2022年1月27日木曜日

15歳のテロリスト/松村涼哉 ★★☆ 2022/01/27

15歳の少年が爆弾予告をしてテロリスト扱いされるのだが、じつは少年犯罪の被害者の家族で、事件を扱った雑誌記者とともに事件の真相を明らかにしていくという意外な展開をしていくのが売りなんだと思うのだが、犯罪者を憎む記者視点がうっとおしく感じられ、被害者の家族と加害者の家族とが恋仲になるというのもねえ。全般的に今ひとつかな。


2022年1月22日土曜日

キラキラ共和国/小川糸 ★★★ 2022/01/22

なんだ、この優しい世界は。優しい世界の小説を好きになるっては、自分が衰えた証拠なのかなとか思いながら読んだが、鳩子が素敵すぎる。258ページの夫婦の営みにも心が動かされた。手紙の代筆業も重要なポイント。どうも前作があるようだなと終わりの方で気がついた。たぶん「ツバキ文具店」かな。気持ちが落ち着いたら読んでみたい。


2022年1月20日木曜日

人類最強の初恋/西尾維新 ★☆☆ 2022/01/20

主人公らしい哀川潤のひとり語りが繰り広げられて、仕事がどうだとか色々言っているのだが、よくわからん。読んでて楽しくないので、30ページでドロップ。


大日本帝国の銀河 1 /林譲治 ★★☆ 2022/01/19

ハヤカワ文庫のJAで、5冊くらいあるのかなシリーズになっているので面白いのかなと手にとった。第二次大戦勃発時期を舞台に、謎の飛行機がやってきて乗員が宇宙からやってきたと自称するお話。映像化されてもおかしくないんじゃないかな、という程度にはそこそこ面白い。2巻目に進みたい。


2022年1月17日月曜日

影裏/沼田真佑 ★★☆ 2022/01/16

東北の田舎の方に転勤してきた男が、そこで知り合った男と釣りをするのだが、男は東北大震災で、という表題作の他に2篇入っている短編集。表題作は芥川賞をとったみたいで映像化もされている。サラッとした文体で、悪くはない。個人的には最後の「陶片」がよかったかな。長編を読んでみたいが、短編でこそ著者の良さが出るのかもしれない。


2022年1月12日水曜日

冷ややかな肌/明野照葉 ★★☆ 2022/01/12

大手商社ダイショウから中華チェーンシノワズリに派遣された夏季と良佳が、マネージャ渡辺真理の完璧な仕事ぶりを怪しんでシノワズリの謎を調べだだすという筋で、なんでそんなつまらないことを気にして調べるんだろうと思ったが、渡辺真理にオルグされてそこで働くことになるかもしれないという結末のあまり見かけないタイプの話で、結構楽しめたかも。


2022年1月10日月曜日

フラミンゴの家/伊藤たかみ ★★☆ 2022/01/09

別れた妻が末期がんとなり長く会っていないむすめ晶が、家族でパチンコ屋やキャバクラなどを経営している正人のもとにやってくるという、ドタバタしながらも、父と娘が心を通わせていく。正人の恋人であるあや子が自然体な感じで好感を抱く。


2022年1月8日土曜日

泳ぎたくない川/愛川欽也 ★★☆ 2022/01/08

著者がキンキンじゃんと気づきながら手にとった。キンキンの半生なのかな、私生児として生まれ戦争を母と過ごし、やがて俳優を目指しながらバンドマンもやったりする、比較的読みやすくはあった。最後にケロンパが解説を書いている。


神の火/高村薫 ★★☆ 2022/01/08

帰省とか旅行などのお供に高村薫を読むようになってしばらく経つ。どんな話なんだろうと読み始めたが、どうもスパイ小説かな。「黄金を抱いて翔べ」でも北鮮のスパイ話があったが、日本を舞台にしたスパイ小説なら北鮮が本道なのかな。ぷらとん書房の3人のスパイが殺され、彼らが何をしていたのか残された光磁気ディスクをUnixマシンで開く234ページまで。ジリジリとしたハードボイルドだが、面白みという点で。

夏休み中の帰省で上巻読了。アラブ人顔の高塚良が拉致られ、日野の奥さんが自殺し、「トロイ計画」の残りのマイクロフィルムが江口の万年筆から見つかるまで。2021/08/01

下巻:木次線旅行で186ページまで。拉致された高塚良との交換を目指して、舞鶴から島田が出航しようとしているところまで。

2022年正月帰省で最後まで。高塚良はチェルノブイリ事故の後始末作業に従事したため放射能にやられていたことが判明。出向した船の中で遺体と対面。そして原発襲撃へ。読み応えがあって楽しめた。


いみず野ガーデンデザイナーズ/蒼井湊都 ★★☆ 2022/01/07

ラノベというものに興味があって、表紙がアニメ調で光文社キャラクター文庫という軽い名前から、こういうのをラノベと言うんだろうかと手にとった。富山の射水を舞台に、東京から地元に戻ってきたガーデンプランナーを失意を癒やしながら、近くの坊さんの朝倉との仲を深めていく、まあ読みやすい内容。いましらべたら2もあった。


2022年1月5日水曜日

竜騎士のお気に入り 侍女はただいま兼務中/織川あさぎ *** 2022/01/05

 ラノベに興味があって、一迅社文庫アイリスという如何にもな感じのところから出版されている、表紙もアニメ調で、タイトルも軽そうなので手にとった。ドラゴンの竜を飼いならす竜騎士というがいて、そのお世話係をするメリッサが、次女見習いとして元隊長のヒューバートのもとにいくことがきまる第1章(49ページ)まで読んだところで、次の予約が入ったので手放す。シリーズ化しているのでそこそこ人気ということだろうか。RPGゲームの序章を楽しんだような感じ。