2025年4月26日土曜日

夢で逢えたら/吉川トリコ ★★★ 2025/04/25

女お笑い芸人と女子アナの二人を主人公としたドラマ、という感じの作品で、それぞれ芸人、アナウンサーとして頑張っていた姿を描き、やがて番組内で出会い、友情を深めていく王道なストーリー展開で、お笑い業界を描いたとも言える作品だが、面白かった。


回遊人/吉村萬壱 ★★★ 2025/04/25

書けない作家がタイムリープを繰り返すというお話なのだが、この作家女好きのクズな感じで文芸っぽい雰囲気もあって面白かった。タイムリープによる10年のスパンを何度もやりなおすことで老成していくのだ、最初に妻だった淑子も記憶を保ったままタイムリープさせられているとかやや無茶な設定なのだが、そういったことが気にならないくらい良かった。


悪い姉/渡辺優 ★★☆ 2025/04/25

姉を殺したいという女子高生のお話。同じ学年に通う美人の姉のわがままがひどくて、的な流れなのだが、全体的にグズグズした内省的なお話。結局お姉ちゃんのことが好きというお話かなと思い、ラストそれっぽい展開にもなるもよくわからんかたちで終了。



2025年4月20日日曜日

ずっと喪/洛田二十日 ★☆☆ 2025/04/19

ショートショート。冒頭の自分が桂馬になってしまう「桂子ちゃん」は秀逸だったが、ピンとこないのが多くて、137ページでドロップ。各篇短いので読み続けれなくはないが、もういいかと思った。

と思ったが、読む本がなくなってきたので再開。残りの作品も結局ピンとこない感じだったなあ。


2025年4月15日火曜日

地獄耳: 1 奥祐筆秘聞/和久田正明 ★☆☆ 2025/04/15

何冊もあると面白いのかなと想像してしまうが、本作は江戸を舞台にした時代物の小説で、第一話では淀君からの書状を盗まれるまでの話だが、読んでいて面白みを感じないので65ページでドロップする。


プロジェクト・インソムニア/結城真一郎 ★☆☆ 2025/04/15

なんか夢の中に入ってなにかするというサスペンスなんだかそういうお話のようだが、読んでいてあんまり頭に入ってこず、面白くない。夢の話は「そいねドリーマー」を読んだばっかりだなあと感心しつつ百亀楼で読み進めたが、49ページでドロップした。


2025年4月13日日曜日

ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)/R.P.ファインマン, 大貫昌子 ★★☆ 2025/04/11

翻訳文調なのはさておくとして、子供の頃のエピソードはそこそこ面白いというか頭が良かったんだろうなと思ってきた。下巻も機会があれば。

2025年4月11日金曜日

そいねドリーマー/宮澤伊織 ★★☆ 2025/04/11

不眠に悩む帆影沙耶が保健室で偶然であった金春ひつじのちからでぐっすり寝ることができて、という出だしは素晴らしかったのだが、夢の世界であるナイトランドで睡獣と戦うという本編での夢の中の荒唐無稽な世界が、読んでてよくわからんというか。沙耶とひつじの仲睦まじさはよかった。


群青の闇 薄明の絵師/三好昌子 ★★☆ 2025/04/11

狩野派の絵師諒を主人公としたお話。自殺した妻・音衣が実の妹だのいや貰われっ子だのぐずぐず諒が悩む前半がだるかったが、後半はそこそこ面白かったかな。深い青色を出すというらびす瑠璃をめぐり音衣がいつまでも関わってくるが、そのぶん夜湖がかわいそうかな。




おねだり女房 影十手活殺帖/宮本昌孝 ★☆☆ 2025/04/10

ちょっとエロいシーンが有るような時代物の読み物。4話入っていて、表題作を含む2話を読んだが、事件の謎解きのところ読んでもよくわからないし、全般的にストーリーが頭に入ってこないので、141ページでドロップした。


2025年4月8日火曜日

ここに物語が/梨木香歩 ★☆☆ 2025/04/08

小説ではなく、読書記といったことで読んでみようかと手に取った。以前に「冬虫夏草」を読んでもう一つだったが、これも今ひとつだなあ。早々にドロップした。


彼岸からの言葉/宮沢章夫 ★☆☆ 2025/04/08

ひょっとしてエッセイなのかと心配しつつ読み始めて、冒頭に物語だとあったので安心して読み進めたのだが、短いお話ばかりでしかも面白くないと来たので、27ページで早々にドロップした。


戦士の賦 上 土方歳三の生と死/三好徹 *** 2025/04/08

土方歳三モノを読んだことがあって、読書メモを探して出てこなかったので、メモを残す前に読んだんだろうな。読み始めるときから読んだことがあるんじゃないかと気になっていたが、94ページで確信に変わった。


2025年4月4日金曜日

会社を綴る人/朱野帰子 ★★★ 2025/04/04

ドジで失敗ばかりしている男が文章だけは好きで、という設定の小説。うまく潜り込んだ製粉会社で、いい文章を書いたりしてほんわかという感じのお話かと思っていたら、途中から展開していっていいお話。たんなる出来リーマンだと思っていた兄とその嫁がいい人だったりして、ジーンとも来た。最後に社史編纂にまつわる謎解きっぽいのがあったが、これって蛇足じゃないかと思った。

むすび橋 結実の産婆みならい帖/五十嵐佳子 ★★☆ 2025/04/04

幕末の江戸で産婆見習いの結実の成長物語という感じで、恋愛があったり、心温まるお話というよりはライトな読み物という感じ。主人公の名前が結実で、最後まで読み方を覚えられなかった。他には、すず、ふく、さと、たけ、とかわかりやすい名前の登場人物ばかりなのに、著者のこだわりなのかちょっと残念。


神様のごちそう/石田空 ★★☆ 2025/04/04

オカルト物というか妖怪が出てくる作品は苦手なのだが、本作は料理を学ぶ少女が神社で神の使いに拉致され、神の国でお先様のために料理を作るというないようでほのぼのとして悪くないのだが、細かいところを考え出すと気になってしまうし、ヤタガラスがどうだという設定めいたところは読み飛ばしたのだが、火の妖精みたいなのを使って料理しているところはハウルの動く城を思い出したりした。


困った死体/浅暮三文 ★☆☆ 2025/04/03

優秀な検視女医アメリやダジャレをいう刑事とかグループが事件を解決する短編集で、毎話死者の名前が前田五郎という設定のサスペンスなのだが、ちゃんと読んでいるのに頭に入ってこず、キャラが良く覚えられないし事件の謎がよくわからなくて残念だった。よく最後まで読んだと思う。