2022年6月24日金曜日

風雲のヤガ/五代ゆう ★★☆ 2022/06/24

グイン・サーガ第141巻。ソラ・ウィンらミロクの高僧がちょっと停滞。代わりに植物の塊っぽいババヤガが味方に。ヤガ篇が面白いね。147巻で止まっているのか終わっているようなので、どのようにおしまいになるのか予想しつつ読む。


玉依姫/阿部智里 ★★☆ 2022/06/24

日本の神話に題材を取ったお話で、現代で少女が山神の養育者に仕立て上げられるというお話。八咫烏や大猿とか、玉依姫がどうだとか、日本神話に親しんでいないのでピンと来ない。正直微妙なお話だと思っていたが、後半謎が解けていくような展開もあり、多少は面白くはなったかも。読後にわかったのだが、全6巻からなる八咫烏シリーズの5巻目。とはいえ、続き物だったようには思えなかった。


黒崎警視のMファイル/六道慧 ★★☆ 2022/06/24

まあハードボイルドものなのだが、東京に新明区という特区ができて、そこでは住民の血液から製剤を作ったり臓器売買をしているとか、荒唐無稽じゃない?黒崎警視が要人の弱みを集めたMファイルをさぐりに刑事がスパイとして潜り込むという設定と整合しなくて苦笑する。


ハケン飯友 僕と猫のおうちごはん/椹野道流 ★★☆ 2022/06/24

タイトルからして派遣社員のグルメものかなと思ったが、神社に賽銭して友人ができることを願ったら、そこの猫が人間に化けてやってきて飯友になったというお話。お人好しすぎる主人公になれなかったが、まあ穏やかなお話で、内容も薄いが気軽に読める。シリーズ化しているようだ。


きよのお江戸料理日記/秋川滝美 ★★☆ 2022/06/24

江戸の料理屋ではたらくきよが料理人として才能を発揮するといった時代小説。双子の姉として生まれ畜生腹として実家で肩身が狭い育ちをしたいとかで、自分なんてという卑下した思考に終止しているのが鼻につくが、まあ気軽に読める。シリーズ化しているようだ。


月まで三キロ/伊与原新 ★★☆ 2022/06/24

短編集。合コンで知り合い結婚相手にと狙った気象庁職員が同性愛者とわかる「星六花」、定食屋を営む父娘と研究所の契約研究者をやっているプレアさんと交流を描く「エイリアンの食堂」とかが良かった。


2022年6月19日日曜日

空飛ぶペンギン/上村佑 ★★☆ 2022/06/19

限界集落で、廃校となる水産高校を水族館として蘇らせようと奮闘する、県庁の新人信二やコンサル凛子、高校生たちのお話。近くの水族館から預かってきたペンギンたちを世話したりとか。読みやすくはあるがあまり面白くない。


2022年6月13日月曜日

青炎の剣士 紐結びの魔道師3/乾石智子 *** 2022/06/13

なにげなく手に取ったのだが、23ページまで読んだところで、紐結びの魔道師というシリーズの3巻目であることに気がついた。乾石智子という著者を知らなかったが、調べるとファンタジーものを数多く書いているみたいで、本書を含む〈オーリエラントの魔道師〉シリーズというのが代表作のようだ。グイン・サーガを読破後の候補の一つとしよう。


2022年6月12日日曜日

ヤーンの虜/宵野ゆめ ★★☆ 2022/06/12

グイン・サーガ第140巻。宵野ゆめが書いているのはこれが最後かな。はやばやとシリウスがグインに救出され、話が収束に向かうのかな。そんな予感がした。


2022年6月10日金曜日

おもいでの味: よりみち酒場 灯火亭/石川渓月 ★★☆ 2022/06/10

灯火亭という居酒屋を営むユウさんが、訪れる客たちを癒やしていくというお話。料理屋小説ってよく見かけるタイプの小説だと思うけど、さほど特質すべき点はないかな。とはいえ、読みやすかった。


枯野光/池田久輝 ★☆☆ 2022/06/10

香港を舞台にしたハードボイルドものだと思うのだが、陳小生という男が友人の刑事を助けて、という展開が意味不明。別作品の続きなのかな、いまひとつ舞台設定とか人間関係がよくわからず、最初から最後までおもしろくなかった。


東京藝大 仏さま研究室/樹原アンミツ ★★☆ 2022/06/10

東京藝術大学にあるという仏像を修復する大学院を舞台に、修士学生たちの青春物語というところ。仏像を模刻するとかで、仏像系の色んな話が出てくるのは面白かったが、青春物語的なところが今一つだったなあ。


カード・ウォッチャー/石持浅海 ★★☆ 2022/06/10

企業の研究所で労災隠しやサービス残業が行われているとして、労働基準監督署から臨検が入るという話だが、検査前の準備中に発見された社員の死体が臨検で見つからないように隠蔽を図るという前半はちょっと退屈したが、検査官がいろいろ謎解きしていくという展開にやや驚き、ミステリ系の小説だったのだとわかった。


家康の母お大/植松三十里 ★★☆ 2022/06/10

家康の母、お大を主人公とした歴史小説。お大は、山岡荘八の徳川家康で可愛らしく描かれていたので馴染みがあったが、まあ、それを踏襲した感じだが、久松家の家族が描かれていたのは、面白かったかな。全体的に読みやすかった。


2022年6月7日火曜日

あの子が欲しい/朝比奈あすか ★★☆ 2022/06/07

ゲームとか開発しているIT企業のアラフォー女性が新卒採用チームを率いて、新卒社員を取るというお話。途中猫カフェのエピソードとかあったりする。全般的に面白くない。採用関係のリアルな風景を描いているのかもしれないが、なんか微妙だね。


2022年6月5日日曜日

豹頭王の来訪/五代ゆう ★★☆ 2022/06/05

グイン・サーガ139巻。グインがワルド砦までやってきてヴァレリウスに、イシュトヴァーンの黒幕にナリスがいること、カメロンが死んだことを喝破して、何だこの陳腐な展開はと驚いた。