2019年12月24日火曜日

苦役列車/西村賢太 ★★☆ 2019/12/24

聞いたことのある題名で、Wikipediaの純文学のところに挙げられていたので手にとった。中卒で日雇いでしのいでいる男がグズグズしているようなお話で悪くない。私小説の分野らしく、作者の経験が投影されているのかもしれない。もう一遍収められている「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」も主人公は一緒。やや文語調の文体で読みづらいとまでは言わないが、のめり込むほどの面白さはないかな。

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