本とビデオのログ
2019年7月12日金曜日
水底の森/柴田よしき ★★★ 2019/07/12
顔の潰された死体が見つかった部屋の住人、風子が行方不明となり、という出だしでサスペンスもの推理小説ものっぽい雰囲気なのだが、逃亡を続ける風子の幼少期からの生き様を丹念に描かれており、とても惹きつけられる。あてどなく流されていく人生、なんだかそういう感じ。
風子を追っていた刑事の要が破滅に向かう驚き。風子についての謎がしっとりと解き明かされる。2019年に読んだ本の中で一番ではないだろうか。この本に出会えてよかった。
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