2020年1月15日水曜日

レディ・ジョーカー/高村薫 ★★★ 2020/01/15

上巻:賞をとったとかで名前を覚えていた作品。覚えていたので、他の高村薫ものに挑戦して2度ほど挫折を経験した。このたび堂々本作品に挑戦したのだが、これは面白い。どんな話か知らずに読んだのだが、冒頭の旧仮名遣いの手紙は挫折しそうになったものの、手紙が終わってkらの本編は読み応えがあり、惹き込まれた。レディージョーカーの名前の元になった知的障害の女の子、このあとも登場してくれるんだろうか。楽しそうに頭を振っているという描写に心が惹かれる。
中巻:事件後、犯人側の登場人物語りにならないため、レディーに会えず残念。思えば、グリコ森永事件がモチーフになっているのか、とか思いながら読み進んだが、相変わらず読み応えがあって楽しい。
下巻:読了。読み応えがあってとても楽しめた。総会屋など闇組織がクローズアップされ、レディージョーカー自体はぽつんと寂しい感じになってきて、なんか終わったんだなあ、という雰囲気がまたよい。気になっていたレディーも田舎の元気にやっているようで、何よりな終わり方。

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