70くらいのおじいさん小笠さんが主人公の温泉旅館を舞台にした短編連作集。お風呂の温度の調整がうまい湯番として活躍するかと思えば、目利きが効いたり、はては一流の板前の腕前というスーパーマンさにちょっと驚いたが、人情系の読み物としてとても良かった。解説を読んだら、ハートウォーミングものたくさん書いているようで、お気楽読書としてはいい作家さんだと思う。
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