日月曜日

レモンタルト/長野まゆみ ★★☆ 2020/08/24

甘いお菓子の題名が目に付き、たまには薄い本でも読もうかと手にとった。亡くなった姉の夫である義兄と二世帯住宅で暮らす弟の話で、あんまり面白くないなと思ったのだが、なんだかホモゆい展開になりまあまあ読めるようになった。でも面白いというほどではない。

2020年8月23日日曜日

人とつき合う法/河盛好蔵 ★★☆ 2020/08/21

小説家と思ったらエッセーだったので、何じゃと思って調べたら、むかしに書かれた名著的な紹介があって読み続けた。1話6ページで、お風呂読書で気軽に読めるのだが、なんというか面白さにかけるんだよなあ、ということで92ページでドロップ。

2020年8月18日火曜日

残穢/小野不由美 ★☆☆ 2020/08/18

作家のもとに、家の中で布をこするような音がすると読者が心霊現象を報告してくるのだが、まるで心霊番組を見ているかのような文体で、心霊関係は興味なくて、ちょっと肌に合わないなあ。原因はなにかの物理現象なのか、それともオカルトものに発展していくのかを知ろうと斜め読みしたりしたが、それでも60ページくらいでドロップ。

冷血/髙村薫 ★★★ 2020/08/18

上巻:2019年の8月31日に「レディージョーカーが有名な高村薫だが、まえに挑戦してドロップしたが再挑戦してみた。独特の文体が読みづらく、ななめ読みをしたりもしたが楽しくなく、57ページくらいでドロップした。」と書いてドロップしていたのだが、レディージョーカーを読んでから髙村薫の合田雄一郎シリーズに取り組み、マークスの山、照柿、太陽を曳く馬と来て本作を再開した。シリーズの中では読みやすい。世田谷の一家殺害事件をモデルにしているのかなと思ったが、上巻の終わりにふたりとも逮捕。下巻に期待。
下巻:容疑者の井上、戸田を取り調べ、殺意についての供述が得られないまま裁判に突入して、という流れなのだが、飽きずに読んでしまう。レディージョーカーは最後の方は置いてけぼりを食ったような感じになったのだが、本作はさいごまで一貫して惹き込んでくれた作品だった。

二十四の瞳/壺井栄 ★☆☆ 2020/08/18

タイトルは昔から聞いたことがあって、先生と生徒たちとのお話で、舞台は沖縄で戦争が絡んだ少し悲しいお話、という先入観を持っていたのだが、読んだら瀬戸内だった。若い頃に短期間に担任した生徒たちが貧困や戦争で死んだりいろいろあったねと、40すぎに再度赴任してしみじみするのだが、文体が少し古くて読みづらい。映画とかで見たほうがいいかな。

2020年8月16日日曜日

晴子情歌/高村薫 ★★★ 2020/12/29

レディージョーカーから髙村薫の合田雄一郎シリーズを読み続けているが、太陽を曳く馬で登場した僧侶福澤彰之についてのシリーズもあるとのこと、お盆の帰省中に読もうと手にとった。20歳代の彰之に、母である晴子が手紙で、これまでの来し方を語るという内容で、戦前戦後の青森、北海道地方の農村や漁村の暮らしが語られるだけなのだが、引き込まれちゃうね。下巻は、つぎの帰省時の読むことにする。
信州旅行で159ページまで。
青森旅行で339ページまで。
2020年年末の帰省で読了。彰之と母晴子との手紙を通じたふれあいという感じだろうか。初江との子供の話も出てきて、これが「太陽を曳く馬」の青年につながるんだろう。

2020年8月3日月曜日

レギオニス 興隆編/仁木英之 ★☆☆ 2020/08/01

タイトルがローマ帝国っぽいが、日本の戦国モノ。柴田勝家が主人公っぽく、信長が家督を次ぐ前から話が始まるが、あまり面白くない。勝家を主人公にしたことが本作のオリジナリティなのかもしれないが、そうそうに藤吉郎や明智光秀も登場して何やら軽いノリの作品。肝心の勝家に魅力が感じられない。シリーズなのか、連作なのか、レギオニスという題であと3冊ほどあるのだが、もうお腹いっぱい。