2022年5月31日火曜日

ケイロンの絆/宵野ゆめ ★★☆ 2022/05/31

グイン・サーガ138巻。オクタヴィアがケイロニア皇帝に即位し、グインがシリウスにたどり着くまで。


2022年5月26日木曜日

俺に似たひと/平川克美 ★★☆ 2022/05/26

母親と父親の介護と看取りまでのお話。実話らしく、読むのをためらったのだが、小説風に書いてるとのことだったので読んでみた。いろいろ大変だよね。


人間狩り/犬塚理人 ★★☆ 2022/05/26

少女の誘拐殺人のビデオが流出し、犯人だった元少年Aの正体を晒そうとネット自警団が活動をはじめ、とストーリーが展開していくミステリもの。少年Aの取り扱いがちょっと雑だったように思うのだが、賞を受賞したようだ。


バッドカンパニー/深町秋生 ★★☆ 2022/05/26

NASという、元自衛官やら警察官らを派遣する会社が、犯罪組織を相手にひと悶着する、連作もの。女社長の野宮に、元自衛官の有動がきりきり舞いさせられる、というのが毎話の決まりごと。続編もでているようだ。


狩りの時代/津島佑子 ★★☆ 2022/05/26

夭折したダウン症の兄がいる絵美子が、いとこから「フテキカクシャ」と囁かれた思い出、、ヒトラーユーゲントを歓待したというおじおばたちの後悔とか、差別をテーマとして扱った小説。登場人物の関係をつかむのに手間取った。津島佑子にとって最後の作品とのこと。

2022年5月25日水曜日

しんせかい/山下澄人 ★☆☆ 2022/05/25

演劇を学ぶとして、人里はなされた山奥に寄宿して生活する若者のお話。ダラっとした感じの話で、いちどにたくさん読めず途中でドロップしようかと思ったが、なんとか読了。調べたら芥川賞を受賞していた驚いた。もう一篇入っているの短編が、受験生が頭の中がふらふらしているというものでわけがわからないのだが、こちらのほうがまだ面白かった。


2022年5月19日木曜日

廃都の女王/五代ゆう ★★☆ 2022/05/19

グイン・サーガ137巻。前半はフェラーラが舞台。むかし行ったなあと記憶があるが、どういう話だったかおぼえていないので伏線回収とか言われてもよくわからない。アウラカーの妹というアウラシャーもなあ。ああそうですか、という粋を出ない。ヤガでのソラ・ウィンは次回活躍する模様。頭の中ではダルシムになっている。


2022年5月12日木曜日

イリスの炎/宵野ゆめ ★★☆ 2022/05/12

グイン・サーガ136巻。グインに男と女の双子が生まれ、シルヴィアがパロに向かい、その子シリウスも行方知れずとなり、オクタヴィアがケイロニア皇帝に即位という展開。


2022年5月11日水曜日

プルースト効果の実験と結果/佐々木愛 ★★★ 2022/05/11

これはいい、久しぶりにいい本に巡り合った。チョコを食べたら思い出すはずだからとチョコを食べながら勉強する小川くんとの淡い恋をつづる表題作、イケてる男子グループにいるちょっととっぽいくるぱーの挙動に惹かれる「楽譜が読めない」など、思春期や若い女性を主人公とした短編で、ゆっくり読みたくなる出来で、素晴らしい。なんか賞をとった作品かなと思ったが、作家名でもあまり紹介が見つからないが、別の作品も読んでみたい。


三人姉妹/大島真寿美 ★★☆ 2022/05/11

上から亜矢、真矢、水絵の三姉妹のお話。こういった日常ものって割と好きで、本作もよかったのだが、後半、水絵とその彼氏である右京くんとのお話に集約してしまい、やや残念。頼りない右京くんと、フリーターでこれまた頼りない水絵との関係のほうが作者は面白く感じたのだろうか。


草々不一/朝井まかて ★★☆ 2022/05/11

時代小説の短編集。太った女芸者のヒモぐらしをする「紛物」、不貞な妻と思っていたら良妻だった「蓬莱」、隠居が手習いする「草々不一」などが、斬新な設定のお話に感じられてとても良かった。長編が読みたいね。


うかれ女島/花房観音 ★★☆ 2022/05/11

売春宿がある島がテーマで、そこで売春婦をやっていた女たちのお話。遣り手婆が死んで、その知らせが元売春婦たちに届き、彼女たちの物語が語られる前半は秀逸。島を訪れ、なんとか話を収束させようとする後半がいまひとつで、とても残念。


疑薬/鏑木蓮 ★★☆ 2022/05/11

製薬会社の社長と、大手病院の医院長とで、医薬品にまつわる薬害隠蔽事件かと思わせつつも、じつは両名ともいい人だった的な展開は意外性があって悪くないのだが、盲目になってしまった母の娘である主人公玲花のエセ関西弁が鼻につく。


2022年5月10日火曜日

砂の城の殺人/谷原秋桜子 ★☆☆ 2022/05/10

若い女性二人組が廃屋で殺人事件に遭遇し、その謎を解くという話なのだが、若い名探偵が登場するシリーズもののようで、そのノリに入っていけない。途中巻から読むのが悪いんだが、キャピキャピした登場人物にも辟易した。


2022年5月5日木曜日

紅の凶星/五代ゆう ★★☆ 2022/05/05

グイン・サーガの続き。カメロン死亡で驚く。イシュトヴァーンのお話はこれからどうなるんだろう、ナリスとの関係なんだろうけど、かなり不明。楽しみというより、単に不明。ヤガの状況は少し楽しみかも。


2022年5月1日日曜日

我らが少女A/髙村薫 ★★★ 2022/05/01

合田雄一郎シリーズ。旅行のお供に読んでいる高村薫だが、名鉄旅行と宇奈月旅行で読破。同棲中の男に殺された上田朱美が絵の具のチューブを持っていたという話から、12年前に起きた絵画教室の老教師の殺人事件を洗い直していくさまを、被害者の家族やその同級生などの暮らしを描きながら、少女Aである上田朱美が浮かび上がってくる、という筋だが、どっしりした文体が妙にあって読み応えがあった。前作の「冷血」に似た印象かもしれない。