2018年12月16日日曜日

陰翳礼讃・文章読本/谷崎 潤一郎 ★★☆ 2018/12/14

さいきん細雪や痴人の愛を読んだので、陰翳礼讃を手にとった。文豪の随筆で名文として教科書に載っていたと思うのだが、戦前の暮らしぶりがうかがえて楽しいが、小説ではないので、惹き込まれるとかそういうのはない。お風呂読書だったが、区切りが1~2ページごとで、すぐ読みやめてしまうので読むのをやめることにした。

2018年12月9日日曜日

山本五十六/阿川弘之 ★★☆ 2018/12/09

阿川弘之って確か阿川佐和子のお父さんだったよなあ、と思いながら手にとった。代表作海軍提督三部作の一つのようだ。伝記ものも悪くないかと読み始めたのだが、文体は悪くないが、短く区切られているためかなかなか読み進まず、3週間ほどで読んだのは197ページだった。山本五十六が賭け事が大好きだったというのは知らなかったが、まわりから嘱望されている割には、そうなるよねというエピソードが少なくて、読んでいてあんまり楽しくない。いま、赤い月、宿神、警官の血と五十六の4冊を読んでいるが、さらに岳飛伝を入れたいので、読むのをやめることにした。

レダ/栗本薫 ★★☆ 2018/12/7

栗本薫の代表作として紹介されるので前から知っていたレダ。これに触発された曲を飯島真理が歌っていたように記憶している。そんな30年前以上から知ってはいたが、どんな話か知らなかったので手にとった。お風呂で読了。未来の管理社会的なところで少年イブが、レダという正体不明な女と出会い、というSFもの。後半、少年が驚くほどの成長を見せる。中盤、レダとの関係が深まってきてから俄然面白くなるのが、レダが死んでからまたつまらなくなるのがちょっと残念。

2018年12月6日木曜日

悲素/帚木蓬生 ★★☆ 2018/12/04

和歌山カレー事件をほぼそのままに、九州大教授が警察からの依頼でヒ素中毒によるものかを鑑定するというお話。とても読みやすい文体で、医学的な記述は飛ばし飛ばし読み進めたが、林眞須美をモデルにした小林真由美について裁判所がいくつかの事件を有罪としなかったことを批判しているのはやや行き過ぎに感じて、気持ちが引く。

2018年11月28日水曜日

パンドラ・アイランド/大沢在昌 ★★★ 2018/11/28

小笠原から更に離れた何回の孤島で、元警官の主人公が保安官として務めるのだが、そこで殺人事件が起こるというお話。好みの文体で読みやすく、冒頭の事件が起こっていない日常風景が読んでいて楽しかった。ハードボイルド小説かなと思いながら読んでいたが、殺人事件が積み重なるにつれ推理小説っぽくなっていき、しまいには犯人に自分の推理をとうとうと話し出してしまい、やや不出来な印象。登場時からチナミは怪しいかったしね。でも、全体的にとても読みやすかったので、機会があれば別の作品にも手を伸ばしてみたい。


2018年11月17日土曜日

悪人/吉田修一  2018/11/16 ★★☆

なんて言ったらいいのかな、下のアマゾンリンクと違って、手にしたのが映画化が決まりましたという表紙になったもの。他のブロクの画像のURLを貼ったが、映画を見たことあるような気がするの。本を手にしたときにも気になったのだが、この妻夫木聡に見覚えがある。本を読んでいって、映画で見た、となると興ざめなので、Amazonビデオでちら見したが、なんとなく見たことがあるような、でも筋は思い出せず、やや悶々とした気持ち。ビデオちら見してややネタバレした感じもするので、読むのを中断。冒頭だけ読んだが、良さそうな感じだったので残念。


もぐら 凱/矢月秀作 ★★☆ 2018/11/16

モールだとかいう警察の秘密組織に犯罪者軍団が刺客を放つ、といった感じなのかな、やや厨二病的なストーリーに思うし、いかにも安っぽく映画化されてそうにも思った。Amazonで調べたら、シリーズものだった。たしかに、以前にこういう事があったとか書かれていた。文体はそんなに悪くはないものの、読んでいてさほど惹きつけられないという程度。まだ、60ページほど読んだだけだしね。同時期に面白い本を読み出してしまったので中断。ややもったいないかな、そうでもないかな。

2018年11月15日木曜日

造花の蜜/連城三紀彦 ★☆☆ 2018/11/14

誘拐事件がからむミステリーもの。二度「えっ!」と思ったのでプロットは悪くないんだろうが、文体が自分に合わないというか、読んでいてつらい。相性が悪いということだろう。

2018年11月10日土曜日

痴人の愛/谷崎 潤一郎 2018/11/7 ★★☆

てっきりエロ小説だと思っていた細雪がホームドラマ小説だったことに驚いて、こちらこそエロ小説だろうと痴人の愛に手を出したのが、嫁にした若い女が多情な女だったというお話。流石に読ませる文章なのが文豪たるゆえんなのだろうか。死ぬまでに古典的な作品を読んでいきたいなと思った。

2018年11月2日金曜日

ひげよ、さらば/上野瞭 ★☆☆ 2018/11/02

聞き覚えのある題名だなと思って手にとったのだが、読んでみたら猫が主人公のお話で、ガンバの冒険とか思い出したが、おそらく劇とか映画とかになったのかな。それで耳に入ったんだと思うだが、あんまり面白くなく、60ページでドロップした。

卒業/東野圭吾 ★★☆ 2018/10/31

新参者がよかったので、シリーズ一作目に手を出したのが、構成が新参者と異なり、謎解きがメインの推理小説でかなりがっかり。予断を持って本を読むとよくないなと思った。

修羅の宴/楡周平 ★★☆ 2018/10/31

銀行から経営不振の商社に社長として派遣された男が経営再建を果たし、さらに自分のポジションをカッコとしたものにするために、バブル経済に乗ってマネーゲームに走る、といったお話。解説によると、住友商事のイトマン事件がモデルらしいが、そういったリアリティは抜きにして、そこそこ楽しめた。愛人の桐子がいいな。惚れる

2018年10月27日土曜日

細雪/谷崎潤一郎 ★★★ 2018/10/25

戦前の上流家庭のホームドラマ的な小説で、かなり面白い。名前が知られているだけのことはある。個人的には、痴人の愛のようなエロ小説だと思っていた。なので読み始めは、見合いをしようという雪子がそういう役回りなのかな、こいさんがそういう役回りなのかな、と思いながら読んだりもした。こいさんがちょっと可愛そう。子供が死産するというはちょっとね。

ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語/津島 佑子 ★☆☆ 2018/10/25

アイヌのお話なのかな。現代で放浪しながら北海道のアイヌの博物館へ行く男、そして時間は戻って幕末かな、アイヌ人がパードレにどうだとか、そういう展開に。読んでてあまり面白さが感じられず70ページくらいでドロップした

無理/奥田 英朗 ★★☆ 2018/10/27

読み出して1年ほど前に読んだな、と思い出した本。5人の登場人物がひょんなことから意外な形で関係すると言った筋書き。女子高校生が誘拐されたりするのだが、あんまりひどいことにならずに良かったな、と思った。

2018年10月21日日曜日

獣の奏者 1闘蛇編/上橋菜穂子 ★☆☆ 2018/10/19

タイトルからしてファンタジーものだろうなと覚悟を決めて読み出したのだが、果たして闘蛇と呼ばれる生き物を育てているお母さんが死なせてしまった責任を追求されて、なんちゃらという民族が、という出だし。複数冊あるのでそこそこ人気なんだろうと思って読み出したのだが。。。