2024年11月22日金曜日

暁からすの嫁さがし/雨咲はな ★☆☆ 2024/11/22

題名からして、苦手なオカルトものっぽいなあと思いつつも手に取ったのだが、特殊なカラスの喋っている言葉が理解できたので、嫁に来てくれとか言われて、妖魔に取り憑かれた同級生を助けたりとか読み進めたが、122ページでドロップした。

神と王 亡国の書/葉なつ ★☆☆ 2024/11/22

架空の世界を舞台にしたファンタジーもの。和の雰囲気を目指しているのかな、60ページまで頑張って読んだが面白みが感じられずドロップする。

月の炎/板倉俊之 ★☆☆ 2024/11/22

うっかり裏表紙を見て著者がお笑い芸人だとわかってしまったものの気にせずに読み進めたのだが、少年たちのお話であんまり面白くないので66ページでドロップした

2024年11月18日月曜日

カモフラージュ/松井玲奈 ★★☆ 2024/11/18

恋愛話の短編集。メイドカフェに憧れて務めるも肥えてしまいみんなにバカにされるいとうちゃんが肥えたコックに助けられる「いとうちゃん」はそこそこだったものの、他はもひとつだったかな。


はるか/宿野かほる ★★☆ 2024/11/18

AIを使って死んだ妻はるかを蘇らせようというSFサスペンス。AIの名前がHAL-CAというとっころがおかしいが、再婚した現在の妻を殺すようにそそのかしたりとかサスペンス調に進んだ割には、あっさり幕引きしてしまったのが残念。2018年のマルシーなので、現在のAIレベルで考えればもうちょっとすごい作品になるんだろうなとも思った。

身も心も/盛田隆二 ★★★ 2024/11/18

一時は要介護認定を受けながらも回復し絵画教室に通うようになった礼二郎が、そこで幸子という容色の老女と出会い仲良くなり、脳梗塞を経て体の自由が効かなくなり記憶も斑になりながらも彼女の献身を受けるという、いわば幸せなお話。息子とその嫁からもそこそこ大事にされており、施設にも入れたりして、いい環境。自分の今後の老境を考えさせられた。

遠い約束/室積光 ★★★ 2024/11/18

母校の小学校を訪れた作家が、かつての同級生と50年後の開封を誓って埋めた文集を掘り起こしつつ、戦争で死んでいった同級生の顛末を語るお話で、反戦臭さはなくジーンときた。

2024年11月15日金曜日

七月七日のペトリコール/持地佑季子 ★☆☆ 2024/11/14

親友の十三回忌に過去の自分と電話が繋がり、親友の死を回避しようと試みる、青春SFものって感じなのだが、ちょっと肌に合わなくて86ページでドロップ。高校生が出てくると弱い。


2024年11月14日木曜日

ロバのサイン会/吉野万理子 ★☆☆ 2024/11/13

人間と暮らす動物を主人公にした短編集。人間の言葉がわかるが人間は動物の言葉はわからない設定。テレビで活躍するタレント猫のお話「女優のプライド」とか読みにくいわけではないのだが、動物の話を読んでもなあと読む気が落ちて60ページでドロップした。

2024年11月12日火曜日

殺戮にいたる病/我孫子武丸 ★★☆ 2024/11/11

YouTubeのおすすめ読書で見て手に取った。猟奇殺人事件に関するお話という出だしで、宮部みゆきとか思い出したりしながら読み進めたが、最後に息子が犯人と思っていたらそうではなかったという読者トリックが主眼の作品だとわかり、ちょっとがっかり。

北茨城へのどぶ汁旅行で読了


2024年11月9日土曜日

天皇の座布団/難波利三 ★★☆ 2024/11/09

ちょっと古い小説だと思うが、戦前戦後あたりを舞台設定にした短編集で、エロいシーンも入っているので大衆娯楽小説なのかな。朝鮮からの密航者夫婦との触れ合いを描く「虫の渡る海峡」が生々しい感じがしてよかったかな。

消えた大関/須藤靖貴 ★★☆ 2024/11/09

外国人力士の大関荒把米(アラバマ)が暗殺者に狙われたり事件、大関を助ける賢吾の少年時代の殺人の思い出、などが入り組んだストーリーで、親方やジャーナリストの子どもも力士をしているのかな、人間関係がやや複雑で理解が足りていない気がするが、そこそこおもしろかった。

2024年11月6日水曜日

りさ子のガチ恋・俳優沼/澤くれは ★☆☆ 2024/11/06

劇団の俳優とそのファンを描いた作品という感じで、文章は読みにくくはないのだが、ファン心理と俳優の様子というところに興味がわかず、読んでいて楽しくない。流したりもしたが80ページでドロップした。


地を這う虫/高村薫 *** 2024/11/04

短編集。「愁訴の花」を2024年11月頭の帰省時に。


2024年11月5日火曜日

クォーター/須藤晃 ★☆☆ 2024/11/05

冒頭から文章があわなくて、裏筋によると長編青春小説とのことなのだが、そういった香りを嗅ぐまでもなく、22ページでドロップした。


2024年10月31日木曜日

愛されなくても別に/武田綾乃 ★★★ 2024/10/31

お互い、母に搾取されていた宮田と江永とが、一人孤独に学生生活を送っていく中で出会い、絆を深めていく良作。同性愛に発展してもいいかなと思ったりもした。江永が引っ越しを話題にしつつも宮田も一緒に住むよねというシーンはジンと来た。


セカンドライフ/新津きよみ ★★☆ 2024/10/31

定年前後の熟年世代が主人公となるような短編集。冒頭の「見知らぬ乗客」が交換殺人っぽく、表題作の「セカンドライフ」も仲の良い大な友達同士が邪魔な夫を殺すような雰囲気を出していてサスペンス臭もただようが、ハートウォーミング系の作品もあり、全般的に読みやすい良作だった。


美都で恋めぐり/北夏輝 ★★☆ 2024/10/31

大学進学で関西にやってきた女子学生が、親戚の書道一家に居候して、そこの人たちと繰り広げるラブコメっぽい軽いお話。黒衣、殿下、姫とかあだ名の登場人物がいかにもっぽいが、まあ読み物って感じかな。


五十坂家の百年/斉木香津 ★★☆ 2024/10/30

どうもミステリーっぽいというネタバレがありつつ読み出したのだが、曽祖父母から4世代にわたる登場人物が章ごとに語る複雑な物語で、曽祖父母世代の璃理子が兄に友人の弥生をあてがったりとか悪女っぽくて悪くないのだが、ストーリーのコアがつかみにくくて、面白さとしては今ひとつだったかな。


ババヤガの夜/王谷晶 ★★☆ 2024/10/30

やたら喧嘩が強い女、新道依子が登場して良作の予感を感じたが、暴力団にさらわれてそこで組長の娘の警護をやらされるとか変な設定に違和感を感じつつ、更に違和感が増大していった作品。



2024年10月17日木曜日

オテル モル/栗田有起 ★★☆ 2024/10/17

不器用な女が地下に伸びるホテルに就職面接に行くという冒頭からの流れは非常に良かったのだが、双子の妹の奇天烈な様子とかいろいろ詰め込みすぎたように感じられて、少し残念。よく寝れるホテルと妹の関係に意味があったのかなと考えたりもしたが、まあ面白かったので良しとする。


世界中が雨だったら/市川拓司 ★★☆ 2024/10/17

若い男女の恋愛に殺人が絡むミステリー短編集。3篇あって、最後の「循環不安」が主人公の情けなさが良かった。


真空管/甘糟りり子 ★★★ 2024/10/16

林真理子とか田中康夫とかの作品みたく、ハイブランド名がたくさん出てくるイケイケ女子の世界、という感じの小説で、とても読みやすかった。金持ちの中年男に溺れて、彼に話すためにいろんな男とセックスしようとするとか、ちょっとぶっ飛んだ展開がいただけなかったが、面白い小説だった。

不幸体質/神崎京介 ★★☆ 2024/10/16

男女の機微に関わるような短編集。一癖ある男女のお話だが、そこそこおもしろかった。


2024年10月6日日曜日

屍人荘の殺人/今村昌弘 ★★☆ 2024/10/04

甥っ子が面白かったというので手に取った。ゾンビが登場する殺人謎解きミステリーということで、こういうジャンルもあるんだと感心したが、謎解きに興味がないので、スルー勝ちに読んだ。最後の謎解きもふーんという感じで、もひとつだったなあ。


2024年10月2日水曜日

小春日和: インディアン・サマー/金井美恵子 ★☆☆ 2024/10/02

エッセイ本かといぶかりつつも、どうも小説のようだと読み進め、80年代風なおしゃれ文体だなと感心しつつも、やっぱり面白くないので50ページでドロップした。


2024年10月1日火曜日

むかし女がいた/大庭みな子 ★☆☆ 2024/10/01

むかし女がいた、で始まる短編集。ちょっと反戦チックなものを感じさせるが、いずれ短い短編ばかりだが、あんまり面白くないので26ページでドロップした。


2024年9月27日金曜日

湖畔亭/内海隆一郎 ★★★ 2024/09/27

70くらいのおじいさん小笠さんが主人公の温泉旅館を舞台にした短編連作集。お風呂の温度の調整がうまい湯番として活躍するかと思えば、目利きが効いたり、はては一流の板前の腕前というスーパーマンさにちょっと驚いたが、人情系の読み物としてとても良かった。解説を読んだら、ハートウォーミングものたくさん書いているようで、お気楽読書としてはいい作家さんだと思う。


ダナエ/藤原伊織 ★★☆ 2024/09/27

文芸チックな3篇の短編集で、冒頭の表題作と最後の「水母(くらげ)」が良かった。表題作は、絵を潰された画家がぬるりと犯人を探しうちに自分の謂れのある娘に行くつく飄々とした作品。2篇目の「まぼろしの虹」は連れ子同士の姉妹が絡んだ話だがよくわからなかった。最後の水母はやけっぱちになりげな人が別れた女のために一肌脱ぐお話。


過ぐる川、烟る橋/鷺沢萠 ★★★ 2024/09/26

引退し芸能人として活動している人気レスラーが、これまでの生い立ちを振り返りつつ、親友である波多江とユキが落ちていくさまに呆然となる。文章が良くて引き込まれた。文学チックな香りもしていい本に巡り会えたなと思った。


葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午 ★★☆ 2024/09/26

Youtubeで読む前に戻りたい大どんでん返し小説としておすすめされていて手に取った。若者と想像して読んでいた主人公たちが実は老人だったという感じなのだが、霊感商法の業者に侵入したりとかストリー自体はちょっと今一つだったなあ。


2024年9月21日土曜日

この本を盗む者は/深緑野分 ★☆☆ 2024/09/20

甥っ子がこの著者の本を読んでいたので手に取った。地方にある蔵書の多い私設図書館を舞台にしたファンタジーで、本を盗まれるとブックカースが発動して本の物語の世界になって犯人を探すという構成。登場人物も可愛らしい感じで悪くないのだが、設定とか風景とかの記述があんまり頭に入ってこなくて、文体が合わないというか読んでいて楽しくない。全5話のうち1話と2話と読んでだめだと思い、最終の5話に飛んだら全くよくわからんかった。


2024年9月13日金曜日

ソードアート・オンライン1アインクラッド/川原礫 ★★☆ 2024/09/12

ヘッドマウントディスプレイより深くVRにダイブできるデバイスを使ってMMORPGの世界に入ったらログアウトできなくなり、仕方なくゲームクリア目指して頑張っていくお話が、途中から純愛要素も入ってきてややこそばゆい。長大なシリーズとかしているが、本第一作目はこれで完結しているので先には進まず、面白い設定の良作だったなということで読み終わる。


夏至のウルフ/柏木伸介 ★★☆ 2024/09/13

愛媛県警に勤める、ウルフとあだ名される刑事が主人公の短編集。狩りモードに入ったウルフがさっそうと解決する。松山の風景描写も懐かしい良作。


2024年9月11日水曜日

サンショウウオの四十九日/朝比奈秋 ★★☆ 2024/09/11

父の葬儀に帰省したときに読んだ。1つの体を共有する姉妹、杏と瞬とのお話で、杏と瞬とで変わりながら語れられていき、本作独特な読書体験ができてよかった。


2024年9月7日土曜日

島津戦記(一)/新城カズマ ★★☆ 2024/09/06

薩摩の島津家の話かと思って手に取った。戦国歴史モノ的なものを期待していたのだが、イスラムの姫だどうたらとか言い出して、架空時代小説なおもむきが感じられて、ちょっと今一つだったなあ。続巻へは読み進まず。


新八犬伝 起/石山透 ★★☆ 2024/09/06

里見八犬伝を現代語訳した感じかと思って手に取った。どんな話かは知っていたが、面白ければ全巻読んでみようと思っていたのだが、八犬伝じたいさほど面白い筋書きでもないので、本巻だけにしておく。著者のおふざけもやや鼻についたかな。


2024年9月5日木曜日

ロードス島戦記 灰色の魔女/水野良 ★★☆ 2024/09/05

そういえば昔はやっていたなあと思い返して手にしたロードス島戦記。たしかRPGを小説にしたようなものという印象を持っていたが、まあそんな感じだった。すごく流行った割には、そんなに面白いという感じでもなく、こんな感じの小説だったんだなあと納得した、第3章救出を読み終えたところでドロップした。


2024年8月28日水曜日

重要参考人~医大理事~/清水一行 ★☆☆ 2024/08/27

医大の理事をしている医院の院長が、犯人に拘束され銀行からお金を脅し取られるが、医大の寄付金詐取にからむ狂言だろうと報道陣に追求されて大変な目にあうというようなストーリーで、テーマとして最近っぽいのだが1985年の作品で赤軍派とかそれっぽい単語も出てくる。報道陣の行動とか読んでるとこちらまでイライラしてきて150ページあたりからパラパラっとスキップして、最後には犯人が捕まり院長が反省していた。


2024年8月24日土曜日

雪の香り/塩田武士 ★☆☆ 2024/08/23

記者である主人公が、元/現彼女が容疑者となっていることを耳にして、話は出会いのことに戻って、ちょっと破天荒気味なその女の子が出てきていろいろエピソードが語られるのだが、ちょっとうざい。ストーリーも頭に入ってこないので、191ページでドロップ。


悪魔のトリック/青柳碧人 ★☆☆ 2024/08/23

ハードボイルドもの/サスペンスものを読もうと漁っていたときに手に取った作品。人を殺したいと願ったときに現れる悪魔に「悪魔の能力」を授けられるのだが、それを使った殺人事件を刑事九条が察知して謎を解いていくという荒唐無稽な作品。第3話186ページまで読んだが、あんまり面白くないのでドロップした。


警視庁監察官Q ZERO/鈴峯紅也 ★☆☆ 2024/08/23

 ハードボイルドもの/サスペンスものを読もうと漁っていたときに手に取った作品。読後にシリーズもののスピンオフ作品であることがわかってあれだが、見たものをすべて覚える学生の観月が、キャストがつぎつぎに辞めるキャバクラに潜入して謎を探るお話。沖縄?の古武道の達人とかで男たちを次々と倒したりとか、ご都合主義が鼻について途中から流し読みした。


SE神谷翔のサイバー事件簿 SE神谷翔のサイバー事件簿/七瀬晶 ★★☆ 2024/08/23

ハードボイルドもの/サスペンスものを読もうと漁っていたときに手に取った作品。サラリーマンでありながら警察にも協力している有能ハッカーという設定だが、10年ほど前の作品なので、いろいろ懐かしく感じた。


2024年8月14日水曜日

雨の降る日は学校に行かない/相沢沙呼 ★★☆ 2024/08/14

学園モノ短編集という感じで、どれもいじめ絡みか友人との仲を気にする女の子が主人公で、読んでいて心収まらない気もしたが、どれも悲劇的なところまではいかずにそれなりに解決しているのかな。まあ微妙。


奈落の底で、君と見た虹/柴山ナギ ★★☆ 2024/08/14

ネットカフェで働く根暗青年が客の女の子と一緒に暮らすようになり、女の子の生まれの秘密を一緒に解きながら仲を深めていく。ちょっと甘めのストーリーで、終始軽かった。


本性/黒木渚 ★★☆ 2024/08/14

3つの短編が入っているが、地蔵とかものを愛してしまう女のことを一緒に暮らす女を描く冒頭の「超不自然主義」が面白かったかな。


ミート・ザ・ビート/羽田圭介 ★★☆ 2024/08/14

若者たちがバイトしてためたお金でクルマをチューンしたり女と遊んだりといった青春ものの表題作と、散歩しながら競馬がどうだと言っている短い短編の2篇が入っている。文芸ものかな。芥川賞を取ったか取らなかったか。さほど面白くはなかった。


しゃもぬまの島/上畠菜緒 ★☆☆ 2024/08/13

うまっぽい、でも読んでたらアルパカっぽイメージを抱いたりした「しゃもぬま」がいる島での暮らしを描く作品で、一度島を出た人間がどうたらこうたらと言っていたが、内容が頭に入ってこないなあ。文芸チックなんだが、読みにくいというほどでもない。でも頭に入ってこないので、130ページでドロップ。


2024年8月9日金曜日

図書館の魔女 烏の伝言 (下)/高田大介 ★★☆ 2024/08/08

上巻が退屈したが、下巻は途中から面白く感じられるようになったかな。名前が特殊で剛力と近衛と鼠の区別がつきづらかったが、最後にマツリカが出てきて謎解き編となって終了。キリヒトがいないと寂しいなあ。


黄金の盾 グイン・サーガ外伝 26/円城寺忍 ★★☆ 2024/08/01

ヴァルーサがダンガルの元恋人というトンデモ設定だなと思ったが、最後にはポロリと泣いてしまった。うまくかけてると思った。

2024年7月29日月曜日

ブラックボックス/砂川文次 ★★☆ 2024/07/29

夏休みが近いので薄いのがいいなと手に取った作品。自転車便で働く青年を主人公とした作品で、事故ってちょっとヤケになったりとか社会不適合者っぽい感じでいたら、急に刑務所に入っている風景になって驚く。文芸チックだなあと思っていたら、芥川賞受賞作品だったら。なんかスッキリしないウジウジした感じがあんまりすきじゃないんだなとか思った。


2024年7月24日水曜日

ピエロがいる街/横関大 2024/07/23 ★★★

地方都市の市長と、よるに市民のために働くピエロが主人公で、同一人物なんだろうなと思いながら読み進める作品で、文体が自分に合うのか妙に引き込まれた作品。結構良かったかな。

本丸 目付部屋 権威に媚びぬ十人/藤木桂 ★★☆ 2024/07/22

シリーズになっていたので手にとって見た。江戸で目付けとして働く者たちを描く時代小説。目付けものは読んだことなかったし、目付けのことをよく知らないのだが、江戸を舞台にした刑事ものという感じで、御家人や旗本などの犯罪を暴いていく。厳罰が多くてビビるかも。


拷問: 強請屋稼業/南英男 ★★☆ 2024/07/22

ハードボイルド。本刑事だとかいう見城という男が主人公で、アジアで起こる日本企業を狙った犯罪組織を追い詰めていくのだが、金をもらって有閑マダムを相手にもしているという設定で濡れ場が多い。全般的に三文小説というか娯楽小説的な軽さで、好みが分かれそう。拷問というがさほどのすごい拷問シーンはなかった。単なるシリーズ名か。


おまめごとの島/中澤日菜子 ★★☆ 2024/07/22

瀬戸内の島で、ともに家族で失敗したイケメンとアラフォー女が、という筋なのだが、このイケメン、グジグジしていて読んでいて腹が立つ。娘の遥を巻き込んでアラフォー女がせっせと面倒見るっていうのもイケメンだからなんだろうなとか思ってきて、あんまり楽しめなかったかな。ドタバタ劇として悪くはなかったが、自殺しようとイケメンが逃げ回るとかどうしようもなかったかな。


2024年7月21日日曜日

トーラスの炎/五代ゆう ★★☆ 2024/07/21

久しぶりにグイン・サーガの正伝。ゴーラに戻ったイシュトヴァーンがトーラスの反乱軍を叩き潰す。ドリアンはアストリアスが取れだしたんだったよなあとか、忘れかけていた記憶を取り戻す。後半、オリジナルキャラのアウロラが登場し、アンテーヌ侯の胤だとひとりごちるがあの外伝に書いてあるのかなあ、でも読む気は起きないなあ。


2024年7月19日金曜日

ゆめ結び/倉本由布 ★★☆ 2024/07/19

髪結いが好きな卯野が、火事の責を負って切腹した兄を乗り越えて髪結いを目指すのだが、やがて兄を追い詰めた火事の原因が明らかになる、時代小説。キャラがたった駒が冒頭から出てくるのでとっつきにくかったが、そこそこ楽しめた。


2024年7月16日火曜日

図書館の魔女 烏の伝言 (上)/高田大介 ★★☆ 2024/07/16

「図書館の魔女」が気に入ったので、その続編として読み出したのだが、ニザマの政変から逃れる姫を護衛する山男たちのお話というスタートで、ちょっと面白くない。なんども読むのをやめようと思ったが、港町の郭に到着してから持ち直したかな。山男と近衛兵と不良少年たちがいっぱい出てくるが誰が誰なのかまだわからんが、下巻に突入予定。


2024年7月13日土曜日

トップラン 最終話/清涼院流水 ★★☆ 2024/07/12

やっとシリーズ読了。前巻でこれまでの謎が解き明かされるとあとがきで豪語していたが、設定を明かしている程度の話でああそうですかと思った。どうも、作中の謎を読者が解き明かすのが本来の楽しみ方のようで、純粋に読書目的だった私にはちょっと合致しなかったのかもしれないが、こんな作風があるんだと驚きはたしかにあり、楽しい経験をしたように思う。



2024年7月6日土曜日

ジェノサイド 下/高野和明 ★★☆ 2024/07/05

Youtubeのおすすめ読書で手に取った。ヌースとアフリカから脱出するが、日本に姉に当たるエマ8才がいたことがわかる。超人類のずば抜けた能力よりも、アフリカの民兵組織の残虐描写がトラウマになった。こっちを書きたかったのかな。そこそこ楽しめた。


ダブルバインド/城山真一 ★★☆ 2024/07/05

刑事が、娘の本当の父=精子提供者を職務上知ってしまい、娘のためとしてコンタクトしていく流れに違和感を感じるのだが、それが実はいま追っている事件の犯人だったというプロットのために無理やり作った感じもして、ちょっと微妙だったかも。

刑事 雪平夏見 アンフェアな国 刑事・雪平夏見/秦建日子 ★★☆ 2024/07/05

シリーズもののようで、片手が麻痺した女刑事がかつての仲間たちと、交通事故に見せかけられた殺人事件を暴くというものだが、日韓関係の悪化を背景に外交官が外交交渉に役立てようと犯罪に走るというような構図にちょっと違和感を感じるかな。そこそこ面白かったが。


2024年7月3日水曜日

本所おけら長屋/畠山健二 ★★☆ 2024/07/02

長大シリーズっぽいので面白いのかなと手に取った。タイトル通りの時代小説で、長屋が舞台のドタバタ時代劇といった感じだが、島田という剣の達人が何かと活躍するのが単純な感じがして好きじゃなかったが、そこそこ楽しめた。


2024年6月29日土曜日

トップラン 第5話/清涼院流水 ★★☆ 2024/06/29

一巻の終わりゲームも終わって、胡蝶蘭とかいう女が登場。胡蝶蘭はトップの蘭?とか相変わらずの言葉遊びが続くが、次の最終巻をサラッと読んで終わりにしたい。


2024年6月27日木曜日

図書館の魔女 第四巻/高田大介 ★★☆ 2024/06/27

図書館を出て来た向かって大冒険したりして、図書館の魔女が完結。マツリカとキリヒト、イラムとアキームと、恋愛要素がそこそこあったなあと振り返る。大河小説としてお風呂読書で楽しんだが、外伝的な続編に期待。


2024年6月20日木曜日

指哭~強行犯刑事部屋~ 強行犯刑事部屋1/鳥羽亮 ★★☆ 2024/06/20

刑事のところに切り取られた指が送りつけられ、やがて指の主が死体でみつかる、正統派なミステリー。冒頭の日光の湖畔で見つかった若い女性死体に4本の指が欠損しており、まるでそれになぞられるように次々と指が見つかっていくのだが、ぼちぼち楽しめた作品。


2024年6月13日木曜日

ジェノサイド 上/高野和明 ★★☆ 2024/06/13

Youtubeのおすすめ読書で手に取った。手っ取り早く書くと、アフリカで生まれた頭がすごくいい人類を超えた子供を、人類の脅威であるとして米国大統領が抹殺を決意し、暗殺チームが怒れれるのだが、暗号などをやぶった子どもがそれを察知して味方に引き入れ逃亡を試みる、というのが上巻までストーリー。暗号さえ破ってハッキングし放題とかやや荒唐無稽なんだが、その子供の能力が楽しみなので下巻に突入予定。


 


スノーマン/一雫ライオン ★★☆ 2024/06/13

ハードボイルド系の小説で、連続殺人事件が発生し、その犯人としてスノーマンとあだ名される白い男が追われていく。殺された少年の母親が子供の頃に性的虐待を受けていた話や、スノーマンを匿う女の話とか、いろいろうら悲しいエピソードが盛り込まれている割には、スノーマン自身の話が薄かったなあ。


脳男/首藤瓜於 ★★☆ 2024/06/13

ハードボイルド系かサスペンス系の小説。連続爆弾事件の犯人のアジトを急襲したときに捕まえた鈴木という男の精神鑑定を行ったところ、感情が見られず、さらに調べていくと自閉症なのか感情がない子どもが感情を作り出すことできるようになって超人的な能力をもったことがわかり、といった感じの超人物語。現実味が感じられず、ちょっとねと思った。





2024年6月6日木曜日

華鬼/梨沙 ★☆☆ 2024/06/05

何冊かのシリーズになっていたので面白いのかなと手に取った。学園モノのようなスタートで、オカルトのような感じもするのだが、文章が合わないかな。頭に入ってこないので、53ページでドロップした。

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2024年6月4日火曜日

トップラン 第4話/清涼院流水 ★★☆ 2024/06/04

真実を喋るまでの時間とお金とをかけて行われる、一巻の終わりゲーム。なんか悪ふざけな展開に驚きを隠せないというか、なんでこんなゲームをみんなでやってるんだろうとか思ってしまう。ちょっと興が冷めてきたかな。間を開けてから5巻にすすみたい。
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2024年5月31日金曜日

図書館の魔女 第三巻/高田大介 ★★☆ 2024/05/28

負傷した護衛兵とイラムとのふれあいにちょっと目がうるむ。後半、マツリカの左手が封じられ、ニザマに乗り込む4巻へ続く。
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夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦 ★☆☆ 2024/05/31

Youtubeのおすすめ読書で手に取ったが、なんか合わんかったなあ。52ページでドロップした。

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うちへかえろう/小川内初枝 ★★★ 2024/05/31

テレフォンセンターで働く妹が偶然、失踪中の姉の連絡先を知り、そこから家族の絆を取り戻していくという筋。付き合っていた彼氏を取った姉が失踪というとんでもない過去なのだが、すでに分かれて何年も経っているのだが、まだつながっていたりして、なんだか複雑。父母とのやや複雑な経緯もあるようなのだが、まあどこの過程もそんな感じなのかも。まったりした感じで、そこそこよかった。

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いまは、空しか見えない/白尾悠 ★★☆ 2024/05/31

父親からDVを受けている智佳と、過去のレイプ体験に怯える優亜の二人を主人公に据えたお話で、有り体に言えばつらい体験を克服していくお話。つらい過去のお話は読んでいても辛いのだが、希望を持って生きようとする姿は読んでいて応援したくなる。良作。

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空芯手帳/八木詠美 ★★★ 2024/05/31

妊娠したと自称するOLさんのお話で、妊娠週が章となっている。妊娠したと偽ったお話として流れているのだが、胎児が蹴った感覚を味わったり、本当に妊娠しているのかな、とかよくわからんようになった。まあ、どっちでもいいんだけどね。まったりした語り口でとても良かった。

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2024年5月30日木曜日

車夫/いとうみく ★★☆ 2024/05/29

両親の失踪により高校をやめ人力車の車夫として働く青年および彼を巡る人たちを描く連作短編集。まあ青春ものという感じかな。

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喋る男/樋口卓治 ★★☆ 2024/05/29

人気に陰りがあるアナウンサー紳治郎がAI時代の昨今のテレビ業界でサバイブする話だが、理想とする疾川のモデルはみのもんたなんだろうか、古舘伊知郎なんだろうか。そんなことを思った。

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2024年5月26日日曜日

トップラン 第3話/清涼院流水 ★★☆ 2024/05/26

前巻で身代金請求されてびっくりしたが、話はそちらにあまり伸びず、懐かしい時代のカラオケランキングが延々と語られていてなんだろうなと思っていたら、2000年の作品なんだねえと今更気づいたり。巻末は貴船天使にアタッシュケースを突きつけて、次の巻への期待をふくらませる相変わらずの展開。

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2024年5月16日木曜日

天上の葦 下/太田愛 ★★☆ 2024/05/15

YouTubeのおすすめ読書で手に取った。上巻は安定していたんだが下巻は、島での白狐さがしがやや冗長で、報道規制で子どもたちがいっぱい死んでといった説教臭い展開がなあ、ちょっと今一つに感じてしまった。
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動かぬが勝/佐江衆一 ★★☆ 2024/05/15

時代小説の短編集。冒頭の表題作が、剣術を習ってる商家の隠居が剣術大会でがんばるのだが、それがまあまあという感じで、あとはあんまり面白くなかったかな。

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伊藤晴雨物語/団鬼六 ★★☆ 2024/05/15

団鬼六、読んだことないなあと手に取った。伊藤晴雨は明治から昭和にかけての女責めテーマにした猥画の画家で、彼の半生を描く物語。女を縛って興奮して絵を描き、たまには行為にも及ぶ。欲望に素直で悪くないよね。でも、あんまり趣味じゃないかな、というのが感想。
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2024年5月14日火曜日

トップラン 第2話/清涼院流水 ★★☆ 2024/05/14

1巻目でいいかと思っていたがお風呂用の長編候補として2巻目に手を出した。トップランテストの採点の説明については興味をそそらなかったのだが、姉のギンコの彼氏として貴船天使が家にやってきて、さらに姉の誘拐を予告するという物語の展開に、やっぱ3巻目も読もうかと思った。

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2024年5月12日日曜日

図書館の魔女 第二巻/高田大介 ★★☆ 2024/05/11

キリヒトと買い食いを楽しむマツリカだが、後半キリヒトの正体に衝撃を覚える。なんとなくICOのイメージを抱くキリヒト。このさきキリヒトの生い立ちが描かれるのだろうか。

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2024年5月8日水曜日

私の息子はサルだった/佐野洋子 *** 2024/05/08

何気なく手に取ったが、エッセイとわかったのでドロップした。

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2024年5月6日月曜日

白夜行/東野圭吾 ★★☆ 2024/05/05

実家の本棚にあったものを読了。時系列の長い長編でキャッシュカードのスキミングや女子行員による不正送金などその時代その時代の出来事が織り込まれてい面白い。やがて怪しい二人が浮かび上がってくるのだが、美少女は小さいときに性的虐待を受けているもんなんだなあ。雪穂にお口と手で処理してもらったらしい相棒の桐原のキレ加減に面白かった。

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リカバリー・カバヒコ/青山美智子 ★★☆ 2024/05/04

実家に帰省中に妹から借りて読んだ。公園にあるカバのアニマルライドが、人の傷ついた箇所を直してくれるという逸話をめぐる、ハートウォーミング系の連作短編。なにか不思議な力があるというわけではなく、登場人物たちがなにかに気づいて生き方を変えていくというもの。勉強にバイトに性を出す雫田さん、可愛らしい子かなという印象。まあまあ面白かった。

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2024年4月27日土曜日

ゲームの達人(下) /シドニィ シェルダン ★★☆

下巻。前半は、ケイトの息子トニーが画家を目指すが、それを気に入らないケイトが娼婦を恋人として送り込んだり批評家を抱き込んだりて息子を操るが、いろいろバレてロボトミー出術という驚きの展開。後半はトニーの双子の娘、イブとアレクサンドラの話だが、イブがぶっ飛んでいてサスペンス調のお話。まあ、こんなもんですか。

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ハサミ男/殊能将之 ★★☆ 2024/04/26

YouTubeのおすすめ読書で手に取った。ハサミ男とあだ名される連続少女殺人事件の犯人が、狙ってた少女が先に殺されていた現場に遭遇したためにその犯人を探そうとするストーリーなのだが、最後にこいつのと思っていたのがこいつじゃなかったという形でえっということになり、ちょっと読み返したりもしたが、そういった系のミステリー。正直、よくわからんところもあったがなかなか面白かった。

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コンジュジ/木崎みつ子 ★★☆ 2024/04/26

YouTubeのおすすめ読書で手に取った。イギリスのロックバンドのメンバー、リアンのことが好きなせれなが、父親から性的虐待を受けて、空想の中でリアンの過ごすようになる痛々しいお話。性的虐待でここまで壊れるのかと思いつつ、周りから助けられなかったのかなとかいろいろ考えさせられた。まあ面白くはなかったかな。

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夏と花火と私の死体/乙一 ★★☆ 2024/04/25

YouTubeのおすすめ読書で手に取った。木登りから落とされて死んだ少女五月の死体を隠し続ける兄健妹弥生の話で、なんどもバレそうになるハラハラした展開が繰り返されるのだが、冷凍庫に隠すラストの展開は余計なような気もする。もう一篇の「優子」は死んだ奥さんの代わりに人形と思っていたら、人形じゃなく人?ということかな。やや読みづらく微妙。

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2024年4月17日水曜日

天上の葦 上/太田愛 ★★☆ 2024/04/17

YouTubeのおすすめ読書で手に取った。渋谷のスクランブル交差点で点を指さして死んだ老人の謎を追い求めるサスペンス。もともとドラマの脚本をやっていた著者らしく、とても練られたプロットのサスペンスという感じ。上手な作品と言っていい。3人の主要登場人物と依頼人との間にいわれがあるようなので、シリーズ続編なのかもしれない。安定した内容なので下巻へ進む。

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図書館の魔女 第一巻/高田大介 ★★☆ 2024/04/17

Youtubeのおすすめ読書で手に取った。図書館にいる老司書のお話かと想像していたらまさかのファンタジーもので驚いた。マツリカとミツクビとの邂逅など権謀術数的な場面は面白かったのだが、最後の地下水道の話は今ひとつかな。とりあえず2巻に進むがお風呂読書の予定。

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アッコちゃんの時代/林真理子 ★★★ 2024/04/17

YouTubeのおすすめ読書を見て手に取った。アッコと呼ばれる厚子が、お金持ちたちに持てながら80年代から愛人生活を送ったり、結婚生活を送ったり、イケイケ女子みたいな女の半生を描くといった感じの作品だが、読んでいていろいろ懐かしくて楽しめた。共感するとかそういうのはないのだが、こういう世界があるんだと垣間見れたのも良かった。

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2024年4月15日月曜日

ゲームの達人 上/シドニィ シェルダン ★★☆ 2024/04/15

学生の頃に色々話題に登った作品、そういえば読んだことないなあと手に取った。復讐編はマーガレットがかわいそうというのが印象的で、ケイト編は何を読まされているんだという気にもなったが、デビッドがなにかに巻き込まれたのかな。下巻も読む。

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2024年4月9日火曜日

罪の名前/木原音瀬 ★★☆ 2024/04/09

Youtubeのおすすめ読書で手に取った。短編集で、虫を食うのが好きな少年を描く「虫食い」が一番面白かったかな。ちょっと文芸チックなあたらしい小説といった雰囲気を感じなくもなく、彩瀬まるの「くちなし」と似た感覚も覚えた。


2024年4月7日日曜日

魍魎の匣(上)/京極 夏彦 ★☆☆ 2024/04/07

日本推理作家協会賞受賞作全集(82)。YouTubeのおすすめ読書で興味を持って手に取った。ミステリーなのかかなオカルトなのかかなと思いつつも、ちょっと文体が肌に合わないかな。200ページ超まで読み進めたが、面白いと感じられずにドロップした。

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2024年4月3日水曜日

チンギス紀 十七 天地/北方謙三 ★★☆ 2024/04/03

最終巻。マルガーシを下し、ジャムカ同様に袋詰して処刑、そして死への旅立ち。後半スッカスカだったなあ。水滸伝シリーズなのかどうか、中途半端な感じもしたが、長い大河小説だったので開放されてスッキリした。

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珈琲店タレーランの事件簿/岡崎琢磨 ★☆☆ 2024/04/03

喫茶店の女性バリスタが、主人公男性の話を聞いているだけで身近な出来事を解決する、安楽椅子探偵ものなのだが、このバリスタに魅力を感じず、謎解きもよくわからずというところで、147ページでドロップ。3話分読んだがあんまり面白くなかった。

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2024年3月30日土曜日

土の記(下)/高村薫 ★★★ 2024/01/02

年末年始の帰省で123ページまで。伊佐夫の農村ぐらしが続くが、東日本大震災が起こって、これもテーマに含まれていたんだなあと思った。

会津若松旅行で読了。伊佐夫にボケの症状のようなものが発生してボケ老人物語かと思ったりしたが脳梗塞だったようで治療。娘の陽子がアイリッシュと再婚したり、奈良の農村に逼塞して農作業に明け暮れつつも、死んだ妻の妹と仲良く過ごしていたり、それなりの生活。とくに盛り上がるとかそういう話ではないのだが、読み進んでしまった良作。

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2024年3月22日金曜日

神遊び/清水朔 ★☆☆ 2024/03/22

神を楽しませる神遊びという習俗をめぐるオカルト小説かな。廃村の小学校時代の同窓生が集まって、神遊びで亡くなった同級生を偲ぶのだが、文章が合わないのか、内容が頭に入ってこない。オカルト小説と書いたが、じつはオカルトっぽいところがよくわからなかった。最後まで読んでしまったが途中でやめたほうが良かったかも。

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私の裸/森美樹 ★★☆ 2024/03/22

子どものような背丈の朔也と彼を巡る女たちの短編集。やや性的な文芸チックな作品で、そこそこ楽しめたかな。

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模倣の殺意/中町信 ★☆☆ 2024/03/22

どうも本格推理もののようで、うわべを面ーと読んでいるだけだと、なんのことかよくわからず面白くなかった。二人の登場人物がそれぞれ事件を追うのだが、謎解き編を読んで、同姓同名の人物で、1年前の出来事とか、構成としてどうなのとか思った。

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キャバジョ!/小林ミア ★★☆ 2024/03/22

仙台を舞台にやんちゃなお姉さんがキャバクラで働きながら巻き起こすドタバタ友情コメディという感じだが、キャバクラ感が少なく作品として物足りないかな。

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2024年3月21日木曜日

チンギス紀 十六 蒼氓/北方謙三 ★★☆ 2024/03/21

トルケンがチンギスに攻められて気をやり、それを見ていた華蓮が憤死するとか、ちょっとひどくない?あまりな展開だと思うが、あと1冊も惰性で読もう。

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2024年3月20日水曜日

銀河の森、オーロラの合唱/太田紫織 ★☆☆ 2024/03/19

地球に亡命してきた宇宙人と家庭に問題がある子どもたちとが北海道の僻地で一緒に暮らすお話で、人を愛することを宇宙人が欲しているという設定は面白いなと思ったのが、主人公の子どものすねた内心描写とかにイライラさせられて、209ページでドロップ。中高生が主人公のお話は苦手。

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2024年3月16日土曜日

猫だましい/ハルノ宵子 *** 2024/03/15

そうそうにエッセイ本とわかったが、末期がんっぽい話だったので読み進めた。どうも末期がんではなかったみたいで、病院話から外れてきたので、63ページでドロップ。吉本隆明の娘で吉本ばななの姉とのこと。

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2024年3月12日火曜日

暗殺春秋/半村良 ★★☆ 2024/03/11

刀を研ぐ研師が暗殺者となって活躍する痛快時代劇、というところか。各話短くて読後の納得感もあまりないのだが、おけいとの仲睦まじい描写はよかったかな。

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王都の落伍者―ソナンと空人1―/沢村凜 ★★☆ 2024/03/11

 古代ギリシャのような世界で川に沈んだ青年が、不思議な存在の力によって古代日本のような世界にやってきて、うだうだするという感じのファンタジー。まあまあ面白いようにも思うが、登場人物の変な和風の名前が馴染めない。

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2024年3月8日金曜日

チンギス紀 十五 子午/北方謙三 ★★☆ 2024/03/08

入隊する隊員と寝るという華蓮のエピソードにたまげたが、その後語られることがないなあ。ホラズム戦もそろそろ終盤な感じ。

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トップラン 第1話/清涼院流水 ★★☆ 2024/03/08

主人公恋子(れんこ)の家族紹介から始まり、兄妹同士が2組結婚した隣同士の家庭で、というところでついていけなかなと不安を覚えたが、マクドナルドで出会ったサラリーマン風の男から渡されたトップランテストを巡る珍妙な展開にやや心を惹かれるが、あと5話分もあるようで、多分読まないなあ。

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救急患者X/麻生幾 ★★☆ 2024/03/08

オカルトものかなと思いながら読み進んだら意外とサスペンス要素があったという作品だが、犯人が強姦目的で襲った女性を殺害し死体を医学部に検体として納品とかひどい話だよね。

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幻想古書店で珈琲を/蒼月海里 ★★☆ 2024/03/08

神保町の書店街にある喫茶店も営む古書店に迷い込んだ青年と店主亜門とのお話で、人の人生を本にする魔法を巡るハートウォーミングものっぽいような、ちょっと中途半端な感じもする作品。続編が7冊も出ている割には、と思ったりした。

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2024年3月1日金曜日

砂時計のように/富岡多恵子 ★☆☆ 2024/02/29

昔の作家による恋愛小説のようで、浮気がなんととか不倫系のお話なのかな。女性の一人語りっぽい感じもしたが、ちょっと読みづらい感じで39ページでドロップした。

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2024年2月26日月曜日

雪には雪のなりたい白さがある/瀬那和章 ★★☆ 2024/02/26

公園をめぐる短編集で、どれもハートウォーミング系で読んでいていいなと思うのだが、なんだかお上手な作品と感じしてしまってちょっと妙。そう、弘兼憲史の黄昏流星群とかあっち系のお上手なハートウォーミングものに思えてくる。別れた妻を子供に会わせながら別れるに至った過去を振り返り自分の過ちに思い至る「体温計は嘘をつかない」とかじんわりと来たし、作品としては楽しめた。

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全部ゆるせたらいいのに/一木けい ★★☆ 2024/02/26

冒頭は千映と夫とのすれ違いを描いていて、このまま夫婦が離婚してしまう話なのかと思ってしまった。第2部は千映の母親が主人公となり、ここで千映の父親がアルコール依存症で家族を苦しめているという本作の主題が登場。この父親が最後まで作品を牽引するのだが、なんだろう、こんな父親を主と大変なんだなあという感じがするだけで、ちょっと今一つだったかな。

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魯肉飯のさえずり/温又柔 ★★☆ 2024/02/26

台湾人の母雪穂と、日本人とのハーフである娘桃嘉とを主人公として、日本で暮らす台湾人の心細さと人との繋がり、そういうったものを描く作品。雪穂の慣れない日本での子育ての苦労とか、夫である聖司とうまくいかない桃嘉の苦悩とかが多く、雪穂の夫茂吉との強い絆とか心強い描写もあるのだが、全体的に重苦しい雰囲気が漂っている作品。

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2024年2月25日日曜日

チンギス紀 十四 萬里/北方謙三 ★★☆ 2024/02/25

ホラズムとの膠着した戦いが続き盛り上がりに欠けるのだが、ムカリがマルガーシに倒される意外な展開。ジャムカだと名乗りを上げたりしていて、テムジン対ジャムカの戦いが再燃していくのだろうか。

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はんざい漫才/愛川晶 2024/02/25 ★★☆

父に代わって寄席の席亭を務めることになった希美子が、寄席芸人の世界を学びつつちょっとした事件に遭遇していくというお話なのだが、架空の芸人の名前がいっぱい出てきてついていくのが大変。丁付など芸人の世界のうんちくが語られるがちょっと薄いかな。最後まで読めるほどには面白かった。

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2024年2月13日火曜日

ケンブリッジ・サーカス (SWITCH LIBRARY) /柴田元幸 *** 2024/02/13

面白そうかなと手に取ったが、各話がとても短くエッセイっぽいので裏筋を読んだらエッセイっぽいのでドロップする。
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人生のお福分け/清川妙 *** 2024/02/13

面白そうかなと手に取ったがエッセー集なのでドロップする。

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チンギス紀 十三 陽炎/北方謙三 ★★☆ 2024/02/13

配下に戦いを任せつつ、麾下を部隊を連れてウロウロしつつ女を抱くチンギス。流石に飽きてきたか。タルグタイが死にラシャーンのエロいシーンがなくなったのも残念。オルドに磨きをかけてほしい。

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2024年2月10日土曜日

宮本武蔵 下/加藤廣 ★★☆ 2024/02/09

上巻の感想で下巻は食指が動かないと書いたが、読んでみた。下巻は大坂の陣から晩年の武蔵が描かれ、養子たちとの逸話も楽しめた。ところどころ著者解説を入れる様子は司馬遼太郎や池波正太郎を思い出させてくれる。他の作品も気になる。

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夏の祈りは/須賀しのぶ ★★☆ 2024/02/09

 公立高校の野球部が甲子園を目指して奮闘するお話だが、各話世代を変えて歴代野球部の様子が描くという構成。高校生ものの小説は苦手なのだが、本作は性に合ったのか面白く最後まで読めた。

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剣客奉行 柳生久通 獅子の目覚め/藤水名子 ★★☆ 2024/02/09

徳川家の剣術指南もつとめた剣客、柳生久通が町奉行に任命され、戸惑いながらも職をこなしていく時代小説。派手さはないが、久通をはじめ登場人物がユニークでユーモアもあり、意外と楽しめた作品。

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アパートたまゆら/砂村かいり ★★☆ 2024/02/09

潔癖症の女の子がアパートの隣の部屋の住人と恋に落ちる話。潔癖症設定が今ひとつな印象で、初体験相手の久米がいいやつな感じもあって、なんか嫌な女だなと思いながら読んだ。

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2024年2月8日木曜日

犬のかたちをしているもの/高瀬隼子 ★★★ 2024/02/08

彼が浮気して妊娠したという女が、子供を生むけど二人にあげるという奇妙な提案をしてくる、卵巣の病気を患った女が主人公の文学チックなお話で、久しぶりにゆっくりと読みたいと思わせてくれる本に出会った感じ。
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2024年2月1日木曜日

覇王の死(上)/二階堂黎人 ★☆☆ 2024/02/01

冒頭、パットしない人生を送っている男が命を買いますという広告を見て弁護士にコンタクトするストーリーはそそられたのだが、次の部でいきなり外人たちのお話なってちょっとついていけず読む気が失せた。98ページでドロップ。

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チンギス紀 十二 不羈/北方謙三 ★★☆ 2024/01/31

金を降伏させ、皇帝の娘とかを迎えてオルドきたー、という感じ。一方のラシャーンだが、相方のタルグタイが死んでしまい意気消沈するが、もうひと濡れ場ほしいところ。

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2024年1月25日木曜日

鳥籠の家/廣嶋玲子 ★★☆ 2024/01/24

少女が養女として引き取られた家は、近くの森からの呪いと戦っている家で、みたいな筋のオカルトホラーといった感じのお話。天鵺家とか中二病のような名前で、虫を取りが食べるからだとか理由が今ひとつな印象。この手のものが好きではないが、まあ最後まで読めたので良かったのかな。
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宮本武蔵 上/加藤廣 ★★☆ 2024/01/24

宮本武蔵といえば吉川英治だよなと思いつつ手に取った。著者は歴史小説の大家のようで、初めて読むのだが、色々解説が散りばめられていて大家の雰囲気を漂わせている。中年のならず者感漂う武蔵像と、細川家の切支丹対策の事情とが折り重なって描かれており、なかなか読み応えがあった。上巻で佐々木小次郎を破り細川家を脱して京都に戻ってしまうのだが、下巻は何を描くんだろうか。食指が動かない。

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殿さま忍者 秘伝を継ぐ者/聖龍人 ★★☆ 2024/01/25

大名家の跡取りが、嫁探しとして江戸市中に家出するのが、この若者、代々伝わる忍法の秘伝を読んでマスター、江戸で霧隠才蔵と称して活躍する時代小説。痛快というか、軽い内容。シリーズになっているが、まあ1冊でいい。

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灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎/櫛木理宇 ★★☆ 2024/01/24

なぜかカラスがまとわりつく刑事のお話だが、デイサービス施設でおこった無差別殺人から、虐待児童の話まで広がって深みのある作品で良かったが、刑事自身の子供時代の体験とかも絡んでいたのはややどうかと思う。

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2024年1月19日金曜日

チンギス紀 十一 黙示/北方謙三 ★★☆ 2024/01/19

いよいよ金国へ侵攻開始。テムジンも夜な夜な見知らぬ女を抱くように。

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永遠の1/2/佐藤正午 ★★☆ 2024/01/19

ちょっとだらしない風の男が、自分によく似た男が引き起こす騒動に巻き込まれながら、競輪や女にうつつを抜かしていくような、やや文芸チックな作品。あんまり面白くはなかったが、500ページ超を読破した。

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准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき/澤村御影 ★★☆ 2024/01/19

オカルト+推理ものという感じの作品で、田舎の夜祭であめを食べさせられたのでウソがわかるようになった学生尚哉と、神隠しにあった過去を持つ高槻准教授のお話。出てくるオカルト事象の殆どは人的原因があるのだが、尚哉の夜祭や高槻の神隠し真相が気になるシリーズ第1巻。2巻に進むほどではなかったかな。

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2024年1月11日木曜日

学園王国/加藤実秋 ★☆☆ 2024/01/10

ブルジョア系の女学校に転校してきたツッパリ少女沙耶香が主人公のお話で、どちらかというとコミカルなんだろうと思うのだが読んでいて面白くなく、61ページでドロップ。

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2024年1月7日日曜日

ゆるしてはいけない/平山夢明 ★☆☆ 2024/01/07

ホラー小説のようだが、16ペンも入っていて、ショートショートのように短く内容が薄い。29ページで読むのをやめた。

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2024年1月6日土曜日

チンギス紀 十 星芒/北方謙三 ★★☆ 2024/01/06

ジャムカが死んで話にしまりがなくなったなあ。理由もよく分からず金国へ侵攻を開始。アインガはチンギスに懐いてしまうし、ホラズムの皇子は将来のやられ役だろうし、タルグタイとラシャーンに期待するしかない。

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2024年1月1日月曜日

プラナリア/山本文緒 ★★☆ 2024/01/01

実家に帰省中に読了。文芸調の短編集。表題作は、儚げな女心を描いたような感じでよかったかも。まえに読んだ「なぎさ」はよかったが、本作はそこそこ楽しめた、というところか。

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