2019年12月4日水曜日

錨のない船/加賀乙彦 ★★☆ 2019/12/04

上巻:外交官の父とアメリカ人の母との間に生まれた日米ハーフの来島健は日本陸軍のパイロット。父が特使として戦争を避けるべくハルやルーズベルトと交渉するも実らずハワイ攻撃が起こる。健は新型戦闘機の開発のためのテストパイロットとして活躍する。
下巻は、戦争が激化して母方の親戚と戦ったりするのかな。モデルの人物がいるのかもしれない。
下巻:主人公だと思っていた健があっさり戦死。でもマギーに子供を仕込んでいた。このマギーの扱いがちょっと雑だなあ。産後、結核だか肺炎であっさり死んで、安奈と山田が結婚して面倒をみる。後半、外交官の夫が死んで、あとはアリスが自由気ままに生きていくというお話でやや蛇足かな。あとがきによるとモデルは来栖三郎とのこと。まあまあの作品。

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