瀬戸内で村上水軍を率いた村上武吉を扱った時代小説。名前は知っているもののよく知らなかったので手に取った。村上水軍は能島、来島、因島の3つの島の氏族からなり、その元締たる武吉は3島の結束に心砕きつつ、毛利家や秀吉と向き合っていく、というのが大まかな筋で、前半は意気揚々とした武吉が描かれ楽しいが、後半は秀吉に冷遇され没落していくさまが中心で、この手のマイナー主人公の戦国時代ものにありがちな尻すぼみの展開がやや寂しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿