文芸チックな3篇の短編集で、冒頭の表題作と最後の「水母(くらげ)」が良かった。表題作は、絵を潰された画家がぬるりと犯人を探しうちに自分の謂れのある娘に行くつく飄々とした作品。2篇目の「まぼろしの虹」は連れ子同士の姉妹が絡んだ話だがよくわからなかった。最後の水母はやけっぱちになりげな人が別れた女のために一肌脱ぐお話。
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