2023年9月30日土曜日

チンギス紀 三 虹暈/北方謙三 ★★☆ 2023/09/30

お風呂読書だが順調に読み進め、玄翁というチート部隊に苦労するがタイチウトのトドエン・ギルテを討ち、残るタルグダイがラシャーンに耽溺する。


2023年9月21日木曜日

チンギス紀 二 鳴動/北方謙三 ★★☆ 2023/09/20

モンゴルに帰還したテムジンがキャト氏の長として準備を整える話し、というところだろうか。タルグダイにつかえることになった女戦士ラシャーン、なんとなくゲーム・オブ・スローンズのブライエニーのイメージだが、ラシャーンはエロい。


2023年9月19日火曜日

サイレンス/秋吉理香子 ★★☆ 2023/09/19

新潟の島出身のアイドルになりたかった女、深雪が、アイドルのマネージャーとして働きつつ同業界の男と付き合い、結婚するために実家に連れて行くのだが、というの流れのやや薄いのサスペンス。その男は、おそらく殺されて雪に埋もれているんだろうけど、深雪は地元の男と結婚して子をなし、幸せに生きているので、これはこれでいいんだろうなという読後感という面白い作品だった。


僕とおじさんの朝ごはん/桂望実 ★★☆ 2023/09/19

タイトルからして朝ご飯屋さんを舞台にお客さんとのハートフルな短編集とか想像したのだが、全然違っていて、ケータリング業を営むダラーとした中年男が、腰のリハビリで通う病院で出会った少年との交流を描く作品で、ちょっとしっとりもした良作。登場人物がたくさんいるので、集中して読まないと人間関係が掴みづらかった。


オートリバース/高崎卓馬 ★★☆ 2023/09/19

転校生として学校にやって来るシーンから始まる青春ものという感じで、ちょっと苦手なんだよなあと構えて読み始めたが、同じ日に転校してきた高階と親友になり、小泉今日子の親衛隊に入隊するという一風変わった展開に飽きずに読み進めた。暴走族まがいの親衛隊の抗争とか、実態はよく知らないし興味も薄いのだが、酷い話にもならず王道的な展開で最後まで読めた。


熱望/水生大海 ★★☆ 2023/09/19

結婚詐欺にあった女が、自分も結婚詐欺のようなことを始め、やがて殺人を犯し逃亡生活を始めるといった筋で、自信過剰なひとり語りで作品が描かれておりかなり面白かったのだが、最後の展開が今ひとつかな、でもあんなもんかな。


2023年9月12日火曜日

震雷の人/千葉ともこ ★☆☆ 2023/09/12

ちらっと登場人物を見たら安禄山が出てきたので唐の時代の話なんだなと手に取った。唐の時代小説なんだろうなと読み始めると、唐のようではあるのだが、若い兄妹とその妹と婚約した青年とが、安禄山の反乱に立ち向かっていくような流れで、読んでいて微妙。文章もちょっと合わないかなと、111ページでドロップ。

カポネ 上/佐藤賢一 ★☆☆ 2023/09/12

題名からしてアル・カポネのお話のようで、彼の生涯に興味を持ち手に取った。イタリア系移民としてニューヨークで暮らすところから話は始まり、アイルランド系のチンピラとのケンカから、だんだんマフィア的なものに深入りしていくのだが、文章が古いというかちょっと読みづらい感じで、シカゴに移った108ページでドロップした。


2023年9月8日金曜日

チンギス紀 一 火眼 (かがん)/北方謙三 ★★☆ 2023/09/08

水滸伝、楊令伝、岳飛伝と一時期よく読んだ北方謙三だが、お風呂読書用の大河小説の候補として手に取った。ああ、こういう書き方なんだよな北方謙三は、懐かしがりながら読み進めた。チンギスハンものは何冊か読んだので、大まかな筋は想像できるのだが、惹き込まれるのは流石だと思った。もうちょっとエロい場面とか欲しいのだが、テムジンが少年なので仕方ないか。続巻に期待。


2023年9月2日土曜日

赤い博物館/大山誠一郎 ★★☆ 2023/09/02

犯罪資料館の館長が、捜査一課から左遷されてきた男を使って、迷宮入りした過去の事件の謎を解くという、安楽椅子探偵系のサスペンス。そこそこ面白かったが、犯人の動機とかいろんなことに、納得感が薄いのが残念。


純喫茶トルンカ/八木沢里志 ★★☆ 2023/09/02

谷中にある純喫茶トルンカを舞台に、トルンカで働く人や常連さんたちを描く短編連作。冒頭「日曜日のバレリーナ」はバイトで働く青年に客の女が前世で恋人同士でしたと告白するというもので、しっとりした感じで凄くいい作品の予感がしたが、他の短編も読んでまあまあという感想に収まった。


嘘と正典/小川哲 ★☆☆ 2023/09/02

妹にすすめられて手に取った作品。短編集。直木賞の候補となったようだが、候補作の表題作に読み進む前に、111ページでドロップ。ちょっと読みにくい文章で、合わなかった。ハヤカワなのでSF系なのかな、話が複雑でストンと来なかった。


お金のある人の恋と腐乱/姫野カオルコ ★★☆ 2023/08/31

文芸チックはエロっぽい短編集かなと思ったが、エロっぽいのは冒頭の反行カノンだけで、後半の短編は読みづらかったかな。藤沢という男がよく出てくるので同じ設定なのか、でも主人公は変わっているような感じで、今ひとつ内容を掴めていない気がするのだが、反行カノンはそこそこ面白かった。


2023年9月1日金曜日

聖夜/佐藤多佳子 ★★☆ 2023/08/30

キリスト教系の高校なのかな、学校のオルガン部を舞台にした青春物語という感じ。この手の話は苦手なのだが、淡々とした主人公で、淡々とした語り口で、最後までスラーっと読めてよかった。