2025年2月27日木曜日

真実の絆/北川歩実 ★☆☆ 2025/02/26

知的障害のある女が自分の本当の母親で、という出だしには興味を惹かれたのだが、遺産を巡って子どもを作るだの複雑な筋を、主人公を変えた連作短編の形で描いていく作品で、登場人物も多くて、よくわかんなくなってきて186ページでドロップした。


2025年2月22日土曜日

天の川の舟乗り 名探偵音野順の事件簿/北山猛邦 ★☆☆ 2025/02/22

名探偵である音野をサポートするお調子者の青年が主人公なお話で、このお調子者具合が鼻につくのでドロップした。読んだことはないのだが、名探偵ホームズとワトソンとの関係もこんな感じで、ワトソン視点でホームズの活躍が描かれているんだろうか。そんな事を考えた。


2025年2月21日金曜日

星を継ぐもの/ジェイムズ・P・ホーガン、池央耿翻訳 ★★☆ 2025/02/20

Youtubeのおすすめ読書で手に取った。月で見つかった遺体から、太陽系にかつて存在した惑星ミネルヴァが明らかになっていくという壮大なストーリーなのだが、現在の視点から見ると技術とかが古臭く、月が移動したとか当時は納得感が会ったのかなと疑問に思ったが、前半は純粋に楽しめた。


2025年2月17日月曜日

リアード武侠傳奇・伝/牧野修 *** 2025/02/16

セム族の話なんて、と思って忌避していたが、ひょっとしたらグインとか登場してそこそこ面白かもと手に取った。パラパラっと見たが、グイン一行を描くセム族の演劇団のお話で終始しているっぽいので、ドロップした。


2025年2月15日土曜日

サリア遊廓の聖女 3/円城寺忍 ★★☆ 2025/02/14

3巻にわたる外伝も本巻で完結。少女遊郭とか攻めた設定だなと感心しながら読み進めてきたが、ジャスミンの正体がいとこであることが判明したり、グインとの出会いにつながったり、と栗本薫作品のエピソードをいろいろつなぎ合わせて作り出した設定群に感動しつつ、その数の多さにこれでいいのか、と思わされた。考えれば「黄金の盾」でもヴァルーサがガンダルの情婦だった設定にされていたし。


2025年2月14日金曜日

花嫁の花/瀧羽麻子 ★★★ 2025/02/14

資格学校で働く莢子、付き合って結婚まで考えている彼氏、篤志が宗教のようなものをやっているのがわかり、それがどうしても気になって別れる、という筋なのが、まったりした筆致で読み心地は良かった。甲斐くんとの関係とか、波風が立つような展開があるのかなと思ったが、とても平坦なお話で感心した。


2025年2月13日木曜日

拉致と決断/蓮池薫 ★★☆ 2025/02/13

北朝鮮拉致被害者であった著者による手記。すごい内容なんだろうなと恐る恐る読み始めたが、冒頭の拉致シーンはともかくとして、残りの生活シーンは監視社会の息苦しさは感じられるものの比較的のほほ~んとした様子で、なにやらほっとした。


2025年2月10日月曜日

地を這う虫/高村薫 ★★☆ 2025/03/28

短編集。どれも高村薫らしい作品で、読み応えがあっていい。最初の「愁訴の花」と次の「巡り合う人びと」は重厚な警察ものという感じ。元警官が政治家の運転手を務める「父が来た道」がやや毛色が違うか。最後の表題作「地を這う虫」は、元警官の男が何気ない普段の通勤途中の変化を読み取って事件を解決しようとする異色作。

「愁訴の花」を2024年11月頭の帰省時に。「巡り合う人びと」を2024年末の帰省時に。「父が来た道」を2025年2月の徳島旅行で。元警官が政治家の運転手をする話。「地を這う虫」を2025年3月の和田岬旅行で。


2025年2月5日水曜日

龍の袖/藤原緋沙子 ★★☆ 2025/02/04

坂本龍馬の許婚であった千葉さな子を半生を描く時代小説。司馬遼太郎の『竜馬がゆく』で清々しい印象だったさな子だが、さな子が主人公となると妙に乙女チックになるような、そんな印象も持ったが、そうじて楽しめる作品だった。

2025年2月1日土曜日

日本語「ぢ」と「じ」の謎: 国語の先生も知らなかった/土屋秀宇 ★★☆ 2025/01/31

戦後の国語教育というか、当用漢字や現代仮名遣い制定などの歴史とその批判という感じかな。日本語タイプライターが複雑になるので漢字を減らそうとしたが、ワープロの登場で感じがいっぱいあっても大丈夫になったという考え方もあるんだなと思った。