2025年9月27日土曜日

凪待ち/加藤正人 ★★☆ 2025/09/26

競輪にのめり込むだめな男が恋人の美容師と娘と、彼女の故郷の岩手に戻って再起を図るがそこでも競輪に、というような筋で、だめなところが読んでいて楽しかった。だめ人が主人公の作品は性に合っているのかなあ、とか思った。読後、同名映画を脚本がノベライズしたものとわかった。


匿名/柿原朋哉 ★★☆ 2025/09/26

匿名の歌手Fを応援するOLと、そのFとを交互に描いていくが、出待ちしていざ出会ったときにかつていじめた同級生がそのFだったという、心に傷を持って生きてきた二人が生きることに自信を持っていく、そんな作品。悪くはないがやや軽いか。


ディアスポラ/勝谷誠彦 ★★☆ 2025/09/27

読み出す前からあの勝谷誠彦の作品というわかっていたので、チベットが舞台とわかって彼らしいなあとか勘ぐってしまった。どうも原発事故かなにかで日本人が離散した世界でのチベットに逃れた日本人たちのお話というディープな設定だが、淡々と描かれていて文学チック。もう一篇の「水のゆくえ」も寒村に放射能が降った世界の話だが、人々の生活に焦点を当てた文学チックな作品。


ラスト ラン/角野栄子 ★☆☆ 2025/09/24

バイクを買って自分の故郷に旅に出たおばあちゃんが、そこで幽霊に出会って、おそらくそれは自分の母親だというファンタジーものなんだけど、ちょっと読むのがしんどいかなあ、と感じて126ページでドロップ。

2025年9月21日日曜日

おおあんごう/加賀翔 ★☆☆ 2025/09/21

上半身裸で挙動が乱雑な父を鬱陶しがる子どもが主人公という感じの始まりで、ちょっと今一つだなあと思って36ページでドロップ。子どもが主人公なものはだめなことが多い。

2025年9月19日金曜日

死にたい、ですか/村上しいこ ★★☆ 2025/09/18

自殺した少年の遺族が学校と加害少年たちを訴えた裁判を、少年の妹、取材する記者の視点で描いていくと作品だが、妹も記者も心に傷を追っているというか、ややグズっている感じで、読んでいて楽しい。最近思うのだが、うじうじした人物が登場する作品が好きなのかも。


2025年9月17日水曜日

あれは子どものための歌/明神しじま ★★☆ 2025/09/17

人の願望を叶えつつ不幸に陥れるワジと、それに対抗するフェイという二人の登場自分つを主軸にしたファンタジーものの短編集かなと思いつつ読み進めていて、パラパラしだしたところで、ああファンタジー世界の推理小説なんだと気がついた259ページでドロップした。

2025年9月16日火曜日

石狩少女/森田たま ★☆☆ 2025/09/13

著者紹介を目にしてしまって、1970年に死んだ人なんだとか、余計な知識が入ったのがよくなかったのか、39ページでドロップ。作品の雰囲気は悪くはないが、よくもないといった感じで、あんまり頭に入ってこないので、ドロップを決断した。


消えたダイヤ/森下雨村 ★☆☆☆ 2025/09/13

大正時代くらいかな、時代設定がちょっと昔の小説で、沈没する船から助かった人にダイヤを委ねた話から発展していくような感じだが、早々に48ページでドロップした。

カムパネルラ/山田正紀 ★★☆ 2025/09/13

宮沢賢治について色々語っているなと思いながら読んでいたら、いつのまにかタイムスリップしてしまった作品。宮沢賢治好きなら楽しめたかもしれないが、61ページでドロップした。

2025年9月10日水曜日

#柚莉愛とかくれんぼ/真下みこと ★★☆ 2025/09/09

地下アイドルの柚莉愛と、そのファンと、視点を変えながら描いていく作品で、地下アイドル界を描く作品かと思いながら読み進めたが、サスペンス調になって妙な終わり方をした。

女副署長/松嶋智左 ★★☆ 2025/09/09

女副署長が、署内で起こった殺人事件に対して、刑事課課長と対立したりしながら、解決に導いているという筋なのだが、できる人という感じは特になく、ちょっとダラッとした感じかな。読みやすかったが。


2025年9月5日金曜日

星砕きの娘/松葉屋なつみ ★☆☆ 2025/09/04

鬼に拉致された母子のお話かな、ファンタジーもので文体の少し馴染めず、40ページで早々にドロップする。 ファンタジーとかSFとかが受け付けにくくなってきた。


朝比奈うさぎは報・恋・想で推理する/柾木政宗 ★★☆ 2025/09/04

朝比奈うさぎというキテレツキャラはちょっと魅力的だが、シリーズ続編でしかもサスペンス物ということで読む気が失せて85ページでドロップ。


嘘つきは姫君のはじまり/松田志乃ぶ ★☆☆ 2025/09/04

平安時代なんだろうか、親に先立たれ貧乏している姫様のお話だが、どうも肌に合わずに65ページでドロップした。

2025年9月2日火曜日

仕込み正宗/沖田正午 ★★☆ 2025/09/02

足でツボを押すあん摩師が藤十が事件を解決する時代小説。じつは老中の妾腹の子どもだとか設定もどうかと思うが、あんまで仲間の記憶を呼び覚ますとか面白かったが、全般的にあんまシーンがあんまりなく、後半はおざなりな展開で残念。


喫茶とまり木で待ち合わせ/沖田円 ★★☆ 2025/09/02

喫茶店を舞台に、心温まる系の短編の連作集。仕事が好きで家族とかの関係をうまく気付けなかった女性管理職が主人公の第1話の家族写真がよかったかな。あとはそれほど。

週末は、おくのほそ道。/大橋崇行 ★★☆ 2025/09/02

高校の女子教師が、SNSで結びついた高校時代の友人と奥の細道をたどる旅に出かける、ハートウォーミング系のお話。何となく先が読める展開だが、そこそこよかったかな。


あまねく神竜住まう国/荻原規子 ★★☆ 2025/09/02

源頼朝が伊豆への配流時のお話、と思って読んだいたら、どうもファンタジーっぽい作品で、龍が出てきたりした。登場人物が昔語りしているなと気になっていたが、あとがきを読んだら、前作の主人公だったのでシリーズモノかな。あまり気にならずに読めたが。


2025年8月21日木曜日

街とその不確かな壁/村上春樹 ★★☆ 2025/08/21

影が分離されるお話が出てきて、読んだことがある感が湧いてきたのだが、あとがきとか読んでそれは「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」かもしれないなと思ったが、多分読んだことはあると思うが覚えてはいなくて、まあいいか。

2025年8月20日水曜日

ホカベン ボクたちの正義/中嶋博行 ★★☆ 2025/08/20

熱血新人弁護士を主人公した、まあ軽い弁護士もので、離婚話で相談に乗った奥さんが殺人事件に巻き込まれ、というストーリー。まあ、軽く読めたのでよしとしよう。


牧野富太郎の恋/長尾剛 ★★☆ 2025/08/19

植物学者である牧野富太郎のお話。たしか朝の連続ドラマで取り上げられたと思うのだが、その人気にあやかって書いたのかなと思うような作品で、いちどそう思ってしまうと読む気も失せて、ぱらぱらぱらっと流し読みをした。お金に無頓着で実家の商売も破綻し、結婚したすえという奥さんが苦労した、というような基本的にどうでもいい話かな。


2025年8月17日日曜日

上石神井さよならレボリューション/長沢樹 ★☆☆ 2025/08/17

 写真部の学生のような主人公が、同級生の女の子をモデルにみたいな感じで始めるのだが、サスペンスのようで、なんともストーリーが頭に入ってこないので、44ページあたりで早々にドロップする。


カルマ真仙教事件(下)/濱嘉之 ★★☆

完結編。教祖をはじめ教団幹部が逮捕されていくお話なのだが、物語としてのピークは過ぎた感じがするね。しかし、オウム真理教をモデルとした警察小説としてとても楽しめた作品。

2025年8月8日金曜日

傾城 徳川家康/大塚卓嗣 ★★★ 2025/08/08

奇書と言っていいだろう、徳川家康が人質時代に稚児として今川義元に貫かれていたというホモい作品。それを恨んで桶狭間で罠に掛けるという流れなのだが、前半の衝撃的展開に比べれば蛇足のようなものだね。


2025年8月7日木曜日

クラウドの城/大谷睦 ★★☆ 2025/08/07

データセンターを舞台に、警備員として働く元傭兵の男が、殺人事件の謎を追うというお話で、IDカードを使った人の入出記録が出てきて密室系の謎解き要素があったりするが、そういったのを読み飛ばしで、余命1年と宣告された恋人可菜との話とか、そこそこ楽しめた内容。


2025年8月6日水曜日

カプセルフィッシュ/大西智子 ★★★ 2025/08/06

港町の祖母の家にやってきて、のっこことのりこのお話。不倫の恋でできた赤ちゃんが流れてしまった悲しみを、ぱちこたちとの交流で癒やしていくのだが、ゆっくり読みたくなるほど気に入った。久しぶりにいい作品に出会った。

2025年8月4日月曜日

殺人幻想曲/太田蘭三 ★★☆ 2025/08/04

殺人後にペニスを切断する連続殺人事件を追う、お色気が漂う大衆娯楽小説のようなサスペンス小説。そこそこ楽しめた。


2025年7月18日金曜日

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい/大前粟生 ★★☆ 2025/07/18

ぬいぐるみに話しかける活動をしている部活で、傷つきやすい学生たちを描く表題作のほか、計4篇の短編集。ちょっとファンタジーが入った、心優しい作品という感じかな。少し苛つくかもしれないが、まあまあ良かった。


2025年7月13日日曜日

カルマ真仙教事件(中)/濱嘉之 ★★☆ 2025/07/11

オーム真理教事件を扱う中篇。いよいよ地下鉄サリン事件が発生し、オーム真理教施設に捜査のメスが入る。


第四の暴力/深水黎一郎 ★★☆ 2025/07/11

マスコミ、おもにテレビ局関係者の横暴が絡む事件を3篇描く作品。災害の犠牲者家族の生き残りに対するマスコミの態度に怒り暴力事件を起こすが、その数年後にドッキリを仕掛ける展開は楽しめたかな。まあ軽い作品ばかりだったが読みやすかった。


2025年7月9日水曜日

女優のたまごは寝坊する/深沢美潮 ★☆☆ 2025/07/09

ハヤカワ文庫。女の子が女優を目指すお話なのかな、112ページまで読んだが、あんまりおもしろくないのでドロップする。


2025年7月7日月曜日

22年目の告白-私が殺人犯です/浜口倫太郎 ★★☆ 2025/07/07

時効になった連続殺人事件の犯人が書いたという告白本を持った美男子が女性編集者に接触してきて始まるサスペンス。全般的に面白かったが、ラストが今ひとつかなとか思っていたら、あとがき的なところで映画のノベライズと判明。楽しめたからいい。


あの蝶は、蝶に似ている/藤沢周 ★☆☆ 2025/07/07

文芸系なんだろうか、30ページくらいまで読んだが、なんか頭に入ってこないのでドロップした。

その意図は見えなくて/藤つかさ ★☆☆ 2025/07/07

生徒会選挙の不正がどうの、いじめがどうの、という話で始まるのだが、先輩の鴻巣さんが延々と推理を始めた47ページで、ドロップした。


2025年7月5日土曜日

カルマ真仙教事件(上)/濱嘉之 ★★☆ 2025/07/04

タイトルからしてオーム真理教をテーマにした作品だとわかったが、読んでみたら公安の青年が主人公で読み応えがある作品。中巻へ進む。


2025年7月3日木曜日

やぶ医薄斎/幡大介 ★☆☆ 2025/07/03

医者と隠密をテーマにしたような洒脱な雰囲気の時代小説、という感じなのだが、面白くないので117ページでドロップした。


2025年7月1日火曜日

鉄鎖殺人事件/浜尾四郎 ★☆☆ 2025/06/30

鉄の鎖で拘束された死体が見つかり、という話なのだが、文体が肌に合わず、内容が頭に入ってこない。71ページでドロップした。


国脈 公安捜査/浜田文人 *** 2025/06/30

ハードボイルド系の公安小説という感じだが、シリーズ2作目のようで、妙に読むのに抵抗を感じて136ページでドロップした。別作品なら読んでみたい。


2025年6月27日金曜日

お役に立ちます!二級建築士楠さくらのハッピーリフォーム/未上夕二 ★★☆ 2025/06/24

楠さくらがクライアントの要望に寄り添って設計していく様子と、彼女の家族であるお母さんと弟の関係のお話。読みやすいドラマもので、恋愛要素がほとんどなくて、その点が寂しかったかも。


怨み籠の密室/小島正樹 ★★☆ 2025/06/24

両親が死に、残された青年が親の故郷を訪ねたら、両親が村八分になっていたことがわかり、というような気持ち悪い背景ストーリーの作品で、青年探偵が登場して解決していくのだが、よくわからん。親切なおばあちゃんであるタネが真犯人では?と思いつつ読み進めたが外れた。


陽だまりの彼女/越谷オサム ★★★ 2025/06/24

中学時代に仲の良かった女の子と仕事で再開して、付き合いだして、結婚して、という冒頭から順調に幸せな展開で、いつ不幸が訪れるんだろうとヒヤヒヤしながら読み進めた作品。ラストの展開はもひとつな気がしたが、かなり楽しめた作品。

2025年6月19日木曜日

美濃/小島信夫 ★☆☆ 2025/06/19

自分の系譜を誰かに書かせるという内容の話をだらだら語る文芸っぽい作品で、この調子だと耐えられないと18ページでドロップした。


最良の嘘の最後のひと言/河野裕 ★★☆ 2025/06/19

 世界的な大企業が超能力者を高額で雇うといい、その採用通知を巡ってみんな奪い合う、設定の世界系の小説。読みにくくはないのだが、38ページでドロップ。


2025年6月12日木曜日

音量を上げろタコ!/三木聡 ★☆☆ 2025/06/12

いまアマゾンで調べたのだが映像化されているんだな、でも文章が合わないので22ページでドロップする。


山窩秘帖/水上準也 ★☆☆ 2025/06/12

時代小説なのだが文章が頭に入ってこないので26ページでドロップする。


最強の毒 本草学者の事件帖/汀こるもの ★☆☆ 2025/06/12

女が男装して岡っ引きをやっていて、毒殺事件の謎を解くために本草学者を訪ねたら、イケメンの挙動不審の男とか、設定も痛いし文章も読みづらいので、一話が終わった79ページでドロップ。

2025年6月11日水曜日

チェーン・ピープル/三崎亜記 ★☆☆ 2025/06/11

なにか怪物が日本を襲っているのかな、それに対する日本政府の対応を揶揄したりしたときに正義の味方がどうだとか言い出して、うーん、文章も読みづらいので28ページでドロップした。

2025年6月10日火曜日

おまえは生きなければならない/太田忠司 ★★☆ 2025/06/10

引きこもりのニートがYouTuberとして稼ごうとして下世話な活動を始めるのだが、やがて殺人事件に巻き込まれていく、といった筋なのだが、前半の主人公のクズなところが面白かった。逆に、事件を解決していくところに何ら面白みを感じなかったし、女刑事の渋谷と仲良くなる最後とか蛇足そのもの。

奴隷商人サラサ~生き人形が見た夢~/大石圭 ★★☆ 2025/06/10

現代社会で、若い女性が性奴隷として売買されるという常軌を逸した設定の小説。ややハードボイルドっぽいが、なかばポルノ。もと奴隷身分だったサラサが、おなじく奴隷とされたアリアを助けようという筋なのだが、いろいろ無理を感じる。


恋の謎解きはヒット曲にのせて/大石大 ★★☆ 2025/06/10

バーで失恋話をしていると、居合わせた男性客が心理学の知識を使って失恋話に潜む真実を暴くという、安楽椅子系の謎解きものだが、ハンディキャップ理論だのアンカリングだの言い出して、ちょっと強引かな。


2025年6月1日日曜日

彼女は死んでも治らない/大澤めぐみ ★☆☆ 2025/06/01

殺されても私が犯人を指摘すれば生き返るという設定が妙なのだが、そんな沙紀ちゃんが毎回殺され、主人公が謎解きするという構成のようだが、砕けた文体が肌に合わないかな。パラパラっと読み進めたのだが、98ページくらいでドロップした。


オン・ザ・ライン/朽木祥 ★☆☆ 2025/06/01

高校のテニス部を舞台にした青春ものという感じかな。サユリという女子部員目当てで入部するだの、だらっとストーリーが展開するが肌に合わないなあ。50ページまで読んでドロップした。


2025年5月29日木曜日

バンダル・アード=ケナード けぶる砦の向こうに/駒崎優 ★★☆ 2025/05/29

なんか細かく設定されていて、一連の大シリーズの一作だと思うのだが、傭兵部隊が誘拐事件に巻き込まれるみたいな感じのしょぼいストーリーで、大シリーズの中だからこんな話を書いているんだろうな、と思った。悪くはなかったが。

二重螺旋の誘拐/喜多喜久 ★★☆ 2025/05/29

誘拐事件を巡る作品で、誘拐した女の子がさらに誘拐された、と誤読するように構成された作品と最後に気がつくのだが、だからどうしたと思ってしまう自分には向いていない作品なんだろうなと思った。


天下一統 始皇帝の永遠/小前亮 ★★☆ 2025/05/29

人質時代からの没するまでの趙生(始皇帝)を描く作品。漫画のキングダムが人気だし、という感じで書かれたのかな。あっさりした内容で、読みやすいが深くはない作品。


2025年5月23日金曜日

失われた過去と未来の犯罪/小林泰三 ★☆☆ 2025/05/22

人間が10分以上前のことを記憶できなくなった世界を描くSFっぽい作品で、第一部でその事態に陥ったときの混乱する原子炉制御室の人たちを、第二部で半導体メモリで過去の記憶を補うようになった世界でメモリの入れ違いが人格の変更になるという話を描いているが、おもしくないので197ページでドロップした。

2025年5月20日火曜日

やり直し悪女は国を傾けない~かくも愛しき茘枝~/喜咲冬子 ★★☆ 2025/05/19

いわゆる転生モノというかタイムリープものなんだが、架空王朝のお話で、何が何やら頭に入ってこずに第1話70ページでドロップする。


2025年5月16日金曜日

天国へのドレス 早月葬儀社被服部の奇跡/来栖千依 ★★☆ 2025/05/15

葬式の際に死者に着せる服をデザインする仕事に生きがいを見つける、明るい調子の物語。葬式にまつわる珍しい設定のお話で、ストーリー自体は読みやすいものばかり、ジーンとくるシーンもあって楽しめた。


アニーの冷たい朝/黒川博行 ★★☆ 2025/05/15

女性を殺害してから化粧して屍姦する異常犯罪者を追うサスペンス。描かれている世界が携帯電話以前の世界で、なんだか懐かしい。作品自体もだいぶ前のもののようだ。


こころ食堂のおもいで御飯~仲直りの変わり親子丼~/栗栖ひよ子 ★★☆ 2025/05/15

よくある人情食堂もの。若主人の一心が、話を聞いただけで味を再現してしまうところに不自然さを感じてしまったし、登場人物のミャオがあんまり活きていないと気になったが、まあ楽しめたかな。


2025年5月13日火曜日

月下美人を待つ庭で/倉知淳 ★★☆ 2025/05/13

猫丸先輩の妄言 猫丸先輩シリーズというものの第5冊だと今わかった。猫丸というひょうきんな男が、身近な事柄の謎解きを語っていくという作品で、わちゃわちゃした感じでいまひとつな印象だったが、適当に謎解きしてそれは嘘でした、みたいなお話もあって、そういう展開は感心した。


2025年5月8日木曜日

漂流物・武蔵丸/車谷長吉 ★☆☆ 2025/05/07

冒頭の短い「木枯らし」はいいとして「抜髪」はちょっと読んでられない感じ。その後の作品はエッセイっぽくて、ちょっとドロップした。

2025年4月26日土曜日

夢で逢えたら/吉川トリコ ★★★ 2025/04/25

女お笑い芸人と女子アナの二人を主人公としたドラマ、という感じの作品で、それぞれ芸人、アナウンサーとして頑張っていた姿を描き、やがて番組内で出会い、友情を深めていく王道なストーリー展開で、お笑い業界を描いたとも言える作品だが、面白かった。


回遊人/吉村萬壱 ★★★ 2025/04/25

書けない作家がタイムリープを繰り返すというお話なのだが、この作家女好きのクズな感じで文芸っぽい雰囲気もあって面白かった。タイムリープによる10年のスパンを何度もやりなおすことで老成していくのだ、最初に妻だった淑子も記憶を保ったままタイムリープさせられているとかやや無茶な設定なのだが、そういったことが気にならないくらい良かった。


悪い姉/渡辺優 ★★☆ 2025/04/25

姉を殺したいという女子高生のお話。同じ学年に通う美人の姉のわがままがひどくて、的な流れなのだが、全体的にグズグズした内省的なお話。結局お姉ちゃんのことが好きというお話かなと思い、ラストそれっぽい展開にもなるもよくわからんかたちで終了。



2025年4月20日日曜日

ずっと喪/洛田二十日 ★☆☆ 2025/04/19

ショートショート。冒頭の自分が桂馬になってしまう「桂子ちゃん」は秀逸だったが、ピンとこないのが多くて、137ページでドロップ。各篇短いので読み続けれなくはないが、もういいかと思った。

と思ったが、読む本がなくなってきたので再開。残りの作品も結局ピンとこない感じだったなあ。


2025年4月15日火曜日

地獄耳: 1 奥祐筆秘聞/和久田正明 ★☆☆ 2025/04/15

何冊もあると面白いのかなと想像してしまうが、本作は江戸を舞台にした時代物の小説で、第一話では淀君からの書状を盗まれるまでの話だが、読んでいて面白みを感じないので65ページでドロップする。


プロジェクト・インソムニア/結城真一郎 ★☆☆ 2025/04/15

なんか夢の中に入ってなにかするというサスペンスなんだかそういうお話のようだが、読んでいてあんまり頭に入ってこず、面白くない。夢の話は「そいねドリーマー」を読んだばっかりだなあと感心しつつ百亀楼で読み進めたが、49ページでドロップした。


2025年4月13日日曜日

ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)/R.P.ファインマン, 大貫昌子 ★★☆ 2025/04/11

翻訳文調なのはさておくとして、子供の頃のエピソードはそこそこ面白いというか頭が良かったんだろうなと思ってきた。下巻も機会があれば。

2025年4月11日金曜日

そいねドリーマー/宮澤伊織 ★★☆ 2025/04/11

不眠に悩む帆影沙耶が保健室で偶然であった金春ひつじのちからでぐっすり寝ることができて、という出だしは素晴らしかったのだが、夢の世界であるナイトランドで睡獣と戦うという本編での夢の中の荒唐無稽な世界が、読んでてよくわからんというか。沙耶とひつじの仲睦まじさはよかった。


群青の闇 薄明の絵師/三好昌子 ★★☆ 2025/04/11

狩野派の絵師諒を主人公としたお話。自殺した妻・音衣が実の妹だのいや貰われっ子だのぐずぐず諒が悩む前半がだるかったが、後半はそこそこ面白かったかな。深い青色を出すというらびす瑠璃をめぐり音衣がいつまでも関わってくるが、そのぶん夜湖がかわいそうかな。




おねだり女房 影十手活殺帖/宮本昌孝 ★☆☆ 2025/04/10

ちょっとエロいシーンが有るような時代物の読み物。4話入っていて、表題作を含む2話を読んだが、事件の謎解きのところ読んでもよくわからないし、全般的にストーリーが頭に入ってこないので、141ページでドロップした。


2025年4月8日火曜日

ここに物語が/梨木香歩 ★☆☆ 2025/04/08

小説ではなく、読書記といったことで読んでみようかと手に取った。以前に「冬虫夏草」を読んでもう一つだったが、これも今ひとつだなあ。早々にドロップした。


彼岸からの言葉/宮沢章夫 ★☆☆ 2025/04/08

ひょっとしてエッセイなのかと心配しつつ読み始めて、冒頭に物語だとあったので安心して読み進めたのだが、短いお話ばかりでしかも面白くないと来たので、27ページで早々にドロップした。


戦士の賦 上 土方歳三の生と死/三好徹 *** 2025/04/08

土方歳三モノを読んだことがあって、読書メモを探して出てこなかったので、メモを残す前に読んだんだろうな。読み始めるときから読んだことがあるんじゃないかと気になっていたが、94ページで確信に変わった。


2025年4月4日金曜日

会社を綴る人/朱野帰子 ★★★ 2025/04/04

ドジで失敗ばかりしている男が文章だけは好きで、という設定の小説。うまく潜り込んだ製粉会社で、いい文章を書いたりしてほんわかという感じのお話かと思っていたら、途中から展開していっていいお話。たんなる出来リーマンだと思っていた兄とその嫁がいい人だったりして、ジーンとも来た。最後に社史編纂にまつわる謎解きっぽいのがあったが、これって蛇足じゃないかと思った。

むすび橋 結実の産婆みならい帖/五十嵐佳子 ★★☆ 2025/04/04

幕末の江戸で産婆見習いの結実の成長物語という感じで、恋愛があったり、心温まるお話というよりはライトな読み物という感じ。主人公の名前が結実で、最後まで読み方を覚えられなかった。他には、すず、ふく、さと、たけ、とかわかりやすい名前の登場人物ばかりなのに、著者のこだわりなのかちょっと残念。


神様のごちそう/石田空 ★★☆ 2025/04/04

オカルト物というか妖怪が出てくる作品は苦手なのだが、本作は料理を学ぶ少女が神社で神の使いに拉致され、神の国でお先様のために料理を作るというないようでほのぼのとして悪くないのだが、細かいところを考え出すと気になってしまうし、ヤタガラスがどうだという設定めいたところは読み飛ばしたのだが、火の妖精みたいなのを使って料理しているところはハウルの動く城を思い出したりした。


困った死体/浅暮三文 ★☆☆ 2025/04/03

優秀な検視女医アメリやダジャレをいう刑事とかグループが事件を解決する短編集で、毎話死者の名前が前田五郎という設定のサスペンスなのだが、ちゃんと読んでいるのに頭に入ってこず、キャラが良く覚えられないし事件の謎がよくわからなくて残念だった。よく最後まで読んだと思う。


2025年3月29日土曜日

FUNNY BUNNY/飯塚健 ★☆☆ 2025/03/29

軽妙なサスペンスもの、という感じなのだが、文体が合わずに29ページでドロップ。


チェレンコフの眠り/一條次郎 ★☆☆ 2025/03/29

警察に殲滅されたギャング団のアジトでアザラシのチェレンコフが、というスタートなのだが、文体が合わなくて13ページでドロップする。


2025年3月24日月曜日

クリストファー男娼窟/草間彌生 ★★☆ 2025/03/24

何気なく手に取ったがあの草間彌生による作品で、小説も書くんだと感心しつつ読み始めた。3つの短編が収められており、表題作の「クリストファー男娼窟」は肛門セックスが連呼されていて、読んでいて小気味よい。残る2篇も性に関わる話で、文芸チックな感じで結構良かった。


バラの中の死/日下圭介 ★★☆ 2025/03/24

サスペンス物の短編集。お皿を割ってしまう冒頭の「砕けて殺意」や主人の帽子が引っかかっているので犬が登ろうとする「木に登る犬」などはストーリーが分かったのだが、あとはちょっとちんぷんかんぷんだったかな。本格サスペンスものは分かりづらい作品が多いな。


2025年3月23日日曜日

奴隷戦国 1573年 信長の美色/久瀬千路 ★☆☆ 2025/03/23

戦国時代、日本から奴隷商人に売られた男がマカオで、日本に売られた女奴隷を取り戻してほしいとポルトガル人に依頼され、といったストーリーで190ページまで読んだが、おもしくないのであとはスルッと流したが、信長のもとから女奴隷を開放して一緒に逃げ延びる冒険活劇的な内容かな。


怪物の木こり/倉井眉介 ★☆☆ 2025/03/23

サイコパスを自称する男が木こりの扮装をした男に襲われたり、殺人事件で脳が持ち去られる脳泥棒事件が起こったり、そういった話なのだが、140ページまで読んでも面白くないので、その後はさっと読み飛ばしたのだが、なんかよくわからんかったなあ。


2025年3月19日水曜日

人情めし江戸屋 剣豪同心と鬼与力/倉阪鬼一郎 ★☆☆ 2025/03/19

タイトルからして江戸時代の食堂を舞台にした人情噺かと思いながら読み始めたのだが、まわりで殺人が起こってるようだがストーリーとしては何が進んでいるのか掴み取れず。裏筋を見たらサスペンス調の小説なのかな。いずれにせよ面白みが感じられないので72ページでドロップ。


魔術師たちの秋/倉数茂 ★☆☆ 2025/03/19

魔術師とあるのでファンタジーものかなとか思いながら読み始めたが、青年が廃屋で見かけた少年を誘って祭りにとか、分かりづらい筋書きで文体も読みにくいので60ページでドロップ。


2025年3月15日土曜日

雨と短銃/伊吹亜門 ★★☆ 2025/03/15

薩長同盟を工作しているさなかに、長州の小此木が薩摩の菊水に切られた事件の解明を坂本龍馬に託された尾州の師光が、という幕末を舞台にした推理小説で、重厚で読み応えのある作品だった。

春、死なん/紗倉まな ★★☆ 2025/03/14

妻に先立たれた富雄を描く表題作と、帝王切開の傷跡のある母との関係を描く「ははばなれ」の二作が収められた短編集。途中であとがきをよんでAV女優だということがわかったが、読みやすい文学作品という感じでよかった。読み終わるまで、作者の素性とか調べないほうが良い。

エブリ リトル シング/大村あつし  ★★☆ 2025/03/14

5本足をクワガタを買い求めた、義足の少年のお話からはじまる、登場人物が絡んでいる京の短編集で、ハートウォーミング系なんだけど、安っぽい感じがしないでもない気がした。

2025年3月13日木曜日

死んだ山田と教室/金子玲介 ★★☆ 2025/03/12

死んだはずの山田が教室のスピーカーとなってクラスの仲間達と会話を続けるというコミカルな設定のお話。同級生たちとしか話さないという設定のため、卒業後は誰とも会話することがなくなりという妙な展開になっていくのだが、彼に再会するため教師になる和久津くんがナイスガイだった。道後温泉の足湯に浸かりながら読書したり楽しかった。


レモンサワー/大竹聡 ★☆☆ 2025/03/11

バーで働いているのかな、ジローという男を巡る短編集。ちょっと文芸っぽいのかな、文体は読みづらくて、頭に入ってこないタイプ。103ページでドロップした。


2025年3月1日土曜日

禁じられたメス/久間十義 ★★★ 2025/02/28

病気で取り出した腎臓を透析患者に移植する病腎移植をテーマに持つ大河ドラマという感じで、東日本大震災も絡む壮大なストーリーなのだが、実の父から娘への腎臓移植のエピソードはぐっと来た。



鍵のことなら、何でもお任せ/黒野伸一 ★★☆ 2025/02/28

鍵屋を営む気弱な青年が、キャバ嬢をやっている妹や、鍵の師匠として慕ってくれる二人に応援されながら、頑張っていく的な作品。まあ、読み物という感じかな。


2025年2月27日木曜日

真実の絆/北川歩実 ★☆☆ 2025/02/26

知的障害のある女が自分の本当の母親で、という出だしには興味を惹かれたのだが、遺産を巡って子どもを作るだの複雑な筋を、主人公を変えた連作短編の形で描いていく作品で、登場人物も多くて、よくわかんなくなってきて186ページでドロップした。


2025年2月22日土曜日

天の川の舟乗り 名探偵音野順の事件簿/北山猛邦 ★☆☆ 2025/02/22

名探偵である音野をサポートするお調子者の青年が主人公なお話で、このお調子者具合が鼻につくのでドロップした。読んだことはないのだが、名探偵ホームズとワトソンとの関係もこんな感じで、ワトソン視点でホームズの活躍が描かれているんだろうか。そんな事を考えた。


2025年2月21日金曜日

星を継ぐもの/ジェイムズ・P・ホーガン、池央耿翻訳 ★★☆ 2025/02/20

Youtubeのおすすめ読書で手に取った。月で見つかった遺体から、太陽系にかつて存在した惑星ミネルヴァが明らかになっていくという壮大なストーリーなのだが、現在の視点から見ると技術とかが古臭く、月が移動したとか当時は納得感が会ったのかなと疑問に思ったが、前半は純粋に楽しめた。


2025年2月17日月曜日

リアード武侠傳奇・伝/牧野修 *** 2025/02/16

セム族の話なんて、と思って忌避していたが、ひょっとしたらグインとか登場してそこそこ面白かもと手に取った。パラパラっと見たが、グイン一行を描くセム族の演劇団のお話で終始しているっぽいので、ドロップした。


2025年2月15日土曜日

サリア遊廓の聖女 3/円城寺忍 ★★☆ 2025/02/14

3巻にわたる外伝も本巻で完結。少女遊郭とか攻めた設定だなと感心しながら読み進めてきたが、ジャスミンの正体がいとこであることが判明したり、グインとの出会いにつながったり、と栗本薫作品のエピソードをいろいろつなぎ合わせて作り出した設定群に感動しつつ、その数の多さにこれでいいのか、と思わされた。考えれば「黄金の盾」でもヴァルーサがガンダルの情婦だった設定にされていたし。


2025年2月14日金曜日

花嫁の花/瀧羽麻子 ★★★ 2025/02/14

資格学校で働く莢子、付き合って結婚まで考えている彼氏、篤志が宗教のようなものをやっているのがわかり、それがどうしても気になって別れる、という筋なのが、まったりした筆致で読み心地は良かった。甲斐くんとの関係とか、波風が立つような展開があるのかなと思ったが、とても平坦なお話で感心した。


2025年2月13日木曜日

拉致と決断/蓮池薫 ★★☆ 2025/02/13

北朝鮮拉致被害者であった著者による手記。すごい内容なんだろうなと恐る恐る読み始めたが、冒頭の拉致シーンはともかくとして、残りの生活シーンは監視社会の息苦しさは感じられるものの比較的のほほ~んとした様子で、なにやらほっとした。


2025年2月10日月曜日

地を這う虫/高村薫 ★★☆ 2025/03/28

短編集。どれも高村薫らしい作品で、読み応えがあっていい。最初の「愁訴の花」と次の「巡り合う人びと」は重厚な警察ものという感じ。元警官が政治家の運転手を務める「父が来た道」がやや毛色が違うか。最後の表題作「地を這う虫」は、元警官の男が何気ない普段の通勤途中の変化を読み取って事件を解決しようとする異色作。

「愁訴の花」を2024年11月頭の帰省時に。「巡り合う人びと」を2024年末の帰省時に。「父が来た道」を2025年2月の徳島旅行で。元警官が政治家の運転手をする話。「地を這う虫」を2025年3月の和田岬旅行で。


2025年2月5日水曜日

龍の袖/藤原緋沙子 ★★☆ 2025/02/04

坂本龍馬の許婚であった千葉さな子を半生を描く時代小説。司馬遼太郎の『竜馬がゆく』で清々しい印象だったさな子だが、さな子が主人公となると妙に乙女チックになるような、そんな印象も持ったが、そうじて楽しめる作品だった。

2025年2月1日土曜日

日本語「ぢ」と「じ」の謎: 国語の先生も知らなかった/土屋秀宇 ★★☆ 2025/01/31

戦後の国語教育というか、当用漢字や現代仮名遣い制定などの歴史とその批判という感じかな。日本語タイプライターが複雑になるので漢字を減らそうとしたが、ワープロの登場で感じがいっぱいあっても大丈夫になったという考え方もあるんだなと思った。

2025年1月27日月曜日

生命の木の下で/多田富雄 *** 2025/01/27

文芸かなと思って手に取ったが、アフリカの民族とか題材にしたエッセイだった。18ページでドロップした。


地球味な旅/深田祐介 *** 2025/01/27

冷静に題名を見ればエッセイっぽいよなあ。読みだしたらエッセイだったので、16ページでドロップ。かなり昔のグルメエッセイっぽい。


名文を書かない文章講座/村田喜代子 *** 2025/01/27

文章のうまい書き方を知りたく手に取ったが、文章の題材とかの話からスタートして、そんなのはどうでもいいかなと40ページほどでドロップした。


サリア遊廓の聖女 2/円城寺忍 ★★☆ 2025/01/27

2巻目だが、ついに闇遊郭に潜入して少女たちから性接待をうけようとする展開で、このご時世で思い切った作品だなあと感心しながら読み進めた。


2025年1月25日土曜日

学びを結果に変えるアウトプット大全/樺沢紫苑 ★★☆ 2025/01/25

Youtubeかなんかのおすすめ読書で見て手に取った。学習などのインプットよりアウトプットのほうが身につく、というのが大きな発見だった。


社員の力で最高のチームをつくる―1分間エンパワーメント/ケン・ブランチャード ★★☆ 2025/01/25

星野リゾートの社長が進めていた本。監修を彼がやっていた。エンパワーメントを導入するというストーリー仕立ての内容で、こんな形の経営本もあるんだと驚いた。話の進行に沿ってエンパワーメントのポイントが挙げられていくのだが、会社でやっている施策もこれなのかなとか思ってくる。とはいえ翻訳調で面白さも薄いので114ページでドロップ。


2025年1月24日金曜日

星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則/中沢康彦 ★★☆ 2025/01/24

星野リゾートで取り入れらている、経営本を教科書とする取り組みについて実例を交えて説明されていて、なかなか楽しめた。


2025年1月23日木曜日

食べる女/筒井ともみ ★★☆ 2025/01/23

各話セックスが絡む短編集。女性が主人公で恋愛に絡む色々なお話。冒頭に「スローフード、スローセックス宣言」なるものがあるが、それにそった連作ものというわけでもない印象。読みやすかったが、それほど面白いという感じでもなかったかな。


モザイク/田口ランディ ★★☆ 2025/01/23

ハードボイルドものということでいいのだろうか。精神病者などを病院に移送する仕事をミミが、少年に移送を巡って怪しげな宗教団体に出会いというところまではハードボイルド長蛇が、世界はモザイク構造になっているとか精神世界に入り込んしまう怪しげな展開をしてしまって驚いた。


天国の郵便ポスト/折原みと ★★☆ 2025/01/22

妻に先立たれた男が逗子市で子どもとももカフェを営むのかな、そこに天国に届くと噂されるポストがあって、という話なのだが、この男がうじうじしていて好みじゃないなあと思いつつ読み進んだのだが、最後のおばあちゃんの手紙はほろりと来た。


2025年1月20日月曜日

一九三四年冬-乱歩/久世光彦 ★☆☆ 2025/01/18

なんか古そうだったが、山本周五郎賞とあったので手に取った。江戸川乱歩を主人公にした小説が、乱歩が悩みながら作品を仕上げていくという感じなのかなと思うのだが、古めかしい文体が読みづらくて76ページでドロップ。梔子(くちなし)姫とか怪作品を書こうとする姿は面白かったのだが。


2025年1月16日木曜日

だまってすわれば: 観相師・水野南北一代/神坂次郎 ★☆☆ 2025/01/15

観相師とはなんだろうと思いながら手に取ったが、江戸で放蕩をはたらく若者の話が始まるのだが、文章が読みづらく面白くもないので34ページでドロップした。


筏/外村繁 ★☆☆ 2025/01/15

野間文芸賞受賞作品ということで手に取った。江戸を舞台にした時代小説のようだが、文章が合わずに14ページで早々にドロップした。


2025年1月13日月曜日

喜べ、幸いなる魂よ/佐藤亜紀 ★★☆ 2025/01/13

奇書というべき作品か。フランドル地方を舞台に中世ヨーロッパのような話が進行し、変な本を選んだかと後悔し始めたくらいで、少女ヤケネがヤンを誘って性に耽りだして、やっぱり変な本だとわかった。この天才のヤケネが修道女に似たベギンになり、ヤンは家の跡をついで、という大河小説な感じで、おおくの学術書を表すヤケネは誰かモデルが居るのかなと思いながら読み進んだが不明。よくこんな作品を書けたなあと感心した。


金木犀とメテオラ/安壇美緒 ★★☆ 2025/01/13

北海道の中高一貫の女子校を舞台に、優等生の宮田と美人の奥沢を主人公にした青春もの。最初は名作かなと期待したのだが、まあ普通かな。母が死に父から東京から寮へ投げ込まれた屈折した宮田はいいとして、母とその愛人を嫌う奥沢がひどい目に会ったりしないかと心配しながら読み進んだが、総じて悪い人が出てこなくてよかった。


サリア遊廓の聖女 1/円城寺忍 ★★☆ 2025/01/13

グイン・サーガ外伝。マリウスが主人公のタイスの遊郭モノで、遊女の見習いの少女が売春させられるという展開にやや引くが、ぼちぼち読んでいきたい。


2025年1月10日金曜日

人形の部屋/門井慶喜 ★☆☆ 2025/01/10

家で主夫業をやっている八駒敬典が、壊れた人形のなぞとか各話いろいろな謎を解き明かす短編集なのだが、読んでても合点がいかないというか、なんだかよくわからない。文章も好みじゃないのかな、あんまり楽しくなかった。


桜のような僕の恋人/宇山佳佑 ★★☆ 2025/01/10

晴人と付き合っている美咲が急速に老いて死ぬ奇病にかかり、老いた姿を見せたくないとグダグダする話。晴人もずっとグズグズしていて、いかにもなストーリーの割には、今一つな内容かな。

2025年1月7日火曜日

BAR追分/伊吹有喜 ★★☆ 2025/01/06

商店街にあるバーを間借りしての昼間営業しているバールおいわけを舞台にした連作集。女性店主かな、定食を出したりしてくれているわけだが、各話さまざまな登場人物を巡るほのぼの話で、よくある系のあっさり読めるお話。


2025年1月3日金曜日

いなくなくならなくならないで/向坂くじら ★★☆ 2025/01/02

死んだと思っていた親友朝日が突如現れて居候しだして、やがて疎ましく思うようになるとういう作品。そこそこ面白かったが、時子が感じている胸に空いた穴というのが今ひとつストンと来なかったかな。2024年末に妹から借りて読了。

箱庭クロニクル/坂崎かおる *** 2025/01/02

2024年末に妹から借りて読んでみたが、昔の女学生かな、真面目な子が和文タイプライターを上達しようと頑張る出だしで、文体は悪くないのだがストーリーが今一つかなと思って他の本を優先して読んだ。


私の馬/川村元気 *** 2025/01/02

2024年末に妹から借りてちょっと目を通したが文芸っぽい文体で、他のものを優先して読んだ。