短編集。あとがきにも書いてあったが、性をテーマにした短編が多い。昭和天皇のバイタルサインをときどき引用しつつ娘が母の後夫とできてしまう「バイタルサイン」、夏休み祖母の家へ泳ぎに来た中学生の男の子のもとに幼馴染の女の子や訪ねてくる「銀紙色のアンタレス」、認知症として看護されている老婆が戦時中に医学生との逢瀬の日々を思い出す「朧月夜のスーヴェニア」などが印象深い。
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